2023年11月8日
ISO認証取得にあたって、コンサルサービスを利用すると、スムーズに準備や運用を進めることができます。
ISO認証にかかる工程を自社で全て行おうとすると、非常に多くの時間を費やすこととなり、本業に支障が出てしまうことがあります。書類作成等の作業はISOコンサルに任せ、社内への運用の落とし込みは自社で実施する等効率よく進めることをおすすめします。
1.ISOコンサルを利用する理由
ISO認証を取得するにあたって、コンサルサービスを利用すると認証がスムーズに進みます。ISOコンサルによって、サービス内容は異なりますが、ISO認証取得時やその後の運用についても専門家のサポートを受けることができます。
⑴ISOの認証取得のサポート
ISOの認証取得をするためには、規程や記録作成の他にも実際に運用をし、PDACサイクルを回し改善を重ねていく必要があり、非常に多くの時間と労力を費やします。
自社でイチからISOの運用をしている企業もあり、専属部署を設けている場合もあります。
しかし、本業が忙しく人員が足りていない企業だと、ISO専属の人員を充てることは、実際のところ難しいです。
そこで役立つのが、ISOコンサルです。
選ぶコンサルサービスの内容によっても異なりますが、作業などの工数がかかることはコンサルに任せることができるので、本業にも集中ができるのでおすすめです。
ISOコンサルを利用すると、認証取得までにかかる工数を削減できます。
⑵認証後の負担減
ISO認証を維持するためには、取得後も1年に1回審査があり、3年に1回更新審査があります。
これは、日々の運用がしっかりとできているかを確認するための外部審査です。
したがって、認証して終わりではなくその後も運用を続けなければなりません。運用においても作業工数は発生するため、コンサルサポートを導入していると、認証後の負担も軽減することができます。
⑶ISOを利用し成果達成
ISOという仕組みは本来上手に利用すると、「成果」達成に大きく貢献してくれます。
ただ、自社でISOを運用した場合、日常業務と乖離したISO文書・記録が増えてしまう企業が多いです。
そうなると、ISO認証の更新作業で手一杯になり、「成果」を達成する事が後回しになりがちです。
ここでいう「成果」とは、例えば下記を指します。
・製品・サービスの品質向上
ISO規格に基づく適切なプロセスと品質管理の実施により、顧客満足度が高まります。
・プロセスの効率化
ISO規格の実施により、効率的なプロセスが確率され、コストの削減や無駄な作業・遅延が減少します。
・リスク軽減
ISO規格はリスクの洗い出しやリスクの評価をし、対策を講じることで将来的な問題の発生を予防します。
・国際的な信頼性向上
ISO認証を取得することで、組織や顧客からの信頼を得やすくなり、国際市場で競争力を持つ基盤を築くことができます。
自社運用により、こういった「成果」達成が後回しになる悩みはISOコンサルを利用することで解決できます。
日常業務と乖離したISO文書・記録が増えてしまう理由として、
専門用語が多く、曖昧な表現が多いISOの要求事項は、初心者からすると、どういった文書・記録が必要なのかわからないという点が挙げられます。
ISOコンサルを利用すると、要求事項に対し正しい解釈を持っているので、ムダな文書・記録を作らずに済み、日常業務で使用している文書・記録をそのままISOと統合できます。
その上で、経験や知見に基づいて、より「成果」に結びつくマネジメントシステムを構築してくれます。
自社で運用した場合、[ISO認証の更新]をゴールにした運用になりがちですが、ISOコンサルを利用した場合、[成果達成]をゴールとして動くことができます。
2.そもそもISOって?
ISOとは、「国際標準化機構」(International Organization for Standardization)の略称です。
ISOは、世界の様々な分野で標準化を推進し、国際的な標準規格を策定する非政府組織です。
ISO規格は、製品・サービス・プロセス・システムなどに関する一般的な要件や、ガイドラインを定めています。
詳しくはこちらの記事にて記載しております。
3.ISOコンサルの種類
ISOのコンサルサービスにも様々あり、おおまかに分けると下記の3つになります。
⑴アドバイス型
アドバイス型とは、アドバイスのみを行うタイプで、いわゆる顧問というイメージです。
その場合、受けたアドバイスに対して自分たちで対応していく必要があります。
⑵伴走型
伴走型とは、取得企業の方針に従って、コンサルタントが社員の一員として運用をサポートしてくれるタイプです。その場合、工数がかかる作業はコンサルタントに任せることができます。
当社のサービスもこの「伴走型」です。アドバイスだけではなく、コンサルタントが実際の作業もお手伝いします。認証パートナーのサービス内容の特徴について、こちらのページに詳しく記載しております。
よろしければご覧ください。
認証パートナーが選ばれる理由
⑶代行型
代行型とは、コンサルタントに規程や記録作成など、全ての作業をお願いし丸投げをするイメージです。
個人コンサルに多いパターンですが、規程や記録が揃っていても、審査前に文書・記録を渡されるため、審査当日や今後運用をしていくとなると、何をどうして良いのか困ってしまうケースが多いです。
4.ISOコンサルに資格はあるのか
ISOのコンサルタントとは、企業がISO規格に基づく認証を取得するために支援や助言を提供する専門家のことを指します。
ISOコンサルを務めるには特に資格はいりませんが、中にはISOの審査員資格を取得しているコンサルタントもいます。
5.自社運用でISOの認証取得は可能か
自社運用でISOの認証取得は可能です。
しかしイチから規程や方針を作成し、運用をするとなると1年~2年の時間がかかってしまう企業が多いです。
また、ISO専属の担当をつける場合や他の仕事と兼任する場合、本業に支障が出てしまうことが予測されます。
6.ISOコンサルを選ぶ際に必須ポイント3選
ISOのコンサルサービスを選ぶ際の観点を紹介します。
⑴費用
コンサルタントによって費用はさまざまです。
中小企業向けのコンサルタントであれば、約40万円~200万円と費用の幅も大きく開きがあります。
この価格の差はサービス内容の違いに顕著に出てきますが、高いからと言って、良いサービスとは限りません。
価格の幅が大きいことからわかるように、ISOのコンサル業界はまだまだ価格整備されていないため、高い金額をふっかけられることも多々あります。
ただ、会社規模が大きくなる場合は、関係部署、関係事業、拠点も増えるため、審査費用や工数が多くかかり、費用が高くなります。
⑵サービス内容
サービス内容も選ぶコンサルによってさまざまです。
3.ISOコンサルの種類では、⑴アドバイス型、⑵伴走型、⑶代行型と3種類でご紹介しましたが、
他にもコンサルの対応スピードや、文書精度などによっても変わります。
まず、対応スピードです。
実際に問合せした際の返信スピードによって、そのコンサル会社がスピードを重要視して対応してくれるのか、判断してもよいでしょう。
対応が遅いと、認証まで計画通り進まなかったり、担当者のストレスの種になりかねません。
また、文書の精度については、コンサル会社の組織体系によって予想することができます。
少数精鋭でやっているコンサル会社や、外部コンサルを利用しているコンサル会社だと、コンサル個人の知識を頼りに文書を作成するため、文書の精度にばらつきが出ます。個人コンサルも同様です。
文書の精度は直接審査に関わりますが、意外と軽視されがちです。
しっかりと蓄積したノウハウを社内で活用し、質の高い文書を作成してくれるコンサル会社を選ぶ必要があります。
⑶会社の実績
費用もサポート内容も大切ですが、実績が備わっていなければ、安かろう悪かろうではないか、案内されたサポート内容は本当なのか、信用しづらいかもしれません。
サポート実績が多い、あるいは長年業界に携わっている等、実績があるということは、信頼できる指標にもなるので、コンサルタントを選定する上で、重要な要素になるでしょう。
7.担当者のためのISOコンサル選定のステップ
ISOのコンサルサービスを探すには色んな手段があります。
複数社のサービスや価格体系を比較して選定すると良いでしょう。
ISOコンサルを選定するステップは以下の通りです。
⑴WEB上でコンサル会社を検索(あるいは知り合いからの紹介など)
あまりたくさんのコンサル会社をピックアップしても、比較検討に時間がかかってしまうので、3社程度を候補にすることをおすすめします。WEB検索をすると多くのコンサル会社が出てきます。サイトによってはランキングも載っています。
3社程に候補を絞り、直接話を聞いてみると良いでしょう。
⑵実際に話を聞いてみる
コンサル会社に話を聞く際は、比較資料を作成しておくと、違いがわかりやすいです。また、上司に提案する際にも便利です。
⑶他社と比較してみる
コンサルタント会社を比較することは重要です。アドバイス型なのか伴走型なのかのサービスの種類や、
対応の速さや会社規模・実績も比較することをおすすめします。
⑷上司に報告し、サポート企業決定
最終決定の際には、上司に決断してもらいやすいよう稟議資料を作成するのがおすすめです。
当社、認証パートナーでは、そういったお客様からのお声が多いため、稟議資料の作成から無料でサポートをしております。
8.ISOコンサル費用の相場
ISOコンサルの費用は、選定するコンサルタント会社によって異なります。
費用が異なるポイントとしては、ISOの規格の種類や規格数・適用範囲があげられます。
サポート内容によっても料金は異なりますが、年間50~150万程度となります。詳細を知りたい場合は、複数のコンサルタント会社から見積りを取ることをおすすめします。
9.コンサル比較サイト・ランキングサイトはあてになるのか
コンサル会社比較サイトやランキングについては、コンサル会社が業者を通して、意図的に作成している可能性も高いため、実際の実績や直接お問合せをした際の対応を見て判断すると良いでしょう。
比較サイトを過信しすぎないように注意が必要です。
まとめ
ISOコンサルを利用すると、ISO認証取得までスムーズに準備や運用を進めることができます。
自社で全て行おうとすると、非常に多くの時間をISOに費やすこととなり、本業に支障が出てしまうことがあります。
コンサルタントによってはサポート内容が違うため、自社の方針に合ったコンサルタントを選ぶことをおすすめします。
コンサル会社選定の際は、複数社の費用やサポート内容等を比較検討しましょう。
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