2021年3月23日

ISOの審査機関は、ISO取得の審査を行う第三者機関です。ISOの審査機関は、審査機関を認定する認定機関と紐づいています。ISOの審査機関を選ぶ際には、認定機関を選ぶという視点も持っておきましょう。本記事では、ISOの審査機関、認定機関はどういったものか、また、選び方について解説していきます。
1.ISOの審査機関とは?
ISO審査機関とは、ISOを取得するための審査を行う第三者機関です。
基本的には、規格要求事項と実態を見て適合性をチェックする機関です。
審査機関の審査にて、適合していればISOの認証となります。
認定機関と審査機関は紐づいています。
認定機関の認定なしに審査機関が審査を行うことはできません。
2.ISOの認定機関とは?
ISOの認定機関とは、「審査機関の審査をする機関」と言うとわかりやすいと思います。
各審査機関がそれぞれで勝手な対応をしないようにISOの認証制度を確立する中心の役割を担っています。
3.ISO認定機関の選び方
認定機関は様々あります。しかし、認定機関を選ぶ必要は特にありません。
なぜなら、世界標準のはずのISOなので、どの認定機関でISOを取得しても差はないはずだからです。
ただし、2つだけ認定機関を選ぶときに注意した方がいい場合があります。
1つ目はお客様やお取引先などどこかからの要求で指定される場合、です。
その場合は指定の認定機関を選ぶと良いでしょう。わかりやすいのは親会社が●●で取っているから、などです。
2つ目はマークのデザインです。
認証自体に差はありませんが、名刺やHPに載せるので認定機関のマークが気に入らないということがあれば、自分が良いなと思ったマークの認定機関を選んでおくと良いです。
4.ISO審査機関の選び方
審査機関に関しても、お客様や取引先の指定がある場合や認証の際のマークのデザインの2点は、選ぶ際のポイントになります。注意しておきましょう。
加えて、審査機関の選び方で注意するべきポイントは、審査方針・内容、審査費用、審査までのスケジュール・日程です。
審査方針・内容が合わない審査機関は選ばないようにしましょう。
例えば、建設業なのに製造業の視点で審査をしたり、10名ぐらいの中小企業なのに、500名規模の大企業の仕組で話をする、などです。
自社に合った審査内容の審査機関を選びましょう。
続いて審査費用です。取得するとISOをやめない限りは審査費用は必ずかかります。
審査機関に必ず相見積もりを取って費用比較をして選びましょう。
最後に、審査までのスケジュール・日程です。
審査のスケジュールに融通がきかない、指定日程以外受けつけないといったような審査機関はやめておくほうが良いでしょう。
審査も大事だとは思いますが、一番大事なことは日々の業務です。
そのための時間に融通が利く審査機関にすると良いでしょう。
5.審査機関ごとに違う審査方針
審査機関ごとに審査方針や規格要求の解釈に違いがある場合があります。
審査方針や審査内容を必ず確認しておきましょう。
また、規格要求事項の解釈にこだわりがあり、規格にはそこまで具体的に書かれていないにもかかわらず、審査機関の要求として細かく求められることがあります。
他にも外部の人間は参加不可、オブザーバーならOK、参加OKとバラバラな部分もあるので、
審査機関は良く選びましょう。
6.なぜ審査機関によって価格の違いがあるの?
審査機関により、利益の取り方や、審査員に支払う人件費に差があるので、審査機関によって価格に差が出ます。
審査業務というのは形のないものを売っているサービス業でもあるので、
言い値が価格という部分があります。
したがって、必ず相見積もりを取って比較しましょう。
7.まとめ
どの審査機関が良い悪い、ではないですが、審査機関のことをよく知り自社にあった審査機関を選ぶことが一番大事になります。
合わないと思ったときには審査機関の変更も可能です。
今の審査機関嫌だなぁと思いながら使い続けるのではなく、変更を検討にいれたり、審査機関側に申し入れするようにしましょう。
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