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ISOの審査とは?審査での質問・解答例も紹介します!

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2024年5月8日

ISOの審査とは?審査での質問・解答例も紹介します!

ISOの審査は、組織の品質管理システムがISOの規格に準拠しているかを確認する重要なプロセスです。ISOの審査には、登録審査、維持審査、更新審査の3種類があり、それぞれが組織の持続的な改善と顧客満足度向上に寄与します。

1.ISOの審査とは?

ISOの審査とは、国際標準化機構(ISO)が定める標準に対して、企業や組織が適合しているかを評価するためのプロセスです。この審査は、認証機関によって行われ、適合していると認定された企業や組織はISO認証を取得することができます。

審査は、企業や組織のマネジメントシステムがISOの標準に適合しているかを確認するためのもので、品質管理(ISO 9001)、環境管理(ISO 14001)、情報セキュリティ管理(ISO 27001)など、様々な分野で行われます。

2.ISOの審査の種類

①審査機関による審査

ISOの審査は、組織がISOの規格に準拠しているかを評価するためのプロセスです。審査は主に審査機関によって行われ、以下の3つの種類があります。

  1. 登録審査(認証審査)
    これは、組織が初めてISO規格に準拠しているかを評価するための審査です。審査機関は組織のマネジメントシステムがISO規格の要求事項を満たしているかを評価します。新規認証審査や新規取得とよく言われたりします。
  2. 維持審査(監視審査)
    これは、組織がISO規格に継続的に準拠しているかを評価するための審査です。マークは3年間有効ですが、それを維持するために審査機関は1年に1回組織を訪問し、マネジメントシステムがISO規格の要求事項を満たしているかを確認します。サーベイランスとも呼ばれています。
  3. 更新審査(再認証審査)
    これは、認証の有効期限(通常は3年)が切れる前に行われる審査です。審査機関は組織のマネジメントシステムがISO規格の要求事項を満たし続けているかを評価します。維持審査は1年分の内容ですが、更新審査は3年間の内容を確認します。その結果審査機関は、認証の有効期限を更新します。

これらの審査は、組織がISO規格に準拠し続けていることを確認し、その品質を維持するための重要なプロセスです。

②組織内での審査

組織内で実施される審査には内部監査があります。

これは組織内部で自己のマネジメントシステムが規定に従って適切に運用されているかを確認するための審査です。内部監査員が主導し、組織の各部門やプロセスを対象に年に1回以上行います。

新しいISOのカタチ

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3.ISOの審査機関(認証機関)とは

ISO審査機関(認証機関)とは、国際標準化機構(ISO)が定める標準に基づいて、企業や組織のマネジメントシステムや製品が適切な品質を保っているかを審査し、認証する機関のことを指します。これらの機関は、ISOの基準に準拠したシステムや製品の品質を1社ずつ審査することによって保証する役割を果たしています。

ISO審査機関は、企業や組織がISOの基準に準拠しているかを評価、審査し、その結果に基づいて認証を発行します。認証を受けることで、企業や組織はその品質管理体制や環境管理体制が国際的に認められたものであることを証明できます。

ISO審査機関の選び方については、以下のリンクをご覧ください。
https://ninsho-partner.com/iso9001/column/iso_shinsakikan/

4.審査での質問と回答事例

審査の際には、組織のISO準拠状況を確認するために様々な質問が行われます。以下に一部の事例を挙げます。

 

質問:「あなたの部署で最近発生した問題は何ですか?それに対する対策は何ですか?」

回答:「最近、製品の出荷遅延が発生しました。原因は、部品の供給遅延でした。そのため、供給業者とのコミュニケーションを強化し、部品の在庫を増やすことで対策を講じました。」

解説:この質問は、組織が問題を適切に認識し、それに対する対策を講じているかどうかを確認するためのものです。内部の課題の認識や、目標との関連性が妥当かも同時に見ています。

 

質問:「あなたの部署の業績目標は何ですか?それを達成するためにどのような活動を行っていますか?」

回答:「私たちの部署の業績目標は、製品の不良率を5%以下にすることです。そのために、定期的な品質チェックと、不良品が出た場合の原因分析と改善活動を行っています。それらを記載しているのがこの、目標管理表になります。」

解説:この質問は、組織が業績目標を設定し、それを達成するための活動を行っているかどうかを確認するためのものです。目標管理表に記載されている内容と同様のことが現場として共通認識の目標になっているかを確認しています。

 

質問:「業務上必須のスキルや、人に仕事がついている部分はありますか?」

回答:「力量表にそれらを示して、個々の力量と必要なスキルを見えるようにしています。」

解説:この質問は、力量の項目を認識しているのか、必要なスキル項目や、1人に依存するような仕組になっていないかを力量の観点から課題がないかを確認しています。

5.もし普段の仕事では使わない言葉を言われたら?

ISO審査員から普段使わない言葉を使われた場合、現場の実務者は混乱することがあります。審査員が規格の言葉で審査を進めると、実務者は「ISOの何章何項に相当する?」と問われても答えられないことが多いです。このような状況に対しては、「ISO用語を使わずに審査をしてください」と回答することが一つの解決策です。現場の実務者はISOの中身を理解していないことが多く、ISOの意識が高まったからといって仕事がうまくいくとは限りません。

現場の方はISO用語を知らないため、審査員は受審者が理解できるように語りかけるべきです。これはISO17021の規格(9.1.9.6.3、9.1.9.8.1)にも明記されており、不適合の所見は明確に記述し、依頼者と協議することが求められています。また、最終会議では不適合を理解できる方法で提示し、対応の期限について合意することが必要です。したがって、「ISOの何章何項に相当する?」といったヒアリング方法は避けるべきなのです。

ISO17021の規格の内容は以下になります。

9.1.9.6.3

不適合の所見は,審査基準の特定の要求事項に対して記録し,不適合の明確な記述を含め,不適合の根拠となった客観的証拠を詳細に明示しなければならない。不適合については,証拠が正確で,その不適合が理解できるものであることを確実にするために,依頼者と協議しなければならない。ただし,審査員は,不適合の原因又はその解決法を提案することは控えなければならない。

9.1.9.8.1

正式な最終会議は,出席者の記録を取り,かつ,依頼者の経営層の出席に加えて,適切な場合には,審査された機能又はプロセスの責任者を交えて開催しなければならない。最終会議は,通常,審査チームリーダーが実施しなければならない。その目的は,認証に関する推薦を含めて審査結論を提示することである。いかなる不適合も,理解できるような方法で提示し,かつ,対応するための期限について合意しなければならない。

6.まとめ

ISO審査に落ちる会社は事実上存在しません。もしあるとすれば、実態として倒産状態にある(粉飾決算や違法行為の横行など)か、歪んだ規格解釈でもって審査をする質の低い認証機関を選択してしまった場合に限られます。

「監査員独特の文体による質問」をする審査員など忌避すればいいですし、誰にでも理解できる言葉で、理解できるようコミュニケーションをとることは、審査員に課せられた責務です。

もしこのような審査員の方に会った場合は、一度審査機関の見直しを考えても良いかもしれませんね。

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