2020年12月17日
ISO14001のPDCAサイクルはマネジメントシステム活動の基盤です。
本記事では、ISO14001のPDCAサイクルとはどういったものなのか、また、リスク・機会または環境側面の特定や目標計画にはじまり、マネジメントレビュー・是正対応の実施を上手くまわしていくために必要なポイントを解説します。
1.PDCAサイクルとは
PDCAサイクルとは、継続的に改善するための1つの仕組みです。
Plan「計画作成」 Do「実施」 Check「点検」 Act「改善」の4つのことであり、
全てのマネジメントシステムにおいて大変重要な仕組みです。
2.なぜPDCAサイクルが大切なのか?
PDCAサイクルは、マネジメントシステムの基盤です。
PDCAサイクルをまわして運用していくことが継続的改善へとつながります。
また、ミスをすれば誰しも同じ過ちをおこなさいよう改善を図ることと同じように、 PDCAサイクルをまわすことで改善へとつながり、管理能力も高まってきます。
ISO14001だけでなく、全ての規格にこのPDCAサイクルをまわすことを前提に要求事項が策定されています。
3.ISO 14001のPDCAサイクルでやること
ISO14001においては大きく分けて次のようにPDCAサイクルを回していきます。
Plan 環境側面の特定、リスク・機会への取り組み、目標設定・管理
Do 教育・緊急事態訓練の実施や目標達成のための活動など、計画に対する運用
Check 遵守評価、内部監査、マネジメントレビュー
Act 是正対応、マネジメントレビューのアウトプット
次のステップに向けて改善をしていくためにも実施していきましょう。
ISO14001の構築前にやっておくと差がつく3ステップがあります。そちらについて詳しく知りたい方はこちらの記事で詳しく説明しております。
4.ISO 14001のPDCAサイクルの具体事例
ここではISO14001のPDCAサイクルについて具体的に解説します。
まずPでは環境側面を特定・リスク及び機会への取り組みについて洗い出し、自分たちが目標とすべきものを出します。
例えば目標は、現場の作業効率を20%アップだとします。
20%アップするにはまず今自分の作業がどのくらい時間がかかっているのかを把握し、 どうすれば工程を削減できるかを考えます。
そこで、作業環境の整頓を計画したとします
次にD、作業環境の整頓を実施するとして、物の配置や不要なものの整理などを行います。
そしてCでは、整頓した作業環境にまだ不要なものがないか、または複数人が管理するモノの配置が適当かどうかをチェックします。
最後にAですが、作業環境を整頓したことで業務効率が20%上がったかどうか、達成できなかった場合はなぜか、反対にさらに効率が上がるやり方はないか、などを検証します。
これも1つのPDCAサイクルです。
5.ISO 14001のPDCAサイクルをうまく回すためには
PDCAサイクルのP・D・C・Aそれぞれを順番に確実に回していくことがうまくまわすためのコツとなります。
例えばPの計画を立てずにDから始める方が意外にも多いです。
Pではまず目標を設定し現状把握をしてから、その目標を達成するためにはどうすればいいかの計画を立てます。
その計画通りに実施してこそ、PDCAサイクルの効果が出てきます。
そしてやりっぱなしではなく、チェックをしてうまくいった場合やそうでなかった場合の分析・検証を行うことが大切です。
また、突然チェックをするのではなく、チェックのタイミングもPの計画時に必ず設定しておきましょう。
最後にAの改善ですが、ここも十分に実行できていないところは少なくありません。
結果に対する改善だけでなく、計画・実施・チェックそれぞれのプロセスが妥当だったのかも確認をすることで、次の計画がより質の高いものになっていきます。
ISO14001の更新審査、維持審査で注意するポイントについてはこちらの記事で詳しく説明しております。
6.まとめ
PDCAサイクルはマネジメントシステムの基盤となる考え方です。
また、勝手にまわるものではないため自分たちでPDCAサイクルを確実にまわしていくことが重要です。
計画から時間を十分にとること、改善を重ねて成果を出せるようにしていきましょう。
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