2026年3月19日

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「ISMSのサポート会社ってどう選べばいいの?どこを見れば失敗しないの?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
情報セキュリティの重要性が高まるなか、ISMS認証取得や運用を支援するサポート会社を活用する企業は増えています。
しかし、サポート会社の選び方を誤ると、追加費用の発生や運用の形骸化、担当者変更による品質低下など、思わぬトラブルにつながるリスクがあります。
この記事では、サポート会社を選ぶ前に押さえておくべき基本視点から、失敗しないための7つの重要ポイント、さらに比較・検討の具体的ステップやよくある失敗例とその回避策まで体系的に解説します。
また、サポートを最大限に活かすために、社内担当者の役割や知識の蓄積方法についても触れています。
最後までお読みいただくことで、ISMSサポート会社選びの全体像を理解し、「取得」から「運用・更新」まで継続的に改善できる体制づくりに役立てていただけるはずです。
セキュリティを強化し、ビジネスの信頼性を高めるための第一歩を踏み出してください。
1.ISMS(ISO27001)サポート会社の選び方

(1)ISMSサポートの主なタイプ(コンサル型/ツール型/ハイブリッド型)
ISMSサポート会社には大きく 「コンサル型」「ツール型」「ハイブリッド型」 の3種類があります。自社の スピード・コスト・社内リソース によって最適なタイプは異なります。
| タイプ | 特徴 | メリット | デメリット | 最適な企業 |
|---|---|---|---|---|
| コンサル型 | 専任コンサルタントが訪問やオンラインでマンツーマンで支援。現場ヒアリング・文書作成・審査対応まで伴走。 | 深い知識とノウハウ提供。業務実態に合わせたルール策定。安心感が高い。 | 高コスト。コンサルタントの質に依存。 | 大規模企業、複雑な事業構造、本質的な仕組み構築を重視する企業 |
| ツール型 | クラウド上の文書管理・運用支援システムを提供。テンプレート中心で自社主導。 | 低コスト。文書管理の効率化。自社で運用しやすい。 | テンプレートに縛られる。本質的な理解は自社に委ねられる。 | 小規模企業、IT企業、コストと効率を重視する企業 |
| ハイブリッド型 | ツール提供+部分的にコンサルが導入や審査準備を支援。 | コストと品質のバランスが良い。ツールの利便性+専門家のアドバイス。 | ツールとコンサルの連携度が低いと中途半端になるリスク。 | 中堅企業、初めての取得で効率と安心感を両立したい企業 |
【ポイント】
自社が「構築支援でつまずいているのか」「運用定着を目指したいのか」を明確にして選びましょう。
(2)自社に必要なサポート範囲を明確にする
ISMSは 「構築(取得)」と「運用(維持・更新)」 のフェーズで必要な支援が異なります。
【構築フェーズ(取得時)】
- 文書整備、リスクアセスメント、審査申請など短期集中支援が中心
- コストを抑えるなら「テンプレート+審査前レビューのみ」依頼
- 工数を減らすなら「現状分析~審査対応まで全工程」依頼
【運用フェーズ(維持・更新)】
- 教育、内部監査、マネジメントレビュー、改善記録の整備など継続的活動
- 特にリスクアセスメント(A.5~A.35)は専門知識が必要なため、部分的に外部依頼するのも有効
【ポイント】
コンサルタントの作業範囲と自社の作業範囲を切り分けることで、費用と工数のバランスを最適化できます。
(3)「取得だけ」か「運用支援まで」かを事前に確認する
最も失敗が多いのが 「取得後の運用」 フェーズです。
- ISMS認証は 毎年の維持審査、3年ごとの更新審査 が必須。
- 取得支援のみで契約すると、認証取得後にサポートが途切れ、内部監査やマネジメントレビューが進まず 形骸化リスク が高まる。
- 契約前に必ず 「更新審査支援」や「年間サポートプラン」が含まれるか を確認することが重要。
【ポイント】
ISMSは「取得がゴール」ではなく「継続的な運用改善」が本質。長期的に維持できる仕組みを支援してくれる会社を選ぶことが成功の鍵です。
2.ISMSサポート会社の選び方!失敗しない7つの重要ポイント
(1)コンサルタントの専門性・経験と質
ISMSの支援では単なる文書作成ではなく、審査現場で「どう問われ、どう答えるべきか」を理解しているコンサルタントが不可欠です。特に担当者個人の質が最重要です。
【チェックポイント例】
- ISMS審査員資格(主任審査員、Lead Auditor Training Course)を持っているか
- 直近3年間の認証維持率はどの程度か
- 取得から運用まで一貫して担当できるか(引継ぎによる品質低下を防ぐ)
- セキュリティコンサル経験(脆弱性診断、インシデント対応支援)があるか
(2)サービス範囲と価格の妥当性(費用対効果)
料金の安さだけで判断するのは危険です。支援範囲の違いが費用に直結します。
見積書では「含まれる内容/除外項目」を必ず確認し、工数削減効果を価格に置き換えて判断しましょう。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 総工数(人日) | 訪問回数、1回のミーティング時間が明示されているか |
| 追加費用条件 | 打ち合わせ回数超過、従業員数増加などが契約書に明記されているか |
| 専門工程の扱い | リスクアセスメントや内部監査がオプション扱いになっていないか |
| テンプレート権利 | 自社で編集・利用し続ける権利が保障されているか |
(3)自社の業種・規模に合った実績とノウハウ
業界特有のリスク理解があるかどうかで提案の現実性が変わります。
【チェックポイント例】
- 同業種・同規模企業の支援実績があるか
- 特殊な法規制(医療情報ガイドライン、金融分野など)に対応した経験があるか
- 認証取得だけでなく「業務改善につながった事例」があるか
(4)対応体制と支援範囲(取得のみ/運用・更新まで)
個人事業レベルでは対応が途切れるリスクがあります。組織的なバックアップ体制があるかを確認しましょう。
【チェックポイント例】
- 取得支援後の継続的な運用支援プログラムがあるか
- 月次レビューや年間スケジュール管理など具体的な提供内容が明確か
- 審査立会いの有無(追加費用になっていないか)
- 担当者不在時のバックアップ体制があるか
(5)対応の柔軟性とスピード感
ISMS構築は期限との戦い。柔軟かつ迅速な対応力が審査前のトラブル回避につながります。
【チェックポイント例】
- 訪問とリモートを柔軟に組み合わせられるか
- 繁忙期を考慮したスケジュール調整が可能か
- 問い合わせへの回答スピード(例:24時間以内)が明示されているか
(6)担当者との相性とコミュニケーション品質
担当者との相性が悪いとプロジェクトは停滞します。
【チェックポイント例】
- 専門用語を多用せず、従業員にも分かりやすく説明できるか
- 自社の意見や現状を丁寧にヒアリングしてくれるか
- 経営層への説明を経営的視点で行えるか
(7)アフターサポートと契約期間の明確さ
ISMSは取得後の運用が本質。契約範囲を明確にしておくことが重要です。
【チェックポイント例】
- 取得支援契約と運用支援契約が個別に設定されているか
- 解約条件や違約金が明確か
- 契約満了後も簡単な質問対応が可能か
3.ISMSサポート会社を比較・検討する際の3つのステップ
(1)複数社から見積を取り、サービス範囲と価格を比較する
最低でも2〜3社以上から見積を取得し、同一条件で比較することが必須です。
| 比較項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 訪問回数・期間 | 例:6ヶ月で10回訪問 vs 8ヶ月で12回リモート支援など、量と質を比較 |
| 活動範囲 | リスクアセスメント、内部監査、従業員教育など、基本料金に含まれる範囲 |
| 成果物 | 工数表、支援範囲、成果物(文書、教育資料など)が明示されているか |
| 除外項目 | サーバー費用、審査費用、旅費交通費など、別途発生する費用が明確か |
【ポイント】
総額だけでなく、「誰が」「どこまで」支援してくれるのかを具体的に把握しましょう。
(2)コンサルティング会社と面談し、対応姿勢・相性を確認する
メールや資料だけでは実際の対応力は分かりません。必ずコンサルティング会社と面談をしましょう。
【チェックポイント例】
- 自社の現状をどこまで掘り下げて質問してくれるか
- 課題に対して既製品の回答ではなく、カスタマイズされた解決策を提示しているか
- 審査機関との付き合い方や最近の審査傾向について具体的に答えられるか
- 社内担当者(事務局メンバー)との相性が良いか
【ポイント】
初回面談や無料相談で「質問力」「説明力」「柔軟性」を見極めることが大切です。
(3)導入事例や口コミ、無料相談を通じて信頼性を見極める
公開情報だけでなく、実際の事例や評判を確認することで信頼性を判断できます。
【チェックポイント例】
- Webサイトに公開されている導入事例の件数と具体性
- 事例企業の規模や業種が自社に近いか
- ネット上の口コミや審査機関との協働実績があるか
- 無料相談を通じて、提案の具体度や対応姿勢を確認できるか
- (可能であれば)紹介制度を活用し、過去顧客から非公開の評判を聞く
【ポイント】
事例や口コミは「支援の質」を映す鏡。自社に近い事例があるかを重視しましょう。
4.「安さ」だけで選ばない!ISMSサポート選定でよくある3つの失敗例
ISMSサポート会社を選ぶ際に「費用の安さ」だけで判断すると、後から大きなトラブルにつながることがあります。以下の3つは特に多い失敗例です。
(1)必要な支援が含まれておらず、結局追加費用が発生
安価なプランに契約したものの、リスクアセスメント・内部監査・教育支援などがオプション扱いで、結果的に総額が割高になるケースです。
【回避策】
- 認証取得に必要な活動をすべて含んだ「トータル費用」を提示してもらう
- 特に「教育資料作成」「従業員説明会」「審査機関対応」が基本料金に含まれるか確認する
(2)更新・運用サポートがなく、継続できない
取得はできても、次年度の維持審査や更新審査に向けた内部監査・マネジメントレビューが進まず、ISMSが形骸化してしまうケースです。
【回避策】
- 取得支援契約時に「1年間の運用支援サービス」をセットで契約する
- 「運用を自走させるための教育プログラム」があるか確認する
- 「取得→運用→更新」の一連を支援できる体制があるかをチェックする
(3)担当変更が多く、品質にばらつきが出る
サポート期間中に担当コンサルタントが頻繁に変わり、過去の経緯が引き継がれず方針がぶれるケースです。特に大規模コンサル会社で起こりがちです。
【回避策】
- 契約時に「原則として担当者を固定する」旨を確認する
- 担当変更が発生した場合の引継ぎルールや費用調整を事前に取り決める
- チーム体制や情報共有の仕組みが整っている会社を選ぶ
【失敗例と回避策のまとめ表】
| 失敗例 | よくあるケース | 回避策 |
|---|---|---|
| 必要な支援が含まれず追加費用 | 教育支援やリスク分析が別料金 | 認証取得に必要な活動をすべて含んだ費用を提示してもらう |
| 更新・運用サポートがなく継続できない | 取得後に維持審査や更新対応ができず形骸化 | 取得支援+運用支援をセット契約、教育プログラムの有無を確認 |
| 担当変更が多く品質にばらつき | コンサルが頻繁に交代し方針がぶれる | 担当者固定を契約時に確認、引継ぎルールを事前に設定 |
【ポイント】
ISMSサポート会社選定で失敗しないためには、
- 総額費用に必要な支援が含まれているか
- 取得後の運用・更新まで支援体制があるか
- 担当者が固定され、品質が一貫しているか
この3点を必ず確認することが大切です。
5.ISMSサポートを最大限に活かすための3つのポイント
ISMSサポート会社はあくまで 「伴走者」 であり、ISMS運用と改善の 「主体者」 は自社自身です。この意識を持つことが、ISMSを形骸化させず、継続的に改善していく最大のカギとなります。
(1)社内担当者の役割を明確にし、主体的に進める
「外部に任せきり」では、知識が社内に蓄積されず、ISMSは定着しません。
社内担当者(ISMS事務局)が以下の役割を担うことが成功の鍵です。
担当者が意思決定・調整・理解を主体的に担うことで、知識が社内に残り、運用力が高まります。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 決定 | コンサルの提案を基に、自社ルールとして採択を決定する |
| 調整 | 現場部門とコンサル間の意見調整を行う |
| 文書理解 | 作成された文書を理解し、社内からの質問に答えられるようにする |
(2)支援内容・進行状況を文書化して可視化する
コンサルタントとのやり取りや決定事項を記録し、「なぜこのルールにしたのか」という背景を社内に残すことが重要です。
【推奨アクション】
- ミーティング議事録や課題管理表(ToDoリスト)を作成・共有する
- クラウドツールを活用し、「誰が」「いつ」「何を」対応したかを見える化する
- 担当者交代や審査前の整理にも役立つよう、進捗をリアルタイムで記録する
文書化と可視化は、継続性と透明性を確保するための必須要素です。
(3)知識を社内に蓄積し、サポート終了後も運用できる体制を整える
ISMSは外部が構築しても、運用は社内で続けるものです。支援を受けながらも、文書の意味やリスク分析の考え方を理解し、自社で再現できるようにすることが真の成果です。
【具体的な目標例】
- 次年度の内部監査を、自社の内部監査員が自力で実施できるようにする
- 業務変更に合わせてリスクアセスメントを自社で更新できるようにする
- コンサルタントには「知識とノウハウを移転する(Teach-to-Fish)アプローチ」で指導してもらうよう依頼する
自走できる体制を整えることが、最もコストパフォーマンスの高い成果につながります。
6.まとめ
本記事では「ISMSサポート会社の選び方」をテーマに、失敗しないための重要な視点を解説しました。要点を整理しておきましょう。
基本視点について
- ISMSサポートには コンサル型/ツール型/ハイブリッド型 の3タイプがある
- 自社のリソースや課題に応じて、最適なタイプを選ぶことが重要
- 「取得だけ」か「運用支援まで」かを事前に確認し、長期的な維持を見据える
サポート会社選定の7つの重要ポイント
- コンサルタントの 専門性・経験と質 を確認する
- サービス範囲と価格の妥当性を見極め、費用対効果を重視する
- 自社の 業種・規模に合った実績とノウハウ を持つ会社を選ぶ
- 取得のみ/運用・更新まで の支援範囲を契約前に明確化する
- 柔軟性とスピード感を持って対応できるかを確認する
- 担当者との相性やコミュニケーション品質を重視する
- アフターサポートや契約期間の明確さを確認する
比較・検討の3ステップ
- 複数社から見積を取り、サービス範囲と価格を同条件で比較する
- 担当コンサルと直接話し、対応姿勢や相性を確認する
- 導入事例や口コミ、無料相談を活用し、信頼性を見極める
よくある失敗例と回避策
- 必要な支援が含まれず追加費用が発生 → 総額費用に何が含まれるかを確認
- 更新・運用サポートがなく継続できない → 取得から運用まで一連の支援体制を契約に含める
- 担当変更が多く品質にばらつき → 担当者固定や引継ぎルールを事前に取り決める
サポートを最大限に活かす3つのポイント
- 社内担当者の役割を明確にし、主体的に進める
- 支援内容や進行状況を文書化し、可視化する
- 知識を社内に蓄積し、サポート終了後も自走できる体制を整える
本記事を参考に、ISMSサポート会社選びの全体像を把握し、「取得」から「運用・更新」まで継続的に改善できる体制づくりに取り組んでいただければ幸いです。
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