2026年3月19日

「Macは安全性が高いから、ウイルス対策は必要ない」
「セキュリティ機能が搭載されているから大丈夫」
このように認識している方もいるのではないでしょうか。
実は、Macでもウイルス対策は必要です。
実際にMacでウイルスやマルウェアに感染するといった事例が確認されており、ウイルス対策なしでは、安全に使用することは難しく、事前に被害を防ぐことができません。
そこで、本コラムではMacのウイルス対策の必要性について、ウイルスの発生経路や、感染時に起こる被害もまとめてご紹介します。
本コラムを読み終えていただければ、Macにおけるウイルス対策の必要性を見出し、感染するリスクを防ぐことができるでしょう。
1.Macにもウイルス対策は必要

結論から言うと、Macにもウイルス対策は必要であり、安心して使用するためには基本的なウイルス対策が求められています。
実際にMacでウイルスやマルウェアに感染する事例も確認されています。
ではなぜ、Macにウイルス対策は必要ないと言われているのでしょうか。
以下で3つご紹介します。
(1)シェア数の少なさ
以前までは、Macよりも利用者の多いWindowsにウイルスやマルウェアの攻撃が集中しており、マーケットシェアの少ないMacを対象とする攻撃者が少ない傾向にありました。
そのためMacの安全性に対する信頼が生まれていたのです。
Windowsを攻撃するウイルスやマルウェアはMacに転用できないといったことも、ウイルス対策は必要ないと言われる理由の1つになり得るでしょう。
(2)OS自体の堅牢性
MacのOS自体の作りの良さも挙げられます。
OSの核心部分は、OS本体の保護やアプリケーションとの動作との分離、またファイル等のアクセス権がきめ細かいものになっています。
厳密な制御などの機能を完備しており、各種の攻撃からコンピュータの動作を守る仕組みが、OSによって最初から組み込まれていました。
そのため、セキュリティ面において、非常に仕上がっていることからウイルス対策をしなくても攻撃の影響は抑えられると考えられていたのです。
(3)セキュリティ機能が標準搭載されている
Macには様々なセキュリティ機能が搭載されています。
従来の意味でのウイルス対策のソフト等は付属していませんが、オンライン機能をブロックするセキュリティ機能やマルウェア対策機能が搭載されています。
「セキュリティソフトと同等の機能が標準搭載されているから、ウイルス対策は不要」と思ってしまうのです。
2.Macに標準搭載されているセキュリティ機能
第1章にて、「Macにセキュリティ機能が搭載されている」と説明をいたしました。
Macのシェア数が拡大しターゲットとして作成されるウイルスやマルウェアも増加しましたが、Macに搭載されているセキュリティ機能で対応できる場合もあります。
ウイルスを完全に防ぐものではありませんが、Macならではのセキュリティ機能にどのようなものがあるのか、本章でご紹介します。
(1)XProtect
XProtectはYARAと呼ばれるウイルスやマルウェアのパターン検出ツールを使用し、脅威を検出する機能です。
Apple製品では、既知のマルウェア定義がXProtectファイルに格納されます。このファイルはMacの内部にあり、新しいアプリケーションをダウンロードする度に、それらの定義が存在しないか確認してくれます。
自動的にアップデートもされるため、新たなウイルスやマルウェアが確認されれば、XProtectの定義も更新されるため、最新の脅威もブロックすることができます。
(2)Gatekeeper
Gatekeeperはインターネットからダウンロードしたアプリが、信頼できるものかどうかを判断し不正なアプリを防いでMacを守る機能です。
マルウェア開発者が作成したアプリをブロックし、出所が不明なアプリの場合は警告を表示しインストールを防止します。他のアプリが改変されていないかも確認してくれます。
Gatekeeperの警告を無視してアプリをインストールすることはできないため、安全に使えるアプリのみをダウンロードできます。
(3)ファイアウォール
Macには外部からの不正アクセスを阻止するファイアウォールが搭載されています。
このファイアウォールとは、あらかじめ設定しておいたルールに沿って通信を監視し、許可されていないアクセスや外部からの不正なアクセスを遮断する機能のことです。
アプリごとに「外部からの受信接続を許可するかどうか」を個別に設定できるため、
- 普段使うブラウザの受信は許可したい
- 必要性が分からないアプリは拒否したい
というようにアプリ単位で防御レベルを調整できる仕組みが備わっています。
(4)iCloudキーチェーン
このiCloudキーチェーンとは、Webサイトやアプリにログインする際に求められるIDやパスワードなどのアカウント情報を複数の端末で同期することができる機能です。
同じパスワードを使いまわしたり、単純で覚えやすいIDやパスワードを使用したりなど、セキュリティの面からすると危険な方法で管理がされている場合も少なくありません。
iCloudキーチェーンを使用することによって、様々なサービスのIDやパスワードを保管し、複数のAppleデバイスにて自動で入力することが可能です。
自分で覚えておく必要もないため、ランダムな文字列でより強固なセキュリティを実現するパスワードを設定することができます。
3.ウイルス感染の発生経路
セキュリティ機能が標準搭載されているといっても、Macをターゲットとするウイルスやマルウェアは、既存の機能だけでは100%防ぐことができません。
Appleの公式アプリストアに掲載されているアプリは、厳格な審査を通過しており、他社のソフトよりも安全性は高いです。
ですが最近では、その審査をすり抜ける不正アプリも出てきており、そこから感染することも少なくないのです。
ここではウイルスに感染する発生経路についてご紹介します。
(1)メールやSMSなどのDM
なりすましメールやSNSのスパムDMは、Macにとって非常に脅威です。
巧妙になりすましたメールは見破りにくく、誤って開封してしまう場合もあります。
送られてきたメールの本文に記載されたURLや添付ファイルをクリックするとウイルスやマルウェアに感染し、PC内のデータが破壊される可能性があるのです。
正規のサイトを模した偽サイトに遷移させ、個人情報を盗み出す手口もあります。
(2)USBメモリ
MacでもUSBメモリを使って情報をやり取りすることがありますが、このUSBメモリからウイルスに感染する恐れがあります。
USBメモリにおけるウイルス感染は、感染したPCからデータを移したUSBメモリへ、そしてUSBメモリを受け取りデータを移行したパソコンへと、USBメモリを経由して拡大してしまいます。
(3)暗号化されていないWi-Fi
Macでも暗号化されていないWi-Fiに接続することで、ウイルスやマルウェアに感染してしまうケースがあります。
暗号化がされていないWi-Fiは、場合によってウイルスやマルウェアが送り込まれることがあり、情報が漏洩するリスクもあります。
4.被害例
Macでウイルス感染した場合に起こる被害として、下記が挙げられます。
- SNSアカウントの乗っ取り
- メール・ファイルの流出
- 端末やデータのロック
ウイルスが侵入し、遠隔操作ソフトが仕組まれると、Macを乗っ取られて何らかの目的に悪用されるリスクが生まれます。
この遠隔操作によって、勝手にパスワードが変更され、端末自体が開けなくなったり、個人情報や機密情報のファイルなどが盗まれたりしてしまうのです。
記憶にないアプリがダウンロードされていたり、身に覚えのない広告がPC画面に表示されていたりなどの症状が見られたら感染を疑いましょう。
5.ウイルス対策ソフト
ウイルスによる被害を最小限にするためにも、ウイルス対策ソフトを導入することをおすすめします。
業務内容や取り扱う情報によって異なりますが、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。
今回は無料のウイルス対策ソフトをご紹介します。
(1)アバストmac
様々なマルウェアをリアルタイムでブロックしてくれるウイルス対策ソフトです。
また、既に感染し、潜んでいるマルウェアも画面に表示されるスマートスキャンをクリックするだけで見つけ出してくれます。
(2)Bitdefender Antivirus for Mac
世界中で5億人以上が利用する非常に評価の高い無料ウイルス対策ソフトです。
主な機能はウイルススキャンとなっており、ウイルスの除去だけでなく感染可能性のあるファイルを隔離してくれます。
(3)AVGアンチウイルスMac
24時間365日Macをリアルタイムでウイルスや最新のサイバー脅威から保護してくれるソフトです。悪意のあるWebサイトやメールのダウンロードをブロックし、自動で更新してくれます。
6.まとめ
今回は、Macにおけるウイルス対策の必要性について解説しました。
結論から言うと、Macにもウイルス対策は必要であり、安心して使用するためには基本的なウイルス対策が求められています。
Macには様々なセキュリティ機能が標準搭載されています。
ですが既存の機能だけではウイルスを100%防ぐことはできません。
USBメモリや暗号化のされていないWi-Fiなど身近なところから感染してしまいます。
SNSをのっとられたりデータを勝手にブロックされたりしないよう、ウイルス対策ソフトを導入し、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。
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