2026年5月25日

「なぜSaaSは使われているの?」
「利用することでどんなメリットがあるの?」
ISMS運用の効率化をするうえで、このような疑問を持たれる方もいると思います。
実は、SaaSは、ISMSのサポートに役立ちます。
多くの企業がISMS構築に負担を感じている中、情報セキュリティマネジメントで手間のかかる部分を、SaaSを利用することによって効率化することができるのです。
SaaSを用いてISMSを充実させることで、取引時の信頼性向上や情報漏洩リスクの軽減、社内体制の整備ができるといった利点があります。
ここでは、ISMSの詳細をつかみ、SaaSを利用することで得られるメリット・デメリットをご紹介します。
本コラムを読み終えていただければ、SaaSを導入することで、企業にどんないい影響を与えることができるかを理解することができるでしょう。
1.ISMS取得・運用を助けるSaaSとは?
SaaSをご紹介する前に、まずISMSについて説明します。
ISMSとは、Information Security Management Systemの略称で、情報セキュリティーマネジメントと呼ばれることもあります。
要するに、自社の情報資産のセキュリティーを管理するための枠組みのことです。
さらに、ISO/IEC 27001と呼ばれる情報セキュリティーに関する国際規格をクリアすることでISMS認証を取得でき、自社が情報セキュリティーに関する基準を満たしていることを証明できます。
そして、SaaSとは、そのISMSの構築の負担を軽減するクラウドサービスの一種となっています。
正式名称はSoftware as a Serviceといい、インターネットを通じてソフトウェアを提供するサービスのことです。
SaaSの大きな特徴として、インターネットがあればどこにいても利用できる点が挙げられます。
例えば、ネットがつながるカフェでプライベート用のスマートフォンを使用してもログイン情報さえあればアクセス可能です。
SaaSの具体例としては、
- Chatwork
- Zoom
- Google meet
- Time Tree
等があります。
加えて、SaaSとよく似たPaaSやIaaSもありますが、これらの大きな違いは、提供されているサービスの内容です。
まずSaaSは完成されたソフトウェアやアプリをインターネットを介してそのまま利用できるのに対し、PaaSとは、アプリを実行・開発するためのプラットフォームを、インターネット経由で利用できるクラウドサービスです。
そしてIaaSとは、SaaSやPaaSよりも下層のインフラを提供しています。
他と比較すると、自由度が高く、基盤部分のカスタマイズが最も柔軟であることが特徴です。
2.SaaSを利用するメリット
では、ISMS構築においてSaaSを利用するメリットについて解説します。
以下で3つご紹介します。
(1)コストが低い
SaaSでは、自社でサーバーやソフトウェアを購入したりインストールする必要がないため、大きな初期費用が掛かりません。
基本的な料金体系は月額(サブスクリプション)で、1ユーザーあたり月数千〜1万円前後が一般的です。
そして、サービスが必要なくなった場合は解約が可能なため、無駄なコスト発生を防ぐことができる利点もあります。
(2)インターネットがつながる環境ならどこでも利用可能
前述のとおり、SaaSはネットがあればどこにいても利用できます。
クラウド上でサービスが提供されているため、時間・場所・接続機器を問いません。
さらに、複数人で同時に同じデータを閲覧・編集することができるため、バージョン管理が不要で大幅に生産性を向上させることができます。
(3)プランが選択制
SaaSでは、従来の買い切り型とは異なり、利用できる機能の範囲やユーザー数、データ容量などに応じて、様々な料金プランが存在しています。
そのため、利用者のニーズに合わせて柔軟にプランを選択・変更することができます。
初期段階ではベーシックな機能だけを使い、ビジネスの拡大に合わせる形でプランをアップグレードすることも可能です。
3.SaaSを利用するデメリット

ISMS構築においてSaaSを利用することには、メリットだけでなくいくつかのデメリットも存在します。
以下で3つご紹介します。
(1)データ移行が困難
SaaSはデータ移行が難しいという難点があります。利用するSaaSを変更する場合、旧SaaSから新SaaSにデータを移行しなければなりません。
しかし、SaaS間でのデータの乗り換えや連携は多くの手間がかかるため、一度導入したSaaSは変更しにくい点に注意が必要です。
(2)セキュリティー対策が必要
先ほど、SaaSは場所や時間を選ばずにどこでもログインしてサービスを利用できるとご紹介しました。しかし、セキュリティー対策を意識的に行わないと、情報漏洩の懸念があります。
安易に誰もが使えるフリーWi-Fiに接続することで、SaaS内の情報が漏洩するリスクが生じます。
このような事態を防ぐためにも、厳重にログイン情報を管理しておかなければなりません。
(3)アップデートへの順応が必要
SaaSでは常に、更新を行うタイミングでサービス提供会社によるアップデートが行われています。
インターフェースや構造のアップデートによって使い勝手が悪くなるケースがあります。
サービスの使用について丁寧にサポートしてくれるサービスを選んでおくと、早めに対応することが可能となるでしょう。
4.まとめ
いかがでしたか?
SaaSの特徴やメリット・デメリットをつかむことができたでしょうか。
SaaSの中にはZoomやGoogle meetなど、身近なアプリケーションも存在しています。
そして、サブスクリプションの形で利用できるため、大きな初期投資がないことでコスト削減ができること、インターネットがつながれば時間・場所等を問わずに利用可能なこと、プランを柔軟に選択できることなどのメリットがあります。
逆にデメリットとしては、データ移行が難しくカスタマイズが困難なこと、セキュリティー対策が必須であるという点が挙げられます。
しかし、使い方に注意すれば、業務効率を上げたり、会社の発展とともに内容をアップグレードしたりでき、会社に良い影響を与えることにつながります。
ぜひ、SaaSの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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