2024年9月30日
Pマークのルールに違反するとどうなる?リスクと対応策を解説
Pマーク(プライバシーマーク)のルールに違反すると、個人情報漏洩などの深刻な事故に繋がりかねません。このような事態は、取引停止や入札資格の喪失、顧客からの信頼失墜といった、企業の信用力や事業継続に多大な影響をもたらす可能性があります。最悪の場合、Pマークの付与が取り消される可能性もあります。
Pマークを取得した企業は、継続的な情報セキュリティ対策と法令遵守が不可欠です。
2024年12月18日
目次
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「Pマークの取得を検討しているけど、どこから始めたらいいのかわからない」
というお悩みをお持ちの企業は少なくありません。
個人情報の適正な取り扱いが求められる昨今、Pマーク(プライバシーマーク)の取得は、顧客や取引先から信頼を得るために重要な取り組みとなっています。
しかし、Pマーク取得のプロセスは複雑で、専門的な知識も必要とされるため、初めて取り組む企業にとっては戸惑いも大きいでしょう。
この記事では、Pマーク取得の全体像から、各段階で必要な手続きや期間の目安までを詳しく解説します。
スムーズなPマーク取得を実現するためのコツも紹介しますので、取得を検討中の方はぜひご一読ください。
Pマーク取得への具体的なイメージを持って、自社の取り組みをスタートしましょう。
Pマークの取得は、事前準備から認定までの一連のプロセスを経て行われます。
まず、Pマーク取得の全体像について見ていきましょう。
Pマーク取得のプロセスは、事前準備、申請・審査、認定・マーク使用の大きく3つのフェーズに分けられます。
各フェーズで求められる取り組みを確実に実施していくことが、スムーズな取得につながります。
Pマークの取得期間は、企業の規模や体制、現状の個人情報保護対策のレベルによって異なります。
おおむね10カ月から1年半程度が目安となりますが、事前準備や申請・審査の段階で想定以上の時間を要することもあるため、余裕を持ったスケジュール設定が重要です。
綿密な準備と着実な実行が、Pマーク取得までの期間を短縮するポイントとなるでしょう。
Pマークの取得を目指す際、専門知識と豊富な経験を持ったコンサルタントの支援を受ければ、取得までのプロセスを大幅に短縮できる可能性があります。
通常10カ月から1年半程度かかるとされるPマークの取得期間ですが、コンサルタントの適切な助言とサポートにより、わずか6カ月での取得も実現可能です。
例として、以下は認証パートナーのPマークコンサルティングをご利用いただいた場合のイメージです。
Pマーク取得の際には、コンサルタントを使うことをおすすめします。
的確な対応ができるコンサルタントをお探しの際は、8,000社以上の支援実績と認証率100%を誇る、認証パートナーまでご相談ください。
続いて費用について、確認しておきましょう。
Pマークの審査には、新規のとき、および更新のときに、申請料・審査料・付与登録料の3つの費用がかかります。
具体的な金額は下表をご確認ください。
小規模・中規模・大規模の区分は、業種分類ごとに、資本金の額または出資の総額と従業員数によって、定められています。
たとえば、資本金が1,000万円・従業員数が20名の小売業の場合、「中規模」となります。よって新規の合計費用が628,573円、更新の合計費用が471,430円となります。
ここからは、Pマーク取得の流れを順に見ていきましょう。
Pマーク取得の第一段階は「事前準備」です。以下の4つのステップについて解説します。
現状分析は、自社の個人情報保護対策の現状を把握し、課題を洗い出す作業です。Pマークで求められる水準と自社の現状とのギャップを明らかにすることが目的となります。
*1:JIS Q 15001は、プライバシーマークの審査基準のベースとなる規格で、個人情報保護法など法令への遵守も包含しています。
現状分析の結果を踏まえ、改善すべき点を洗い出したら、具体的な対応方針を立てましょう。
Pマークの取得・維持には、社内の推進体制の整備が欠かせません。ここでは、体制構築で必要な要素を確認しておきましょう。
体制構築は、経営層の積極的な関与とリーダシップが重要です。個人情報保護対策をコンプライアンス上の重要課題と位置付けましょう。
PMS(個人情報保護マネジメントシステム)は、個人情報を適切に管理するための仕組みです。JIS Q 15001に準拠するように構築します。
PMSはただ構築するだけでなく、実際に運用して改善するフローまで実施する必要があります。
出典:JIPDEC「プライバシーマーク制度パンフレット」をもとに作成
「Check」の具体的なアクションとしては、内部監査とマネジメントレビューを実施し、その内容を記録します。内部監査は個人情報保護監査責任者が監査員を選定して実行します。マネジメントレビューは、トップマネジメントがPMSの適切性・有効性を確認するために実施します。
内部監査やマネジメントレビューの結果を受けて必要な見直しや変更・改善を行い、PDCAを回していきます。
Pマークの取得・維持には、従業者一人ひとりが個人情報保護の重要性を理解し、適切な取り扱いを実践できることが求められます。継続的な教育・訓練が必要不可欠なのはそのためです。
従業者一人ひとりが、個人情報保護の当事者であるという意識を持つことが、教育・訓練の究極的な目標といえます。
以上、事前準備の段階を着実に進めることが、その後のPマーク取得プロセスをスムーズにするうえで重要なポイントとなります。
事前準備が整ったら、いよいよPマークの申請・審査の段階に入ります。申請に必要な書類の作成から、書類審査、現地審査、是正対応までの流れを確認しておきましょう。
Pマークに申請するには、次のような書類の提出が必要となります。
申請書類の作成には、細心の注意を払う必要があります。書類の不備は、審査の遅延や認定の可否に影響を及ぼす可能性があるからです。
提出された申請書類は審査機関により厳正に審査されます。書類審査ではおもに以下の観点からチェックが入ります。
書類審査で不適合の指摘を受けた場合、次の現地審査までに改善しておく必要があります。
書類審査の後、審査員が申請組織を訪問し、PMSの運用状況を確認する現地審査が行われます。
現地審査では、PMS文書どおりに運用されていることを、具体的な事実をもとに説明できるよう、入念な準備が必要不可欠です。
審査については、以下の記事もあわせてご覧ください。
現地審査の結果、不適合の指摘を受けた場合は、是正処置を行う必要があります。
審査機関より指摘事項の文書が発行されますので、指定の期限内に是正結果を報告しなければなりません。是正対応を適切に行わないと、Pマークが取得できないため、慎重に取り組むことが大切です。
以上のステップを経て、適合の判定が下されれば、認定・付与の運びとなります。
審査を通過するためには、PMSが形骸化することなく、実効性を伴って運用されていることが重要です。日頃のPMSへの取り組みが、審査の場で問われることを意識しましょう。
申請・審査の結果、Pマークの付与基準に適合していると判定されれば、いよいよ待望のPマーク認定となります。ここでは、認定後のマーク使用開始までの流れを確認しておきましょう。
1. 付与適格決定
2. マーク使用
審査に合格すると、審査機関および付与機関である一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)より通知があります。
審査機関およびJIPDECより、通知・案内文書が郵送されますので、確認のうえ手続きを進めましょう。
JIPDECへの付与契約手続きが完了すると、プライバシーマーク登録証とプライバシーマーク画像データの交付を受けられます(Pマークポータルサイトよりダウンロードできるようになります)。
なお、手続きが完了すると、JIPDECサイトの「付与事業者情報」に掲載されます。
最後に、Pマーク取得をスムーズに進めるためのコツを3つ紹介しましょう。
1つめのコツは「専門家の知見を活用する」です。
Pマークの取得は、専門的な知識と経験が求められるプロジェクトです。
社内のリソースだけで対応するのではなく、専門家の支援を受けることをおすすめします。
Pマーク取得のノウハウを持った専門家のサポートを得ることは、取得プロセスをスムーズに進める近道のひとつといえるでしょう。
ご不明な点があれば、まずはお気軽に無料オンライン相談をご利用ください。
2つめのコツは「従業員の意識向上を図る」です。
Pマークは、単に認定を取得すればよいというものではありません。
従業員一人ひとりが、その意義を理解し、PMSを着実に運用することが重要です。
従業員の意識が高まれば、PMSが企業文化に根付き、Pマークの認定維持もスムーズになります。地道な取り組みを続けることが大切です。
3つめのコツは「運用を見据えた準備をする」です。
Pマークの取得プロジェクトでは、運用段階を見据えた検討・準備が重要なポイントとなります。
認定に必要な準備に傾注するあまり、認定後の継続的な運用がおろそかにならないよう、注意が必要です。
運用段階を見据え、現場に実効性のあるPMSを構築することが、Pマークの認定維持にも直結しています。
単なる認定取得を目的とするのではなく、着実に運用できる仕組みを実現していきましょう。
本記事では「Pマーク取得」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。
最初に、 Pマーク取得の全体像として以下を解説しました。
事前準備のフェーズで必要な取り組みは、以下のとおりです。
申請・審査のフェーズで必要な取り組みは、以下のとおりです。
認定・マーク使用のフェーズで必要な取り組みは、以下のとおりです。
スムーズなPマーク取得を実現するための3つのコツとして、以下を解説しました。
本記事で紹介したポイントを押さえ、Pマークの取得を通じて、個人情報保護のレベルアップを図っていただければ幸いです。
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