2024年6月12日
ISO9001「6.3 変更の計画」の正しい流れとは?
ISO9001における「6.3 変更の計画」とは、組織が品質マネジメントシステム(QMS)に変更を加える際の指針です。組織がマネジメントシステム変更を実施する際に考慮すべき要素や手順について規定しています。組織が変化に適応し、持続的な改善を実現するために変更の計画のポイントを理解しましょう。
2020年9月8日
PDCAサイクルは、ISO9001をはじめマネジメントシステムの継続的改善における基本的な考え方になります。
ISO9001に取り組むにあたっては、このマネジメントシステムに取り入れられているPDCAサイクルを理解して、運用していくことが大切です。ISO9001の項番もこのPDCAサイクルの順番になっています。
※「PDCAサイクル」についてはこちらをご参照ください。
>>用語集:PDCAサイクル
ISO9001のPDCAサイクルで実施することを順に紹介します。
リスク及び機会への取り組み、目標・達成するための計画を立てましょう。
Pで立てた取り組みの実施や目標を達成するための計画の実施、運用をしましょう。
内部監査・マネジメントレビューを実施しましょう。
計画・ルール通りに実施できたのか、実施した結果が予定通りのパフォーマンスだったのか、そもそもの計画・ルールが妥当だったのかを見ていきます。
チェック結果を、マネジメントレビューを通して評価をして、次の計画・ルール作りに向けたアウトプットをしていきます。
マネジメントレビューのアウトプットや不適合をもとに、是正処置・次の計画を立てるといった改善を進めることです。
次の計画・ルール作りを具体的に作成し改善を進めるというサイクルがISO9001で実施することです。
・お客様への納期遅れ0件の目標を立てる
・納期遅れ0件を達成するために、製造現場への作業指示書の作成と、作業指示書へのお客様納期の記載をする計画を立てる
※実際には、目標や目標達成のために1部署や1プロセスではなく、全社挙げて作っていくほうが望ましいです。
・製造現場へのお客様納期を記載した作業指示書作成を進める
・内部監査でお客様納期を記載していない作業指示書が見つかる
・作業指示書にお客様納期を記載していた案件でお客様納期遅れがあったことが見つかる
・お客様納期の書き忘れ防止のために、作業指示書の一番左上にお客様納期記載欄をもってきた
・お客様納期だけではなく、持ち込みの営業マンの手元に届く日程も記載するようにした
といったように、計画通り実施してみた結果、実施していなかったとか、実施していたけど結果が伴っていなかった、ようなことに関して、じゃあどうしたらうまくいくのかを考えて次の計画と実施につなげていきます。
ISO9001のPDCAサイクルをうまく回すための、サイクルの各局面でのコツを紹介します。
ゴールの設定と現状の把握、そのギャップである課題を把握すること
と
計画を立てるときはより具体的に立てること
が大事です。
具体的に立てるには、何をいつからいつまでに誰がどのようにするのかまで決めておきましょう。
この二つを徹底するだけで計画がうまくなります。
計画通りに実施してみること
が大事です。
決めたことなどを計画通りにまずは実施してみなければ、計画が正しかったのか評価ができない、何がうまくいったのかがわからない状態になります。どうしても計画通りにするよりもやりたいことがあったり、うまくいきそうなことがある場合には、計画の変更をしっかりとやることです。
あらかじめタイミングを決めて必ずチェック・評価の実施をすること
が大事です。
チェックや評価をされず、計画と実施まではやるけどやりっぱなしになっているケースが多いです。やりっぱなしだと、計画は良かったのか?実施はちゃんとされたのか?パフォーマンスは向上したのか?などの判断がつきません。
また、あらかじめチェック・評価のタイミングを決めていないと、計画と実施だけが重要視されてチェック・評価がおいていかれます。
C(Check)、評価の結果を確実にインプットすることが大事です。
改善ということで、思いつきだけで進めてしまうことも多いですが、必ずチェック・評価の結果もインプットし、その内容をもとにアウトプットを決めて次の計画につなげましょう。
PDCAは継続的改善を進めていくにあたって効果的な手法です。ただ、手法ということはやり方であって、100%ではありません。PDCAサイクルの考え方・やり方をうまく使って、自分たちの成果につなげられるようにしましょう。
← 記事の内容をまとめた動画はこちら!!
\ フォローしてね /
今聞きたいこと、今すぐ回答!
最短即日・全国対応いたします!
お問合せは
こちらから
全国どこでもオンラインで対応!
気軽にご相談ください!
相談予約は
こちらから
8,000社以上の支援実績に裏付けされた、
弊社サービスの概要を紹介しております。
資料の内容
認証パートナーの専門コンサルタントが御社の一員となって事務局業務を行います。
お客様の作業は審査機関との窓口役だけ。それ以外はすべてお任せください。
個人情報保護マネジメントシステム
高い保護レベルの個人情報保護マネジメントシステムを確立し、運用していることを示します。
認証パートナーなら、個人情報漏えい防止の観点も踏まえたサポートを実現します。
品質マネジメントシステム
品質マネジメントシステムは一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるための規格です。
認証パートナーなら、負担が増える形だけのISOではなく、より現場の実態に沿ったISOを実現します。
情報セキュリティマネジメントシステム
情報セキュリティマネジメントシステムは企業・組織の情報を守る規格です(ISMSとISO27001は同義)。
認証パートナーなら、情報セキュリティリスクへの対応計画、緊急時の対応計画踏まえPDCAサイクル回せるような仕組み作りを実現します。
環境マネジメントシステム
環境マネジメントシステムは環境を保護し、変化する環境状態に対応するための組織の枠組みを示します。
認証パートナーなら、課題になりがちな環境法令の対応についても一緒にサポート致します。
ISO27017やISO22000など各種規格もお得に 新規取得や運用・更新ができます。ご気軽にお見積りください。
ISOやプライバシーマークを同時に認証取得すると費用や工数を抑えることができます。安心してご相談ください