2024年11月14日
ISO27001取得の流れは?費用や期間、メリットも解説
ISO27001を認証取得するには、情報資産の洗い出し、リスク評価と対策の実施、内部監査、マネジメントレビューなど、PDCAサイクルに基づく取り組みを行った上で一次審査と二次審査を受けることが必要です。
ISO27001は国際的に認められた情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。
認証取得することで、情報セキュリティ体制の確立、顧客からの信頼性向上、ビジネス機会の拡大といったメリットが期待できます。
2024年12月19日
目次
「ISMS認証の取得を検討しているけれど、どのくらいの費用がかかる?」
という疑問をお持ちではないでしょうか。
結論からお伝えすると、大きく分けて、審査費用・コンサル費用・内部費用の3種類の費用が生じます。そのうち、審査費用の目安を表にしたものが下図となります。
近年、情報セキュリティの重要性が高まるなか、ISMSへの関心が高まっています。しかし、認証取得には一定のコストがかかるため、費用対効果を見極めたいという方も多いでしょう。
この記事では、ISMS認証取得にかかる3種類の費用について、具体的に解説します。
効果的に費用を抑えるポイントもご紹介しますので、ISMS認証取得の意思決定や予算組みの参考情報として、お役立てください。
ISMS認証取得の際にかならず発生するのが、第三者認証機関による「審査の費用」です。審査は初回の認証取得時だけでなく、認証維持のために定期的に受ける必要があります。
ここでは、審査費用の内訳を見ていきましょう。
※注:審査費用は審査機関によって異なります。文中に記載している金額は目安であり実際と大きく異なる場合もあります。また、一次審査+二次審査+ISO登録料の合計で、審査員の交通費・宿泊費は含まれていません。
初めてISMS認証を取得する際には、第三者認証機関による「初回審査」を受ける必要があります。
申請書類の提出から始まり、一次審査、二次審査、判定委員会での認証可否の判定を経て、認証取得に至る一連のプロセスが初回審査です。
【初回審査費用の相場(※概算)】
従業員数 | 費用 |
---|---|
1~10名 | 535,000円 |
11~25名 | 640,000円 |
26~45名 | 880,000円 |
45~65名 | 1,020,000円 |
66~85名 | 1,090,000円 |
86~125名 | 1,240,000円 |
初回審査では、社内のISMS体制が認証基準に適合しているかが厳しく審査されます。万全の準備を行い、スムーズに認証を取得できるよう尽力しましょう。
重大な不適合が出て再審査になった場合には、再審査費用と審査員の交通費などが追加で発生しますので、注意が必要です。
ISMS認証は取得して終わりではありません。認証取得後も、ISMSが継続的に適切に運用されていることを示すため、毎年1回の維持審査を受ける必要があります。
【維持審査費用の相場(※概算)】
従業員数 | 年間費用 |
---|---|
1~10名 | 210,000円 |
11~25名 | 290,000円 |
26~45名 | 340,000円 |
45~65名 | 440,000円 |
66~85名 | 440,000円 |
86~125名 | 480,000円 |
維持審査は、ISMS運用の定着度や改善状況を確認する重要な機会です。日頃からISMSのPDCAサイクルを回し、審査に万全の態勢で臨みましょう。
ISMS認証の有効期間は3年間です。有効期限が切れる前に、あらためて認証基準への適合性を確認するための更新審査を受審します。
【更新審査費用の相場(※概算)】
従業員数 | 更新審査費用 |
---|---|
1~10名 | 400,000円 |
11~25名 | 470,000円 |
26~45名 | 600,000円 |
45~65名 | 670,000円 |
66~85名 | 790,000円 |
86~125名 | 840,000円 |
更新審査は、3年間のISMS運用の集大成ともいえる重要な審査です。日頃の取り組みが問われる場だけに、審査に向けた入念な準備が欠かせません。
以上のまとめとして、冒頭の表を再掲します。
5年目以降も、毎年の維持審査費用と3年ごとの更新審査費用が発生します。
自社の情報セキュリティ体制を見直し、ISMS認証基準に適合させるのは容易ではありません。
そのため、多くの企業がコンサルティングを利用します。続いて、コンサルティング費用について解説します。
ISMS認証取得の際、専門知識を持ったコンサルタントに支援を依頼するための費用が、コンサルティング費用です。
コンサルティングを活用する意義は、大きく2つあります。1つめは「認証取得の可能性を大幅に高められること」です。早く確実にISMS認証を取得したい企業にとって、コンサルティングは不可欠です。2つめの意義は、「時間とコストを削減できること」です。ISMS構築や認証取得に必要な作業をコンサルタントに委託し、自社の負担を軽減できます。
コンサルティング費用は、依頼する会社や支援内容によって大きく異なります。相場は一律ではありませんが、おおよそ以下のような金額感になるでしょう。
自社の体制に合わせ、適切な支援内容と期間を見極めることが重要です。
「コンサルティング費用を抑えるために、自社のみでISMS認証を取得できる?」
という点が知りたい方も多いでしょう。
結論からいえば、非常に困難な道となるケースが多いため、おすすめはできません。社内で試行錯誤が必要なため、社内リソースを多く割かざるを得ず、それでも認証を受けられないリスクがあります。
一方で、一定の条件を満たしている企業であれば、自社対応でのISMS認証取得も選択肢となり得ます。具体的には以下をご確認ください。
「自社だけでの対応は難しいが、高額のコンサル費用の捻出も難しい」
という場合には、月額4万円(年間48万円)の認証パートナーのご利用をご検討ください。
料金はお手頃価格でありながらも、認証率100%を誇る高品質なコンサルティングをご提供します。詳しくは以下の資料をダウンロードしてご確認ください。
ISMS認証取得には、審査費用やコンサルティング費用以外にも、自社で負担する内部費用が発生します。人件費、教育費用など、見過ごされがちな内部費用についても理解を深めておきましょう。
これらの業務を本来の業務と並行して進めなければならないため、負荷が大きくなります。
人件費を最小限に抑えるには、効率的な体制作りと、メリハリのある業務の進め方が重要です。加えて、前述のコンサルタントをうまく使うことも鍵となります。
ISMSを全社的に浸透させ、実効性を高めるためには、従業員教育が欠かせません。その際に発生するのが、教育費用です。
eラーニングを活用するなど、工夫次第で教育費用を抑えることは可能です。ただし、教育の質を落とさないよう注意が必要です。
ISMSの要求事項を満たすために、既存のシステムの改修が必要になることがあります。
改修の規模によっては、大きな費用が発生する可能性があります。過度な投資を強いられないよう、適切な改修範囲の見極めも重要です。
ISMS関連の業務を効率化するために、専用ツールの導入を検討することもあるでしょう。
ツールを適切に活用すれば、業務の効率化や品質向上が期待できます。一方で、導入・運用には一定のコストがかかることも事実です。
費用対効果を見極めつつ、自社に本当に必要なツールを選定することが大切です。
なお、システム改修やツール導入の要否は、専門家でないと見極めが難しい面があります。コンサルタントのアドバイスを受けながら判断することをおすすめします。
ここまで見てきたように、ISMS認証取得には相応の投資が必要です。最後に、費用を抑えつつ、効果的に認証を取得するためのポイントをお伝えします。
1つめのポイントは「認証機関は相見積もりを取って比較する」です。
ISMS認証取得にかかる費用を抑えるために、まず検討したいのが、認証機関の選定です。審査費用は認証機関によって異なります。
場合によっては、最安と最高値の機関で3倍もの差があるケースもありますので、複数の認証機関から見積もりを取り、比較検討することが欠かせません。
ただし、単に安い認証機関を選ぶのではなく、自社のニーズに合った認証機関を選ぶことも大切です。認証機関との信頼関係が、円滑なISMS認証取得と、その後の継続的な改善活動に大きく影響するからです。
認証機関の選び方については、以下の記事もあわせてご覧ください。
2つめのポイントは「助成金制度を活用する」です。
セキュリティ対策に関わる助成金制度の利用によって、費用の一部を補助してもらえる可能性があります。
助成金を受けるには、申請書類の作成など、一定の手間がかかります。しかし、費用の一部を補助してもらえるメリットは大きいため、積極的に活用を検討しましょう。
3つめのポイントは「自社のトータル負荷を減らせるコンサルタントを見極める」です。
コンサルティング費用を抑えつつ、自社の負担をできる限りなく減らせるパートナーを選ぶことが重要です。
コンサルタントの選定は、ISMS認証取得の成否を大きく左右します。サービス内容や相性なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
その際には、ぜひ8,000社以上の支援実績と認証率100%を誇る認証パートナーへご相談ください。
お客様の作業工数を限りなくゼロにして、認証取得までしっかりサポートします。無料でオンライン相談を行っていますので、お気軽にご利用ください。
本記事では「ISMSの費用」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。
審査費用について、以下を解説しました。
コンサルティング費用について、以下を解説しました。
内部費用について、以下を解説しました。
ISMS認証取得にかかる費用を抑えるポイントは以下のとおりです。
本記事を参考にISMS費用の全体像を把握し、スムーズな認証取得および運用に向けて、取り組みを進めていただければ幸いです。
← 記事の内容をまとめた動画はこちら!!
\ フォローしてね /
今聞きたいこと、今すぐ回答!
最短即日・全国対応いたします!
お問合せは
こちらから
全国どこでもオンラインで対応!
気軽にご相談ください!
相談予約は
こちらから
8,000社以上の支援実績に裏付けされた、
弊社サービスの概要を紹介しております。
資料の内容
認証パートナーの専門コンサルタントが御社の一員となって事務局業務を行います。
お客様の作業は審査機関との窓口役だけ。それ以外はすべてお任せください。
個人情報保護マネジメントシステム
高い保護レベルの個人情報保護マネジメントシステムを確立し、運用していることを示します。
認証パートナーなら、個人情報漏えい防止の観点も踏まえたサポートを実現します。
品質マネジメントシステム
品質マネジメントシステムは一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるための規格です。
認証パートナーなら、負担が増える形だけのISOではなく、より現場の実態に沿ったISOを実現します。
情報セキュリティマネジメントシステム
情報セキュリティマネジメントシステムは企業・組織の情報を守る規格です(ISMSとISO27001は同義)。
認証パートナーなら、情報セキュリティリスクへの対応計画、緊急時の対応計画踏まえPDCAサイクル回せるような仕組み作りを実現します。
環境マネジメントシステム
環境マネジメントシステムは環境を保護し、変化する環境状態に対応するための組織の枠組みを示します。
認証パートナーなら、課題になりがちな環境法令の対応についても一緒にサポート致します。
ISO27017やISO22000など各種規格もお得に 新規取得や運用・更新ができます。ご気軽にお見積りください。
ISOやプライバシーマークを同時に認証取得すると費用や工数を抑えることができます。安心してご相談ください