2025年10月16日

目次
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- 1.ISO14001のコンサルタントとは認証取得・運用の支援を行う専門家
- 2.ISO14001コンサルの具体的な業務内容
- 3.企業がISO14001コンサルを必要とする理由
- ⑴自社にあったEMSを構築したい
- ⑵専門的知識を持つ有識者がいない
- ⑶社内のリソースが限られている
- ⑷確実にISO14001を取得したい
- 4.ISO14001のコンサルタントを選ぶ基準は3つ
- ⑴最新の規格改定に対応した「豊富な実績」があるか
- ⑵企業のニーズに合わせた「柔軟なサービス内容」を提供できるか
- ⑶「ISOのための活動」をどこまで減らし「本業への集中」を可能にするか
- 5.ISO14001のコンサルティング会社に依頼する場合の費用相場
- 6.SDGsへISO14001を生かす
- まとめ
ISO14001認証の取得は、企業の社会的信頼性を高めたり、環境保全への貢献を示す重要な取り組みです。
しかし、認証取得には環境マネジメントシステム(EMS)の構築から文書作成、審査対応、そして取得後の維持管理まで、専門的な知識と多大な時間・人的リソースが必要となります。
特に、「自社に合ったEMS構築の難しさ」「専門知識を持つ人材がいない」「本業との両立が厳しい」といった課題に直面し、ISO14001が形骸化してしまうケースも少なくありません。
そこで重要になるのが、ISO14001コンサルタントの活用です。コンサルタントは、これらの課題を解決し、企業がムダなく効率的に認証を取得・維持するための専門家です。
本記事では、ISO14001コンサルタントの具体的な業務内容と失敗しない3つの選び方をご紹介します。
1.ISO14001のコンサルタントとは認証取得・運用の支援を行う専門家
ISO14001のコンサルタントとは、企業がISO14001認証を取得するための支援を行う専門家のことを指します。
ISO14001は、企業が環境負荷を低減するための国際規格であり、その取得は企業の社会的信頼性を高めるだけでなく、環境保全にも寄与します。
コンサルタントは、この認証取得のための準備や手続きをスムーズに進めるためのアドバイスや指導を行います。
2.ISO14001コンサルの具体的な業務内容
ISO14001コンサルタントの主な業務内容は、認証取得のための準備、手続きの進行管理、認証取得後の維持管理まで多岐にわたります。具体的には次のような支援を行います。
- 環境マネジメントシステム(EMS)の構築支援や現状分析、改善案の提案
- 関連法令や規格要求事項に基づいた文書や手順書の作成サポート
- 従業員への教育や研修による運用方法の浸透
- 内部監査の準備・実施の支援、改善策や是正処置の提案
- マネジメントレビューや審査対応、外部審査に向けた資料作成・提出補助
- 認証取得後も、維持管理や定期審査・再認証のための継続的支援
ISO14001は、一度取得して終わりではなく、毎年審査を受ける必要があります。
コンサルタントは、毎年の審査対応時に運用状況を確認し、必要な資料や実績の整理・作成を定期的な打ち合わせを通じてサポートします。
こうした継続的な支援によって、企業はマネジメントシステムの適正な運用と認証の維持が可能となります。
3.企業がISO14001コンサルを必要とする理由
企業がISO14001のコンサルタントを必要とする理由は、主に4つあります。
⑴自社にあったEMSを構築したい
ISO 14001は、あらゆる業種・規模の組織に適用できる汎用的な規格であるため、規格の要求事項をそのまま適用するだけでは、自社の事業実態とかけ離れた、形骸化しやすいEMSになるリスクがあります。
また、審査に合格するためだけのEMSを構築してしまうと、かえって負担を増加させてしまいます。
コンサルタントは、企業の規模、業種、事業特性、既存の業務プロセスを深く理解した上で、EMSを効率的かつ効果的に運用できるよう、ムダがなく、現場が使いやすい構築を支援します。
⑵専門的知識を持つ有識者がいない
ISO14001取得までには様々な準備や手続きが必要となります。
ISO14001の規格要求事項の知識があったとしても、審査機関を選定するには審査機関の傾向などを理解している必要があるなど、様々なノウハウが求められます。
ISOの規格要求事項や審査の対応方法など、情勢により日々変化している情報もあるため、スムーズに進めるためには、コンサルタントを必要とする場合が多いのです。
⑶社内のリソースが限られている
ISO14001の認証取得に向けた準備作業(現状分析、文書作成、教育、内部監査、マネジメントレビューなど)は時間と人員を要します。
これらの作業は通常業務と並行して行なわなければなりません。
担当者にとって大きな負担となり、本業に集中出来ないケースがほとんどです。
そのため、コンサルタントを導入することで、社内リソースの消費を最小限に抑えることができます。
⑷確実にISO14001を取得したい
ISO14001の認証取得は、約6ヶ月〜1年という期間と、コンサルティング費用や審査費用など50万円から100万円程度の多大なコストを伴うプロジェクトです。
これに加え、文書作成や運用に割かれる社内の人的リソースも考慮する必要があります。
また、審査で不適合が出た場合、改善し報告しなければなりません。
これらの不安は、コンサルタントを活用することで解消することが可能です。
コンサルタントは、様々な業界の認証取得サポートを行っているので、審査での指摘事項対策や審査機関ごとの特徴も熟知しています。
過去の事例から、指摘を受けやすいポイントや、審査機関が重視する項目を事前に把握し、EMSの構築段階で対策を行います。
コンサルタントを活用することで、「不適合」を最小限に抑え、スムーズな認証取得をサポートします。
4.ISO14001のコンサルタントを選ぶ基準は3つ

ISO14001コンサルタントを選ぶ際の基準は、単に認証を取得できるかどうかだけでなく、取得後の運用負荷を考慮に入れることが重要です。以下の3つの基準で、最適なコンサルタントを見極めましょう。
⑴最新の規格改定に対応した「豊富な実績」があるか
コンサルタントの実績は、認証取得の成功率と効率に直結します。
事例の質と量: 実績が多ければ、それだけ多くの業種や企業規模の事例、そして幅広いノウハウを持っていることになります。
最新の実績の重要性: ISO14001の規格要求事項や審査のポイントは、定期的な見直し(改定)によって変化します。改定前の古い実績だけでは、最新の審査傾向や要求事項に対応するためのノウハウが不足している可能性があります。
規格変更後の最新の実績が豊富にあるかどうかを必ず確認しましょう。
⑵企業のニーズに合わせた「柔軟なサービス内容」を提供できるか
コンサルタントが、自社の事業実態や規模に合わせて、過剰な負担とならないシステムを構築できるかが重要です。
提案力: 経験が浅いコンサルタントは、大手企業向けの複雑なシステムをそのまま中小企業に導入するなど、汎用的な提案に留まりがちです。その結果、企業には本来必要のない管理表の作成や煩雑な手続きといった工数が生まれてしまいます。
柔軟なルール構築: 企業の既存の業務フローやニーズに合わせて、柔軟にルールの構築や相談に応じられるか、つまり「その会社に合わせたシステム」を提案できるサービス内容であるかを見極めることが非常に重要です。
⑶「ISOのための活動」をどこまで減らし「本業への集中」を可能にするか
多くの企業が「ISOのための活動が多すぎる」という大きな運用負荷に悩んでいます。
コンサルタントの真価は、この負荷をどれだけ軽減できるかにあります。
運用負荷の軽減: コンサルタントがシステム構築時に、「ISOのためだけの作業」を最小限に抑え、既存の業務に自然に組み込めるようなスリムなシステムを提案してくれるかを確認しましょう。
取得後の運用イメージ: 取得後に負担となるルールになっていないか、そして認証維持に必要な運用まで見越してサポートしてくれるのか(例:内部監査や文書管理を効率化する提案など)を明確に確認することが、長期的な成功の鍵となります。
5.ISO14001のコンサルティング会社に依頼する場合の費用相場
ISO14001の取得に際してコンサルティング会社を利用する場合、費用は会社の規模やサポート内容によって異なりますが、一般的な相場は50万〜200万円程度です。
また、認証取得後も 運用管理や更新審査のための支援を行います。
毎年の審査では、ISO14001のマネジメントシステムをどのように運用したのか、その状況を確認されます。その際に提出する資料を、コンサルタントと定期的な打ち合わせを通じて作成する必要があります。
ISO14001の取得にかかる詳しい費用はこちらの記事で解説しています。
6.SDGsへISO14001を生かす
ISO14001は、企業が環境負荷を低減するための有効なツールであり、その取得はSDGs(持続可能な開発目標)達成にも寄与します。
具体的には、ISO14001の取得により、企業は環境に配慮した経営を行うことができ、その結果、環境保全や資源の効率的な利用など、SDGsの目標達成に貢献することができます。
詳細はこちらのページでご紹介をしておりますので、ご覧ください。
また、弊社ではSDGsコンサルも提供しております。詳細はこちらをご覧ください。
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まとめ
ISO14001のコンサルタントは、企業に合ったムダのない環境マネジメントシステム(EMS)の構築支援、専門的知識の提供、社内リソースの消費抑制、そして確実な認証取得と維持を可能にします。
失敗しないコンサルタントの選び方として、次の3つの基準を重視しましょう。
- 最新の規格改定に対応した「豊富な実績」があるか
- 企業のニーズに合わせた「柔軟なサービス内容」を提供できるか
- 「ISOのための活動」をどこまで減らし「本業への集中」を可能にするか
これらを基準に最適なコンサルタントを選ぶことで、費用対効果を最大化し、取得後の運用負荷を最小限に抑えることが可能になります。
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