2019年6月1日
ISO14001:2015年度版「8.1 運用の計画及び管理」は簡単にまとめると「環境目標」「順守義務」「環境側面の特定」「リスク及び機会への対応」を通して対策を打っていくことがみえたものに対して、誰が・いつ・何を・どこでやるのかというプロセスを決めて実施していこう、という内容になっています。
詳しくご説明するために、まずは要求事項を確認してみましょう。
ISO14001:2015年度版「8.1 運用の計画及び管理」要求事項
① 8.1 運用の計画及び管理
組織は,次に示す事項の実施によって,環境マネジメントシステム要求事項を満たすため,並びに6.1及び6.2で特定した取組みを実施するために必要なプロセスを確立し,実施し,管理し,かつ,維持しなければならない。
- プロセスに関する運用基準の設定
- その運用基準に従った,プロセスの管理の実施注記※管理は,工学的な管理及び手順を含み得る。管理は,優先順位(例えば,除去,代替,管理的な対策)に従って実施されることもあり,また,個別に又は組み合わせて用いられることもある。
組織は,計画した変更を管理し,意図しない変更によって生じた結果をレビューし,必要に応じて,有害な影響を緩和する処置をとらなければならない。
組織は,外部委託したプロセスが管理されている又は影響を及ぼされていることを確実にしなければならない。これらのプロセスに適用される,管理する又は影響を及ぼす方式及び程度は,環境マネジメントシステムの中で定めなければならない。
ライフサイクルの視点に従って,組織は,次の事項を行わなければならない。
a) 必要に応じて,ライフサイクルの各段階を考慮して,製品又はサービスの設計及び開発プロセスにおいて,環境上の要求事項が取り組まれていることを確実にするために,管理を確立する。
b) 必要に応じて,製品及びサービスの調達に関する環境上の要求事項を決定する。
c) 請負者を含む外部提供者に対して,関連する環境上の要求事項を伝達する。
d) 製品及びサービスの輸送又は配送(提供),使用,使用後の処理及び最終処分に伴う潜在的な著しい環境影響に関する情報を提供する必要性について考慮する。組織は,プロセスが計画どおりに実施されたという確信をもつために必要な程度の,文書化した情報を維持しなければならない。
② まとめ
規格の用語を含めて説明されていてわかりにくいですね。
解釈のポイントは「環境目標」「順守義務」「環境側面の特定」「リスク及び機会への対応」を通して、対策をうっていくことがみえたものに対して、誰が、いつ、何を、どこでやるのかというプロセスを決めて、実施していこうということです。
具体的な事例はどういったものになるのでしょうか?
具体的な事例
例えば、「リスク及び機会への対応」で「原材料費の高騰」という事象があったとして、これは業界全体のことでライバルも同じで、今後の動きから「好ましくないリスク」といえそうです。
これを受け、製造原価の考慮とライバルとの差別化を考え、「新素材の導入」を決めたとして、製品が落ち着くまで不良率の発生が増えるとして、これを環境側面やリスク及び機会の観点からも課題として捉え、会社として対策を言っていこうと決めた際に、運用の計画と管理をすることになります。
誰が、いつ、どのようにといった対策に向けたプロセスをつくる際に、同じように明確にしておく必要があるのが運用基準です。
例えば、40度を超えるとダメというような数字的な要素が一番わかりやすいですが、行動として「何をしなければならないか、何をしてはいけないか」というのを決めるのも基準となります。
取り組みをする場合に、必要な活動や作業を外部にアウトソースする場合、そのプロセスが確実に実行されるような管理方法を決めたり、影響が及ぼされるような行動を決めたりということが必要になります。
どちらにしても、行動をコントロールしていけることが重要です。
ISO14001:2004年版との違いはインプットする内容が変わっているだけです。
運用するプロセスをつくる際には、製品がどういう流れでつくられ提供されるのか、また引き渡した後どうなるのかといったライフサイクルの視点で影響を考えてルールを考えていきましょう。
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