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QMSとは?ISO・EMSとの違いや認証の必要性を解説

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2023年5月17日

QMSとは?ISO・EMSとの違いや認証の必要性を解説

QMSとは「品質管理システム(Quality Management System)」の略称です。非政府機関「国際標準化機構(通称:ISO)」が定めたISO9000シリーズは、QMSの国際規格のひとつとして世界中に普及しています。

自社の品質管理やその運用方法について、客観性をもった評価を行うのは難しいものです。

とくに組織やチームが比較的小さい場合、トップの経験と判断にもとづいたマネジメントが定着していることが少なくありません。

顧客に対する満足度の向上や、新たな取引先への品質の担保を考慮すると、客観性を持った共通指標である、品質管理システムの導入は不可欠でしょう。

品質管理システムを導入する場合に、まず検討したいのがQMSです。

QMSは、品質管理システムとして規格化されたガイドラインで、品質管理で求められる水準を要素ごとに設定しており、必要な水準を達成することで規格の認証を得られます。

本記事では、QMSについて解説するとともに、混同されることの多いISOやEMSとの違いや、認証の必要性について詳しく解説します。

QMSとは

QMS(キューエムエス)とは、Quality Management Systemの略称です。日本語では品質管理システムと訳されます。

QMSは、組織の持つ製品やサービスの品質を対象に、継続的な改善を目指すしくみのことです。品質改善における具体的な目標や運用ルールを定め、その達成を目指します。

QMSの対象は、製品やサービス、事業所単位、組織全体など、目的に応じた規模で設定できますが、最終的な共通目標は顧客満足度の向上です。

またQMSには、ガイドラインとなる規格が複数あり、実際の導入においては、それらを活用します。

組織の目的に応じた規格を選択し、その基準に沿って品質管理を実行していきます。

ISOとの違い

ISO(アイエスオー)は国際的な非政府機関である「国際標準化機構」の略称で、ISOによって定められた規格がISO規格です。

ISO規格とは、製品やサービスの品質について国際的な基準を定めたもので、制定や改定は、世界中の165か国以上(2014年時点)の投票によって決められます。

QMSにはガイドラインとなるいくつかの規格があり、そのひとつがISOによって定められたISO9000シリーズです。

そのなかでも中心であるISO9001は、世界中の170か国で100万以上の組織が認証されており、世界中でもっとも普及している品質管理マネジメントの国際規格として知られています。

EMSとの違い

EMS(イーエムエス)とは「環境マネジメントシステム」の略称で、主に環境への負荷の制御を目的に定められたものです。

組織においての継続性を持った改善が目標という点ではQMSと共通ですが、EMSは対象が環境である点で、QMSと異なります。

具体的な規格では、ISO14001が国家規格のJIS規格として発行されています。

QMSの規格

QMSには、ガイドラインとなるいくつかの規格があります。

要件に沿って品質マネジメントの改善を達成することで、各規格の認証団体から、第三者認証を受けられます。

外部組織による第三者認証によることから、QMSの規格取得は組織外からの信頼性を高める効果があります。

ここでは主要なQMS規格について、詳しく解説していきます。

ISO9001

ISO9001は、ISOの定める品質管理システムのなかでも、もっとも普及している国際規格のひとつです。

QMSのガイドラインとなっているので、取引条件のひとつとして指定されることも多く、また自社の品質管理の高さを示すために取得されることもあります。国内では、ISO9001を日本語化したJIS Q 9001が一般的に用いられます。

ISO9001については、こちらのページでも分かりやすく解説しています。

JIS Q 9001

JIS Q 9001は、ISO9001が日本国内で円滑に運営されることを目的として、日本産業標準調査会(JISC)によって日本語に翻訳されたものです。

JIS Q 9001は日本産業規格(JIS)として発行されており、国内でISO9001といった場合は、一般的にJIS Q 9001を指します。

SQF

SQF(エスキューエフ)とは「Safe Quality Food」の略称で、食品の安全管理に関するマネジメントシステムの規格のひとつです。

アメリカの食品産業協会(旧・食品マーケティング協会)が管理するHACCP(ハサップ)と適正製造規範(GMP)を組み合わせて作られており、現在では世界各国で採用されています。

SQFは規格として、HACCPによる食品の安全管理とISO9001に匹敵する品質管理システムをあわせもっているため、規格の取得によって、食に関する高いマネジメント能力を証明できます。

QMSに構築に不可欠なPDCAサイクル

QMSに構築に不可欠なPDCAサイクル

QMSを構築するためには、継続的なPDCAサイクルが不可欠です。

PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(測定・評価)」「Action(対策・改善)」から構成されるサイクルで、マネジメントの品質を継続的に高めるために有効とされています。

ここでは、PDCAサイクルのそれぞれの段階について、詳しく解説します。

P:品質目標の設定

PDCAサイクルを実施するための品質目標を設定します。

以降の段階は、ここで定められた目標の実現を目指して実施されます。

なお、品質目標は組織全体の方針や、目標と合致していることが前提です。また、実行後の評価に対する客観性を担保するために、計測可能な指標を用いることが求められます。

D:品質計画の実行

設定した品質目標に適合するかたちで、品質計画を実行します。

具体的には、製品の製造やサービスを提供します。ここでは、計画された実行手順にもとづいて実施します。

C:分析・マネジメント評価

実行後の結果に対し、評価や測定をします。

設定した目標をどの程度達成できたかを、定量的かつ客観的な指標をもとに評価します。

A:改善計画の実行

分析や評価で洗い出した問題点を是正します。

顕在的な問題点に加えて、潜在的なリスクを解決したうえで、次のサイクルに移ります。

また、結果が当初の目標から大きく乖離している場合は、目標そのものを検討し直すこともあります。

QMSの認証取得は必要か

QMSの構築では、規格の要求事項を満たすことによって、ISO9001などの規格認証を取得できます。

QMSの認証取得が必要かどうかは、組織の目的や方針によりますが、認証取得を目標とすることで、自社製品やサービスの品質向上につながることは間違いないでしょう。

また、取引先や顧客への品質の担保にもつながるため、信頼の獲得にも役立つでしょう。

このほかにも、規格認証が条件となっている取引への参加機会も得られるなど、多くのメリットがあります。

いっぽうで、QMSの認証取得には、取得や維持管理のコストが生じます。

QMSを取得する場合、基準を満たすマニュアルの整備や記録の継続が必要です。

また、規格が改定されるたびに対応が必要になるなど、認証の維持が組織にとって負担となる場合もあります。

QMSの認証取得を目指す前に、これらのメリットとデメリットを検討する必要があるでしょう。

まとめ

組織の品質管理を客観的かつ、持続性のあるものにしたい場合、QMSの導入は非常に有効です。

品質管理で必要な要素を重要度にもとづきながら洗い出し、求められる水準を達成できるように組織全体で取り組めます。

QMSにはガイドラインとなる規格があるため、導入にあたっては、それらのなかから組織に適合するものを目指すとよいでしょう。

また、ガイドラインの規格認証は、必ずしも必要なものではありません。導入にはメリットとデメリットがあるため、事前に十分な検討をおすすめします。

トップダウン型の品質管理は、小中規模の組織にありがちですが、組織が大型化、複雑化することで、維持が難しくなっていきます。

また昨今では、QMS導入が取引の条件として設けられるケースも増えてきています。
取引先や顧客に与える安心感からも、関連するQMSの取得は非常に有効です。

まずは、自社の事業に関連性の高いQMSは何か、把握するところから始めましょう。

何から見ていけばよいかわからないのであれば、規格のなかでも汎用性が高く、導入事例の多いISO9001からチェックすることをおすすめします。

ISO9001の新規認証の取得について興味のある方は、ぜひ以下のページをご覧ください。取得の流れについて解説しております。

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