2022年8月19日
ISO9001審査員の仕事とは、ISO9001の新規取得や既に資格を保有している企業に向けて審査を行い、マネジメントシステムが適切に運用されているかチェックする仕事です。
ISO9001審査員になるためには資格が必要になります。
1.ISO9001審査員の仕事とは
5
ISO9001を新規取得もしくはISO9001の資格を保有している企業に向けて審査を行い、マネジメントシステムが適切に運用されているかチェックする仕事です。
ISO9001の規格要求を理解し、適切な活動ができているのかを判断できるスキルとその業界の知識や経験が必要となる仕事です。
2.資格取得から審査員になるまで
審査員になるには以下の条件を満たしている必要があります。
- 常勤による7年以上の実務経験(訓練期間を含まない/高等学校以上を卒業の場合4年以上)
- 申請日を遡る10年以内に2年以上の品質マネジメントシステム分野の実務経験
- 品質マネジメントシステムのフォーマル研修コースを、申請日から過去5年以内に合格修了
- 審査員倫理綱領の遵守
さらに、
ISO9001の資格取得から審査員になるまでは以下のステップが必要となります。
(1)審査員研修の申込
(2)受講
(3)審査員補として登録
(4)審査機関へ審査員登録
(5)審査員補として審査
(6)審査員として審査
ひとつずつ補足させていただきます。
(1) 審査員研修の申込
まずは、審査員になるための研修をうける必要があります。
「ISO9001 審査員研修」と調べると様々な企業が研修を実施しているので、申し込みをしましょう!
(2) 受講
審査員研修の受講をしましょう。
研修の期間としては、一般的には5日間ほど必要となります。
スケジュールには余裕をもっておきましょう。
(3) 審査員補として登録
審査員研修の受講が完了すると、審査員補として登録が可能となります。
審査員登録機関に審査員補として登録されます。
登録には3年間の有効期限があります。有効期限を更新するためには、審査員補や主任審査員などの立場によって決められた、能力向上のための学習時間を提出するなど条件が決められています。
(4) 審査機関へ審査員登録
審査員資格を付与する機関であるJRCA(マネジメントシステム審査員 評価登録センター)で登録された後に、ISO9001の審査を行っている審査機関へ審査員の登録をします。
多くの場合、個人事業主など正社員ではない契約形態で契約を結ぶケースが多いですが、正社員として、契約を結ばれている方もいます。
(5) 審査員補として審査
審査機関に登録すると、スケジュール調整され、審査の予定が決まってきます。
まずは審査員補の立場で、主任審査員のサポート役として審査に臨みます。
(6) 審査員として審査
審査員補として一定期間経験を積むと審査員として活動することができるようになります。
審査員として活動できるようになれば、主任審査員を目指す方がたくさんいます。
同じ審査員でも主任審査員は審査結果などを決めるリーダーの役割になります。
後述しますが、主任審査員になると報酬も変わってきます。
3.ぶっちゃけどのくらい稼げる?
- 審査員 年収600万円
- 主任審査員 年収900万円
年間でどのくらい審査の数を請け負ってきたのかなどにもよりますが、上記が目安です。
審査機関ごとに報酬も様々です。
多くの場合1回の審査の費用が決まっているので、どのくらい審査を行ったかで年収は大きく変わるかと思います。
審査員で1日2~4万、主任審査員で3万~5万程度の報酬とし、月20日審査を行った場合上記の年収が想定されます。
4.ISO9001審査員の仕事の特徴
ISO9001の審査員の仕事としては、
簡単に言えば、ISO9001の規格要求事項を理解し、お客様の活動されているマネジメントシステムが適合しているかをチェックすることですが、お客様に第三者としての改善の機会を提供することも重要になります。
もちろんコンサルタントではないので、コンサルティング行為は行うことはできませんが、
審査対象のお客様(企業)のマネジメントシステムをチェックした中で、どのような審査結果を提示するのか、価値の提供ができるのかが問われます。
その審査結果に対して、お客様がどのような改善を行うことができるのか、その改善によってお客様(企業)にどのようなメリットをもたらすことができるのかを考えていく必要があります。
まとめ
ISO9001の審査員の仕事からどうやったらISO9001の審査員になれるのかまでを説明してきました。
前提条件として、実務経験などの制約もありますが、早期退職され審査員を目指される方も多いようです。
審査をする立場ということで、何年か前までは横暴な態度や物言いで審査をする審査員もいたようですが、現在では企業と審査員は対等な立場で審査を進めていくことが多いです。
審査員は、あくまでお客様から費用を頂いている立場なので、自分の経験を活かした価値をお客様に提供していただければと思います。
ISO・Pマーク(プライバシーマーク)に関することなら
何でもお気軽にご相談ください
今聞きたいこと、今すぐ回答!
最短即日・全国対応いたします!お問合せは
こちらから全国どこでもオンラインで対応!
気軽にご相談ください!相談予約は
こちらから
お電話受付:平日9:30〜17:00
認証パートナーのサービスご説明資料
8,000社以上の支援実績に裏付けされた、
弊社サービスの概要を紹介しております。
資料の内容
- ・当社のサポート内容
- ・規格の概要
- ・取得までに必要な審査費用
ISO9001認証パートナー
サービスのご案内
認証パートナーの専門コンサルタントが御社の一員となって事務局業務を行います。
お客様の作業は審査機関との窓口役だけ。それ以外はすべてお任せください。
-
Pマーク
個人情報保護マネジメントシステム
高い保護レベルの個人情報保護マネジメントシステムを確立し、運用していることを示します。
認証パートナーなら、個人情報漏えい防止の観点も踏まえたサポートを実現します。Pマークの認証ページへ -
ISO9001
品質マネジメントシステム
品質マネジメントシステムは一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるための規格です。
認証パートナーなら、負担が増える形だけのISOではなく、より現場の実態に沿ったISOを実現します。ISO9001の認証ページへ -
ISMS・ISO27001
情報セキュリティマネジメントシステム
情報セキュリティマネジメントシステムは企業・組織の情報を守る規格です(ISMSとISO27001は同義)。
認証パートナーなら、情報セキュリティリスクへの対応計画、緊急時の対応計画踏まえPDCAサイクル回せるような仕組み作りを実現します。ISMS/ISO27001の認証ページへ -
ISO14001
環境マネジメントシステム
環境マネジメントシステムは環境を保護し、変化する環境状態に対応するための組織の枠組みを示します。
認証パートナーなら、課題になりがちな環境法令の対応についても一緒にサポート致します。ISO14001の認証ページへ -
ISO27017など各種対応規格
ISO27017やISO22000など各種規格もお得に 新規取得や運用・更新ができます。ご気軽にお見積りください。
ISO27017など各種対応規格ページへ -
複数規格の同時取得
ISOやプライバシーマークを同時に認証取得すると費用や工数を抑えることができます。安心してご相談ください
複数規格の同時取得ページへ