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ISO14001と環境問題の関係性、ISO14001取得企業にできること

スタッフ写真
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2022年8月30日

ISO14001と環境問題の関係性、ISO14001取得企業にできること

ISO14001と環境問題は切っても切れない関係にあります。
ISO14001取得企業はまず、「環境問題」を理解するところからはじめましょう。
ISO14001取得企業においては「紙・ゴミ・電気」の削減だけでなく、環境に対してプラスになる活動や取り組みを重視する活動が注目されるようになっています。

1.環境問題とは

環境問題とは「人間の活動を要因として発生するマイナスな環境変化」のことです。

ここでの環境には海や森林など宇宙のケースもあります。

 

環境問題が先進国を筆頭にとりあげられるようになったのは、都市化や工業化が進んだ1970年代頃からです。日本では高度経済成長期となります。

この時期、日本の経済も急激に成長しましたが、それと引き換えに環境が破壊され日本各地で環境問題による人的被害もたくさん出ました。

 

各国が危機感を抱き始めたことをきっかけに、国連による会議や地球サミットなどの環境問題について議論する場が設けられるようになりました。

 

そして今日まで、「環境問題の解決」は国際的な重要課題であり続けています。

 

2.世界で起きている環境問題

(1)地球温暖化

みなさんご存知の、地球規模で気温が上昇し気候が変動する「地球温暖化」です。

地球を暖める温室効果ガスが増えたことが原因です。

温暖化が進むことで、異常気象や洪水、干ばつによる水不足、食糧不足が発生します。

 

(2)海洋汚染

海洋汚染とは、有害物質によって海が汚されてしまうことです。

原因は私たちがごみとして出しているペットボトルなどプラスチックなどの投棄や、工場からの排水、海での事故による油の漏洩などです。

 

汚染が進むことにより、海中の生物が生きにくくなり生態系が変わり、私達が食べている魚の漁獲量が減り…と影響がでています。

 

(3)水質汚染

水質汚染とは工場からの産業排水・家庭で出す生活排水などで川・海・湖・池の水質が悪くなることです。

海洋汚染と同様、漁獲量にも影響が出ています。

日本では水をろ過する処理場がありますが、そうではない国では処理されていない水を飲まなければならない人たちにもとても悪影響を及ぼしています。

 

(4)大気汚染

大気汚染とは車の排気ガスや工場の煙などで空気が汚れてしまうことです。

PM2.5や光化学スモッグもこれにあたります。

 

排出量が少ないうちは、自然が持つ浄化作用により保てていましたが、人口増加により自動車や工場が原因で大気汚染が進んでしまいました。

これを防ぐために最近では電気自動車が販売され各国のメーカーが排気ガスを少なくしようと努力しています。

 

(5)森林破壊

森林破壊とは、森林の伐採や火災などが原因で森林の面積が減ることです。

森林は上記の大気汚染を和らげたり、土砂崩れを防いでくれます。

森林破壊は砂漠化にもつながっています。

3.ISO14001とは?

ISO14001の正式名称は「環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引」です。

環境マネジメントシステム(Environmental Management System、略称:EMS)が満たさなければならない要求事項をまとめたものです。

 

「環境問題」というキーワード、みなさんも耳にする機会があると思いますが、現在もなお国際問題のひとつとして挙がっています。

世界的にも、「環境に配慮した活動」を求められる機会が増えていることから、ISO(国際標準化機構)が1996年に策定した認証です。

 

「環境マネジメントシステム」と言う名の通り、あくまでEMSは仕組みです。

ISO14001を取得できたからと言ってそこで終わりではなく、年に1回審査を受けながら、継続的に改善していく必要があります。

 

ISO14001についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

プロのコンサルタントがお悩みをお伺いします!

4.ISO14001取得企業ができること

ISO14001と聞くと、「紙・ゴミ・電気」という言葉を連想する人も多いのではないでしょうか。

実際、ISO14001の目標の一つとして「紙・ゴミ・電気の削減」を掲げている企業が多くありました。

 

しかし、紙・ゴミ・電気の削減には限界があります。

 

「頑張ってももう減らせない」

「受注が増えれば電気代も増える」

「ISO審査に合格するためだけの活動になってしまっている(=形骸化)」

 

このような声も耳にするようになりました。

 

次のフェーズとして、環境に対してプラスになる活動や取り組みを重視する活動が注目されるようになりました。

 

例えば・・・

◎車をエコカーに切り替える

◎ライトをLEDに切り替える

◎紙を買う時はグリーン購入のものを選ぶ

といった活動です。

 

ISO14001は時代に合わせたカスタマイズである規格改訂が行われています。

直近での変更があったのは2015年で、「もっと経営に近づいたISOを行おう」という考えにシフトしています。

つまり、「ISO14001をもっと会社のために使っていこう」という考えです。

現在はISO14001も実際の取り組みとリンクさせ、昔よりも会社の実態に合わせた運用が行えるようになっています。

 

まとめ

ISO14001と環境問題は切っても切れない関係にあります。

ISO14001取得企業はまず、「環境問題」を理解するところからはじめましょう。

 

今後、日本だけではなく、世界的にで環境問題への取り組みが進んでいく中で、ISO14001を取得しながら環境問題への取り組みを実施してはいかがでしょうか?

 

専門家であるコンサルタントは、ISO取得についてノウハウや事例をたくさん持っているので、困ったときは是非認証パートナーにご相談ください。

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