2022年9月28日
ISO14001の構築をするにはまず体制を整えることと計画を立てることが必要です。そして予算などを揃えていきます。
本記事では、ISO14001の構築全般と構築前に必要な3つのステップについて解説します。
1.ISO14001の構築前にやること
ISO14001の構築とは、ISO14001の視点から自社の決まり事や基準などを整備し、 明確なルールがない場合は策定するといった「組織を管理するための仕組み」をつくることを意味します。
「構築をしてください」と言われてすぐにできるものではありません。
途中で躓いてしまうことも多いものです。
ISO14001の構築のためにはまず、以下3つのステップを実施しましょう。
①運用するための体制づくり
②必要資源の確保
③運用の計画を立てる
この3つが明確になっていることで、構築後の運用にもプラスに作用します。 次の項目以降で、3つのステップについて詳しく説明します。
①運用するための体制づくり
1つ目のステップは運用するための体制づくりです。
ISO14001という環境マネジメントシステムを回すには各々が別々で活動していては統制が取れないため、運用を進める中心人物(下、管理責任者)が必要です。
ただ実際には、管理責任者が選定されるとその人だけが進めてしまっていることもあります。そうなってしまうとマネジメントシステムとして機能していません。
マネジメントシステムは管理責任者を中心として各部署や階層ごとに責任者をおき、組織全体で取り組むためのものであるということを認識しておいてください。
②必要資源の確保
2つ目のステップは必要資源の確保です。
ISO14001を取得するためには費用がかかりますので、予算が必要です。
予算を確保するには、何がどのくらいかかるのか把握しておかなければなりません。 必要な費用として、コンサルティング費用などのマネジメントシステム構築費用・審査機関に支払う費用・設備費や諸経費などがあります。
費用については下記記事にて詳しく説明しております。
③ISO14001運用の計画を立てる
3つ目のステップは運用計画を立てることです。
ISO14001の導入目的が「ISO14001という認証を取得すること」であるならば、いつまでに取得するか、ゴールを決めます。
ISO14001取得の期日が決まったら、構築が完了する時期・運用開始の時期・審査の時期を順番に計画していきます。
「なるべく早く取得したい」と漠然としたゴールになって計画もなく進めていることが多いのですが、計画がなければ構築がなかなか終わらなかったり、一部の運用が後回しになったりします。
また、本業との狭間でISOの運用を上手く進められず、気づけば大幅に手間や時間を要してしまうことになってしまいますので、まずはゴールを明確にしましょう。
2.ISO14001マニュアル策定と方針
ISO14001の構築となると必ず実施することがマニュアルの策定です。
ISO14001の要求事項に沿って自分たちのルールを策定します。
どの会社にも各部署や各工程ごとにマニュアルや作業一覧などが存在しているかと思います。
すでに会社で取り組んでいることや決まっていることも多いため、それらをISO14001の視点で取りまとめて文書化していくことが必要です。
中でも、最重要文書となるのは環境方針です。 環境マネジメントシステムに取り組む姿勢や行動指針を組織のトップが策定して外部内部に周知しておく必要があります。
3.ISO14001を運用する
構築が完了したらいよいよISO14001の運用です。
ISO14001の運用とは、
環境側面の特定、目標管理、教育の実施、順守評価、緊急事態訓練、内部監査の実施、マネジメントレビューなど
環境マニュアルなどに定められたことを実施していくことです。
4.まとめ
以上、構築前にやる3つのステップ、構築後の流れについてお分かりいただけましたでしょうか。
体制づくりをすること・必要な資源を確保すること・計画を策定することは、構築のしやすさや運用のしやすさにも影響してきます。
3つのステップがうまくいかない、あるいは3つのステップはできたけど構築が進まないという場合は、1度専門家に相談してみてください。
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