2025年6月5日

目次
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1.内部監査の目的と重要性
ISO14001の内部監査は、以下の目的を持っています。
(1) 適合性
ISO14001における適合性とは、ISO14001規格要求事項や自社で定めた手順書、法令や顧客から求められている手順、それぞれの要求に対して適合しているかを確認することです。
例)作業手順書に記載されたプロセスが実際に守られているか、記録が適切に残されているか
(2) 有効性
ISO14001における有効性とは、環境マネジメントシステム(EMS)が環境目標の達成や継続的改善に効果的に機能しているかを確認することです。
例)期初に設定した目標が達成できているか
内部監査は、単なるチェック作業ではなく、業務フローに沿ったヒアリングと記録確認を通じて、実際の運用状況を深く理解することが求められます。
2.内部監査での質問例:管理責任者への質問
管理責任者は、EMS全体の運用状況や方針の策定・見直しに責任を持つ立場です。
以下の質問例を参考に、適合性と有効性の両面から確認を行いましょう。
(1) 環境方針に関する質問
- 環境方針はどのように策定されましたか?また、どのように従業員に周知していますか?
- 環境方針が最新の法規制や利害関係者の要求事項を反映していることをどのように確認していますか?
(2) 環境目標と計画に関する質問
- 現在の環境目標は何ですか?その目標はどのように設定されましたか?
- 環境目標の進捗状況をどのようにモニタリングしていますか?
- 環境目標を達成するためのリソース(人員、設備、予算)は十分に確保されていますか?
(3) 法的要求事項の順守に関する質問
- 環境関連の法規制やその他の要求事項をどのように特定し、順守状況を確認していますか?
- 法的要求事項の変更があった場合、どのようにEMSに反映させていますか?
(4) マネジメントレビューに関する質問
- マネジメントレビューでは、どのようなデータや情報を使用していますか?
- マネジメントレビューの結果、どのような改善策が決定されましたか?
3.内部監査での質問例:各部門への質問
各部門では、日常業務におけるEMSの運用状況を確認します。
基本業務フローに沿ってヒアリングを行い、実際の記録を確認することが重要です。
(1) 環境影響評価に関する質問
- 部門で特定された環境側面とその影響は何ですか?
- 環境影響評価の結果に基づき、どのような管理策を実施していますか?
- 環境影響評価の記録はどのように管理されていますか?
(2) 運用管理に関する質問
- 部門で実施している運用管理手順は何ですか?その手順はどのように従業員に周知されていますか?
- 廃棄物の分別や処理は適切に行われていますか?その記録を見せてください。
- 環境事故や緊急事態が発生した場合の対応手順を説明してください。
(3) モニタリングと測定に関する質問
- 部門でモニタリングしている、環境パフォーマンス指標は何ですか?
- 測定結果はどのように記録され、どのように活用されていますか?
- 測定機器の校正は適切に行われていますか?校正記録を確認させてください。
(4) 教育・訓練に関する質問
- 部門の従業員に対して、どのような環境教育や訓練を実施していますか?
- 教育・訓練の記録はどのように管理されていますか?
(5) 改善活動に関する質問
- 部門で実施した環境改善活動の事例を教えてください。
- 改善活動の結果、どのような効果が得られましたか?
- 改善活動の記録や報告書を確認させてください。
4.内部監査を成功させるためのポイント
(1) 業務フローに沿ったヒアリング
業務の流れを理解しながら質問を行い、実際の記録を確認することで、運用状況を正確に把握します。
(2) 記録の確認
ヒアリングだけでなく、実際の記録を確認することで、運用の実態を裏付けます。
(3) 改善提案の視点を持つ
内部監査は単なるチェックではなく、改善の機会を見つける場でもあります。
まとめ
ISO14001の内部監査は、EMSの適合性と有効性を確認し、継続的改善を促進するための重要なプロセスです。管理責任者と各部門への具体的な質問例を参考に、業務フローに沿ったヒアリングと記録確認を徹底しましょう。
内部監査を通じて、EMSの運用状況を深く理解し、環境目標の達成や持続可能な経営に向けた改善活動を進めていきましょう。
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