2026年3月5日

「ISMSは意味がない?」
「どんなメリットがあるの?」
このように思う方も多いのではないでしょうか。
ISMSとは組織内における情報セキュリティのリスクを管理する仕組みのことであり、導入することで、様々な効果が期待できます。
しかし、ISMSは認証を取得するのにかかる工数が大きく、社員にも負担がかかってしまうといったデメリットもあることから、運用が上手くできないと意味が無く無駄に感じてしまうのです。
そこで本コラムでは、ISMSが意味が無いと言われている理由を解説し、メリットについてもご紹介します。
このコラムを読み終えていただければ、ISMSを取得する意味を見出し、取得への手がかりになるでしょう。
1.ISMSは意味が無いと言われるのはなぜ?

タイトルにもある通り、なぜ「ISMSは意味が無い」と言われてしまうのでしょうか。
ISMS とは組織内における情報セキュリティのリスクを管理する仕組みのことです。
しかし、ISMSの運用に問題があったり目的がはっきりとせずに曖昧なまま取得したりすると意味が無いと言われることがあります。
せっかくISMSの仕組みを構築したのにも関わらず、セキュリティレベルの向上に役立てられていないと、ISMSの維持だけが目的となってしまいます。
さらに、ISMS認証取得にかかる工数が大きく、社員に大きな作業負担がかかってしまうケースが多いことから、ISMSを上手く運用できないと、せっかく時間と労力をかけた分だけ無駄に感じてしまうでしょう。
このようなケースに陥ってしまった企業や組織から「ISMS認証は意味が無い」と言われてしまうのです。
2,ISMS認証の取得を意味のあるものにするための流れ
ISMSの取得を意味あるものにするために、運用までの流れをご説明いたします。
(1)適用範囲と体制の策定
まずは、組織を取り巻く環境や課題、利用しているシステムも整理しISMSを適用する範囲を決めます。
その際、ISMSを維持・運用するための体制を明確化し、担当者や責任者を任命しましょう。
(2)情報セキュリティ方針の策定
次に、ISMSをどのような方針で取り組むのか、組織のあるべき姿や解決すべき課題などを文書化します。
組織としての方針を定めるため、経営層や最高情報セキュリティ責任者の参加が必要となります。
(3)ISMS文書の作成
策定した方針を具体的に実現するための文書を作成します。
「どのようなマネジメントを行うのか」といった管理についての文書と、「どのようなセキュリティ対策を施すのか」といったセキュリティについての文書の2種類に分けられます。
(4)リスクアセスメントの実施
ここでは、組織における脅威やリスクを特定し、リスクの度合いや対処を行う優先度を整理します。必要に応じてリスクへの対応策を文書化します。
(5)実際に運用
作成したISMS文書に基づき、実際に運用します。
この時、ISMS活動に関する従業員教育の実施、管理、レビューやリスク対応なども含まれており、運用だけでなく継続的な改善も求められます。
ISMSは方針や文書を策定することが目的ではなく、実際に業務に落とし込み運用をしてこそ意味を持ちます。
運用方法は組織によって異なりますが、代表的な取り組みとして以下で4つ説明します。
①教育
ISMSの運用において、従業員一人ひとりが策定した方針を理解し、その方針に沿って日々の業務を実施する必要があります。
そのためには従業員に十分な情報リテラシーが備わっている必要があるのです。
組織は、ISMSの内容はもちろん、一般的な情報リテラシーの内容を含んだ研修を実施し、情報リテラシーの向上を目指しましょう。
②管理
ISMSの「管理」とは、単に方針や文書を整備するのではなく、変化を踏まえ定期的にリスクを見直し、その方針や文書を更新していくことも含まれています。
リスクアセスメントの結果は組織を取り巻く環境や業務内容によって変化するため、継続的な管理を行い、ISMSを形骸化させずに実用的な仕組みとして機能させることができます。
③内部監査
内部監査とは、ISMSに基づいて業務が適切に実施されているか、またISO27001の要求事項から逸脱していないかを組織内で確認する取り組みを指します。
内部監査は事前に計画を立てて実施するため、監査用のチェックリストを準備し、各部署にスケジュールを共有しておくとスムーズに進められます。
監査員を担当する方は、従業員へのヒアリングを通じて文書化されていない課題や問題点を把握し、組織全体のセキュリティレベル向上につなげていきましょう。
④マネジメントレビュー
内部監査を実施したら、その結果を経営層へ報告しマネジメントレビューを行います。
内部監査の結果はもちろんのこと、自社を取り巻く環境の変化も報告に含める必要があります。
なぜなら、ビジネス環境の変化や、顧客からの要望など組織のISMSは常に変化が求められるからです。
それらの変化する情報をもとに経営層が方針やルールを見直し、必要に応じて改善や修正を指示しています。
定期的なマネジメントレビューの実施は、ISMSを意味ある仕組みとして機能させるために欠かせないものです。
3.ISMSを取得するメリット
先ほど、ISMSを導入することによってもたらされる効果について述べましたが、ここではもう少しわかりやすく解説します。
(1)顧客や取引先からの信頼向上
ISMSを取得する一番のメリットは、顧客や取引先からの信頼性向上です。
ISMSを取得していることで、情報セキュリティに対して一定のレベルの管理を有していることを社内外にアピールすることができます。
情報セキュリティのレベルが安定していると、顧客や取引先に対して、大きな安心感を与えるとともに、新規取引の獲得や長期的な関係性の構築においても優位的に進めることができます。
(2)入札・契約条件で有利になる
官公庁や大手企業の入札案件では、ISMSの取得が取引の必須条件となっている場合があり、取引先から取得を求められることもあります。
そのため、ISMSを取得することで同業他社との差別化が可能となり、競争力の向上にもつながります。
(3)情報漏洩リスクの低減
ISMSを取得すると、組織内の情報セキュリティリスクを効果的に抑制できるとされています。
ISMSの運用によって、情報資産を適切に管理するための仕組みやルールが整備されるため、顧客や取引先の個人情報が不正アクセスや内部不正によって流出・漏えいするリスクを大幅に低減できます。
(4)社員のセキュリティ意識の向上
ISMSの要求事項に、社員教育やセキュリティに関するルール整備が盛り込まれています。情報資産を適切に取り扱うルールが明確化することによって、社員自身のセキュリティ意識や個人情報を扱う際のモラルが高まり、結果として組織全体の情報セキュリティ向上の形成につながります。
4.ISMSを取得する企業は増加している?
もしISMSに意味がないとすれば、取得企業は減少していくと考えられます。
ですが、実際に取得企業数を見ると、年々増加しており、2025年1月時点で約8,363社を越えています。
取得企業数が増加傾向にあることから、ISMSを取得することに意味やメリットを見出し取得に向けて動き出す企業は増えていると言えるでしょう。
官公庁や大企業との取引が多い企業・顧客情報や機密情報を扱う企業・クラウドサービスを提供する企業はISMSの取得をおすすめします。
ISMSの取得が取引の必須条件として、評価項目に設定されている場合や、情報セキュリティ体制を強化したい場合、またそのセキュリティ体制の信頼性をアピールしたい場合に、ISMSの取得は欠かせません。
5.まとめ
ISMS取得は、意味が全く無いわけではありません。
取得にかかる工数や社員への負担が多く、取得したとしても上手く運用できないと無駄だと思われがちですが、期待できる効果やメリットは十分にあります。
取得にあたって社員にどれくらいの負担がかかるのか、その負担をかけてまで取得するべきかという観点でメリットの大きさについて検討すると、ISMSを取得する意味をより見出せると思います。
ISMS取得が自社にとって、どのようなメリットをもたらすのか、しっかり把握することが大切です。
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