2024年11月14日
ISO27001取得の流れは?費用や期間、メリットも解説
ISO27001を認証取得するには、情報資産の洗い出し、リスク評価と対策の実施、内部監査、マネジメントレビューなど、PDCAサイクルに基づく取り組みを行った上で一次審査と二次審査を受けることが必要です。
ISO27001は国際的に認められた情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。
認証取得することで、情報セキュリティ体制の確立、顧客からの信頼性向上、ビジネス機会の拡大といったメリットが期待できます。
2025年2月7日
目次
ISMS(ISO27001)の適用宣言書とは、組織が情報セキュリティ管理体制を策定し、それを適用することを公に宣言する文書です。
ISMS(ISO27001)の適用宣言書の作り方として、
以上の3つのステップに分けると進めやすいでしょう。
ISMS(ISO27001)では、情報の取り扱いルールを決めたりリスク評価をしたりして継続的改善を行いますが、情報の取り扱いルールを決めるときに何か指標がないと、担当者も悩みます。
その指標として、適用宣言書では93個の管理策を定める必要があります。
自社の状況を把握し、適用・適用外を決定し、適用した管理策に対してはセキュリティルールを決め、問題がないかチェックする役割もあります。
適用宣言書の目的は以下のとおりです。
ISO/IEC 27001の附属書Aに記載されている管理策(93項目)について、組織がどの管理策を適用するか、または適用しないかを明確にします。
適用しない管理策については、その理由を記載します。
これにより、組織の情報セキュリティにおけるリスク対応が適切であることを示します。
適用する管理策が、リスクアセスメントの結果に基づいて選定されていることを示します。
組織の情報セキュリティ管理の方針や実施状況を、内部および外部の関係者に対して明確に伝える役割を果たします。
ISMS適用宣言書を作成することは、非常に重要です。
その理由としては、以下の5つです。
組織の情報セキュリティ方針や目標に基づき、どの管理策を採用するかを明確にすることで、情報セキュリティの方向性を具体化します。
リスクアセスメントの結果に基づき、どの管理策を適用するかを決定するため、リスク対応の基盤となります。
適用しない管理策についても理由を明確にすることで、リスク対応の妥当性を説明できます。
適用宣言書は、内部監査や外部審査(ISO認証審査)において、組織の情報セキュリティ管理の適切性を説明するための重要な文書です。
顧客や取引先などの外部利害関係者に対して、組織の情報セキュリティ対策を説明する際にも活用できます。
適用宣言書は、ISMSの運用状況を把握し、改善を行う際の指針となります。
管理策の実施状況を定期的に見直すことで、情報セキュリティの継続的な改善を促進します。
ISO/IEC 27001の認証を取得するためには、適用宣言書の作成が必須です。
この文書がなければ、認証審査を通過することはできません。
難しく思われがちな適用宣言書ですが、下記の3ステップで作るとシンプルで分かりやすく作成できます。
順番に見ていきましょう。
まずはじめに、管理策の大枠を理解していきましょう。
管理策において、これまでは14あった管理策グループが、2022年度版で4つのグループにまとめられました。
項目数は合計93個あります。
まずは、4つの管理策グループの概要を理解していく必要があります。
93項目全ての項目を適用する必要はありません。
自社の業務内容を確認して管理策の選定を行います。
例えば、⑥暗号や⑩システム開発保守は該当しないケースもあります。
自社に該当しない場合は、適用除外にしましょう。
一般的な企業ですと、85~93項目程度が適用になり、いくつかの項目が適用除外となることが多いです。
すぐにセキュリティルールを考えるのではなく、果たしてそのルール作成は必要なのか、
業務とは直接関わらないが間接的に関わり管理する必要があるなど、管理策については現状業務内容と合わせて考える必要があります。
必要な管理策が明確になったら、自社で現状やっているルールを明確にしましょう。
ルールが定まっていない管理策があれば決めていきます。
例えば、③人的資源で、雇用前のルールを決める必要がありますが、すでに、雇用契約書や秘密保持誓約書、支給品の同意書等を締結している企業も多いと思います。
その場合、まずそれを貴社のルールとして決めていきましょう。
退職する際のルールが曖昧な企業も多いです。
退職者のアカウント削除、貸与物の管理、などは漏洩事故の可能性も大きく審査の際に審査員が注目するポイントでもありますので、現状でルールがなければ、新たに決めることを推奨します。
⑤アクセス制御についても、ルールが決まっていないケースが多くあります。
共有フォルダを使っているが、誰でもアクセスできる状態になっていることもあります。
そのような場合は、ISMS(ISO27001)認証取得をきっかけに、適切なアクセス権付与をすることをおすすめします。
一例として、適用宣言書のサンプルを紹介します。
「適用宣言書 ISO27001:2022」
適用欄(適用=〇、 適用除外=x、 管理策を実施していない=△)
ISO27001附属書 A 管理目的及び管理策 | 適用欄 | 実施 | 管理策を含めた理由 | 関連文書 |
---|---|---|---|---|
5 組織的管理策 | ||||
5.1 情報セキュリティのための方針群 | ||||
情報セキュリティ方針及びトピック固有の個別方針は、これを定義し、経営陣によって承認され、発行し、関連する要員及び関連する利害関係者へ伝達し認識され、 計画した間隔で及び重 |要な変化が発生した場合にレビューしなければならない。 | 〇 | 〇 | 事業、 法令、規制及び契約上の要求事項に従って、 経営陣の方向性の継続的な適合性、 有効性、 及び情報セキュリティのサポートを確実にするため | ISMSマニュアル 5.1 情報セキュリティ基本方針 |
5.2 情報セキュリティの役割及び責任 | ||||
情報セキュリティの役割及び責任は、組織のニーズに従って定め、割り当てなければならない | 〇 | 〇 | ISMSの着実な運用には各人の役割を定義して意識してもらうことが必要となるため。 | ISMSマニュアル 情報セキュリティマネジメントシステムにおける役割と責任権限一覧表 |
5.3 職務の分離 | ||||
相反する職務及び相反する責任範囲は、分離しなければならない。 | 〇 | 〇 | 不適切な変更や誤用の可能性を少なくし、責任領域を分離する必要があるため。 | ISMSマニュアル 情報セキュリティマネジメントシステムにおける役割と責任権限一覧表 |
5.4 経営陣の責任 | ||||
経営陣は、組織の確立された情報セキュリティ方針、トピック固有の方針及び手順に従った情報セキュリティの適用を全ての要員に要求しなければならない。 | 〇 | 〇 | 当社が定めたISMSに従うことを全ての関係者に要求し、 ISMSを維持・管理していく際に、 経営陣の率先随伴がモラルとして必要なため(今後、採用の際には管理|策を実行)。 | 情報セキュリティ管理規程 |
各項目について、左から順に、〈管理策〉〈適用欄〉〈実施〉〈管理策を含めた理由〉〈関連文書〉という項目で構成します。
ここでポイントとなるのが〈適用欄〉〈実施〉の項目です。
「適用はしているけれど実施はしていない」という場合もあるので、どれが自社で当てはまっているか確認をしましょう。
適用宣言書は、2022年度版に変更することが必要です。
変更点としては114項目の管理策が、全93項目に削減されています。
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審査のときに審査員が見るのは、適用した管理策ではありません。適用除外にした管理策が何かを見られます。
ISMS(ISO27001)では原則として、できるだけ管理策を適用することが望ましいと言われているので、適用除外にした管理策が本当に除外していいものなのか、対象になる業務はないのかを確認したいのです。
よくあるミスは、適用除外にできない項目を適用除外としてしまっているケースです。
例えば、「適用宣言書 管理策 ⑼通信のセキュリティ」で、インターネットを活用し、メール等を使っていない企業はほぼいないと思いますので、この場合には適用除外できません。
管理策をやりたくないという発想で除外にするのは、審査時にも、適用にすべきと指摘されることが多いですので注意してください。
管理策の適用を除外するためには、明確な理由が求められます。
「認証を受ける事業では、管理策にある活動を全く行っていないため。」などの明確な理由がない場合は、適用除外とできないので注意してください。
ISMS(ISO27001)の適用宣言書は、自社の状況と比較して、適用・適用外を決定し、
適用した管理策に対してはセキュリティルールを決め、問題がないかチェックする役割があります。
適用宣言書を作ることを目的にするのではなく、あくまでもチェックリスト代わりに適用宣言書を使って自社でルールが甘いところや定められていないところがないかの洗い出しをしてみましょう。
管理策を確認するだけやルールを定めるだけではなく、そのルールを運用していくことに意味があります。
定められたルール通りに運用を行いましょう。
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