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ISMS(ISO27001)の具体的なセキュリティ対策!厳選した4つを紹介

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2024年12月26日

ISMS(ISO27001)の具体的なセキュリティ対策!厳選した4つを紹介

ISMS(ISO27001)のセキュリティ対策は、技術的対策、物理的対策、人的対策の3つの側面から考えられます。
ISMS(ISO27001)の具体的なセキュリティ対策としては、①ログ監視の導入、②ソフトウェアのインストールを制限する、③オフィスの入口に生体認証を導入する、④従業員教育の4つが挙げられます。

1.ISMS(ISO27001)って?

ISMS(ISO27001)とは、情報セキュリティに関する国際規格です。
この規格では、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を構築することで、情報の機密性、完全性、可用性を維持することを目指します。

具体的には、「企業にとって重要な情報が外部や内部に流出するリスクを防ぎ、情報を適切に管理するための体制を整える」ことが目的です。

また、ISMS(ISO27001)の特徴は、高度なセキュリティ技術や専門的なスキルを持つ人材に依存するのではなく、会社全体の仕組みや体制を通じて対策を講じる点にあります。

2.情報セキュリティの3要素


情報セキュリティ

ISMSにおいて、情報の「機密性」「完全性」「可用性」は、情報セキュリティの基本的な3つの要素(CIA)として非常に重要な概念です。

(1)機密性(Confidentiality)

機密性とは、情報が許可された人だけにアクセスできる状態を保証することを指します。
情報が不正にアクセスされたり、漏洩したりしないように保護することを目的としています。

<具体例>

・社内の重要なデータ(顧客情報、取引情報など)をパスワードや暗号化で保護する。
・アクセス権限を設定し、必要な人だけが情報にアクセスできるようにする。

<組織内での対策>

・情報の取り扱いに関するポリシーを策定。
・従業員に対するセキュリティ教育を実施。

(2)完全性(Integrity)

完全性とは、情報が正確であり、改ざんや破損がされていない状態を保証することを指します。
情報が意図せず変更されたり、破損したりしないように保護することを目的としています。

<具体例>

・バックアップを定期的に取得し、データの復元が可能な状態を維持する。
・システムのログを記録し、不正な変更が行われた場合に追跡できるようにする。

<組織内での対策>

・データの変更履歴を管理する仕組みを導入。
・システムやアプリケーションの脆弱性を定期的にチェックし、修正する。

(3)可用性(Availability)

可用性とは、必要なときに必要な情報にアクセスできる状態を保証することを指します。
情報やシステムが停止したり、利用できなくなったりしないように保護することを目的としています。

<具体例>

・サーバーやネットワークの冗長化を行い、障害が発生してもサービスを継続できるようにする。
・サイバー攻撃(DDoS攻撃など)に対する防御策を講じる。

<組織内での対策>

・システムの稼働状況を監視し、障害が発生した場合に迅速に対応できる体制を整備する。
・定期的なシステムメンテナンスを実施し、安定稼働を確保。

3.ISMS(ISO27001)はどんなセキュリティ対策が必要?

ISMS(ISO27001)では、大きく分けて「技術的対策」「物理的対策」「人的対策」の3つのセキュリティ対策方法があります。

(1)技術的対策

技術を活用してセキュリティを強化する方法で、主にソフトウェアを用いた対策が中心です。
具体例としては、「ウイルス対策ソフト」「ログ監視」「アクセス制限」などが挙げられます。

技術的対策を導入することで、人に依存せずに管理を行うことが可能です。一般的にはツールやサービスを導入する形で実施されますが、ランニングコストが発生する点や、設定や運用を行う管理者が必要になる点に注意が必要です。

例えば、社外秘情報に対してアクセス制限を設けることで、情報漏えいのリスクを軽減することができます。

(2)物理的対策

物理的なハードウェアを用いてセキュリティを強化する方法です。
具体例としては、「鍵付きキャビネット」「監視カメラ」「入退室の生体認証」などが挙げられます。

物理的対策は、情報や情報資産が盗まれたり、見られたり、聞かれたりしないようにするための手段です。これにより、そもそも情報にアクセスできない状態を作り出し、セキュリティリスクを軽減することが期待できます。

ただし、物理的対策は、会社の規模や施設の状況によって実施可能かどうかが大きく異なります。どの程度の対策を取り入れるかは、コストや必要性を考慮して慎重に検討する必要があります。

(3)人的対策

従業員のミスや不正行為を防ぐために、人を対象とした対策を行う方法です。
具体例としては、「教育」「ルール整備」「業務の見える化」などが挙げられます。

例えば、個人情報を多く扱う業務では、ダブルチェックを行うルールを設けることで、ヒューマンエラーを防ぐことができます。また、従業員に対して定期的なセキュリティ教育を実施することで、情報セキュリティに対する意識を高めることが重要です。

これら3つの対策をバランスよく組み合わせることで、ISMS(ISO27001)の目的である情報セキュリティの維持・向上を実現することができます。

4.ISMS(ISO27001)の具体的なセキュリティ対策4つを紹介

ISMS(ISO27001)を取得・運用する際に実施すべき具体的なセキュリティ対策の例を4つご紹介します。

(1)ログ監視の導入(技術的対策)

ログ監視を導入することで、不正行為の抑止力となり、従業員による不正行為の軽減が期待できます。
「情報漏洩の8割は社内から発生する」とも言われているため、ログ監視の導入を検討することをお勧めします。

(2)ソフトウェアのインストールを制限する(技術的対策)

業務に必要なソフトウェア以外のインストールを制限することで、マルウェア感染などのリスクを軽減できます。
また、技術的に制限を設けることで、管理の手間を削減することも可能です。

(3)オフィスの入口に生体認証を導入する(物理的対策)

オフィスの入口に生体認証を導入することで、出入りを厳格に管理できます。
さらに、誰がいつオフィスに出入りしたかのログを記録することで、万が一の際に追跡調査が可能になります。

(4)従業員教育(人的対策)

従業員教育は、セキュリティ対策の中でも重要な要素です。
うっかりミスや不正行為を防ぐために、情報漏洩が発生した場合に個人や企業にどのような損害が及ぶのかを周知し、日々ルールを徹底することで、セキュリティリスクを低減しましょう。

5.ISMS(ISO27001)の導入で得られる効果

(1)従業員のセキュリティ意識の向上

ISMSを通じた管理やルールの設定、さらにそのルールを遵守する意識が従業員に浸透することで、従業員一人ひとりのセキュリティ意識やモラルが向上します。

また、守るべき基準が明確になることで、従業員が実施すべきセキュリティ対策や注意すべき行動を理解しやすくなります。

その結果、「知らなかった」「うっかり忘れていた」といったヒューマンエラーの防止や、不正行為の早期発見によるコンプライアンス違反の抑止が可能となります。

(2)企業の情報セキュリティレベルの向上

ISMSの構築と運用は、企業全体の情報セキュリティレベルを向上させるための重要な取り組みです。
具体的には、次のような効果が期待できます。

  • 不正アクセスの防止
  • サイバー攻撃による情報漏えいやシステムダウンの防止
  • 異常発生時の早期発見と迅速な対応
  • 可用性の高いシステムを活用したセキュリティ業務の効率化
  • 継続的なリスクアセスメントと改善サイクルによるセキュリティのさらなる向上

ISMSを導入することで、「セキュリティ対策の見える化」が実現します。これにより、企業はセキュリティ対策への取り組みを外部に説明する責任(CSR)を果たすことが可能です。特に、ISMS認証を取得している場合は、「国際的な規格に基づいて運用している」と認められるため、顧客や取引先などのステークホルダーからの信頼をより強固なものにすることができます。

また、官公庁や地方公共団体でもISMSを導入する動きが広がっています。たとえば、国税関連のシステムを管理する施設やバックアップセンターがISMS認証を取得しているほか、公共事業の入札条件としてISMS認証が必須とされるケースも増えています。

さらに、ISMS認証は国際規格であるため、海外との取引においても「安心・安全な企業」としての信頼を得るための有効なアピール材料となります。

6.PDCAサイクルを通じた運用・改善を行う

ISMSは、PDCAサイクルを活用して適切に運用し、継続的な改善を行うことが求められます。
この「PDCAサイクル」は、以下の4つのプロセスで構成されています。

(1)計画:Plan

まず、情報漏洩などのリスクを適切に分析し、そのリスクを予防・対処するための目標を設定します。
その上で、目標達成に向けた具体的な実行計画を策定します。

(2)実行:Do

次に、策定した計画に基づいてISMSを運用します。
この際、組織は必要な資源(資金・物資・人材など)を提供し、担当者はそれぞれの責任をもって運用業務を遂行します。また、運用内容は文書として記録し、後の評価や改善プロセスで活用できるように保存することが求められます。

(3)評価:Check

運用の結果得られたパフォーマンスについて、監視・測定・分析・評価を行います。
この評価の方法や結果も文書として記録し、保存する必要があります。

さらに、ISO/IEC27001およびJIS Q 27001では、ISMSが要求事項を満たしているかを確認するため、定期的な内部監査の実施が求められています。

また、トップマネジメントによる定期的なISMSのレビューも求められています。経営陣がレビューを行うことで、ISMSの有効性を確認し、企業全体のセキュリティ体制を強化することができます。

(4) 改善:Act

ISMS運用中に不適合が発生した場合、その不適合を管理・修正し、発生した結果に適切に対処する必要があります。
また、不適合の原因を明確化し、再発防止のための措置を講じることも重要です。

さらに、評価プロセスで得られた結果をもとに、ISMSを継続的に改善していくことが求められます。これにより、情報セキュリティ体制をより強固なものにすることが可能です。

ISMSのPDCAサイクルは、単なる運用手順ではなく、企業全体の情報セキュリティを継続的に向上させるための重要な仕組みです。このサイクルを適切に回すことで、企業は情報セキュリティのリスクを最小限に抑え、信頼性の高い運用体制を構築することができます。

まとめ

ISMS(ISO27001)のセキュリティ対策は、技術的対策、物理的対策、人的対策の3つの側面から検討することが重要です。

  • ログ監視の導入(技術的対策)
  • ソフトウェアのインストールを制限する(技術的対策)
  • オフィスの入口に生体認証を導入する(物理的対策)
  • 従業員教育(人的対策)

これらの対策を実施する際には、費用が発生する場合もあります。
そのため、どの程度のリスクを許容するのかを慎重に検討することが大切です。

また、「理論的には理解できても、実際の業務にどのように適用すればよいかわからない」というケースも少なくありません。お困りの際は、ぜひ専門のコンサルタントにご相談ください。

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