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ISO9001の「品質管理責任者」って何をすればいいの?

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2023年4月19日

ISO9001の「品質管理責任者」って何をすればいいの?

品質管理責任者とは、経営者の代わりに顧客の望む製品・サービスの提供ができるように品質に関する全ての責任を負う管理者のことです。
品質管理責任者の役割さえ把握していれば、資格等は特に不要です。
品質管理責任者について様々なセミナー等が開催されていますが、重要なのは自社の製品・サービスの提供を通して、顧客満足度向上するという目的を理解し取り組むことです。

1.品質管理責任者とは

品質管理責任者とは、経営者に変わり品質において全ての責任を負う管理者のことです。

品質管理責任者は、品質マネジメントシステムの目的でもある顧客満足を向上させていくために、顧客の望む製品・サービスの提供ができるようにアプローチを行うことが役割です。

 

2.管理責任者は社内に「必要」それとも「不要」

品質マネジメントシステムに取り組む際に、管理責任者を任命しないといけないと考えている組織は多いのではないでしょうか。

実はISO9001では、規格が改定された2015年から、品質管理責任者を設置する規格の要求事項がなくなりました。
改定前には規格要求事項に「管理責任者の設置」という要求が記載されていましたが、改定後は「管理責任者」という言葉は規格要求事項からなくなりました。
つまり管理責任者を立てることは必須ではなくなったのです。

規格要求事項からなくなったとはいえ、管理責任者を設置してはいけないということはありません。
管理責任者を設置するのか、しないのかは組織ごとに決める事が出来ます。

具体的な例として、管理責任者が不要な場合は以下になります。
・管理責任者を役職として設けなくても品質マネジメントシステム運用に問題がない
・管理責任者=総務部長なので管理責任者の名前を外しても問題ない

また管理責任者が必要な場合は以下です。
・品質マネジメントシステムを取りまとめるにあたり、新たな役職を設けなければならない
・社内で品質マネジメントシステムの運用を委譲する可能性がある
(製造部長から開発部長へ変更する)

 

3.そもそも品質管理責任者は資格が要るのか

品質管理責任者には、資格は必要ありません。
この資格を保有していないと管理責任者になってはいけないという決まりは規格要求事項上ありません。
一般的には組織が提供する製品・サービスの一連の流れを把握している従業員がその役職に就いています。

新しいISOのカタチ

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4.品質管理責任者の5つの役割と具体的な活動


トップマネジメントへの報告

品質管理責任者には、ISO9001の運用において果たすべき役割があります。
(1)〜(5)の項目における役割と実際に行う活動について解説します。

 

 ⑴ISO9001規格要求事項の適合性

①役割
品質管理責任者は、品質マネジメントシステムを維持管理の中で、適合状態から逸脱することがないよう、監視すること

②具体的な活動
ISO9001の規格要求事項を基に、マネジメントシステムを構築していくこと、構築されていることを確認します。

 

⑵プロセス活動の有効性

①役割
品質マネジメントシステムを継続的改善を行っていくことで高い顧客満足を獲得できるように、有効にプロセス活動の機能をさせ品質マネジメントシステムの改善を継続させること

②具体的な活動
プロセスアプローチを採用して、必要なプロセス及び相互作用を含む、品質マネジメントシステムを確立し、実施し、維持し、継続的に改善します。

 

⑶品質マネジメントシステム変更時の対応

①役割
組織が提供する製品・サービスやそれを管理する業務の一部が変更になった際に品質マネジメントシステム全体の見直しを行う役割

②具体的な活動
品質管理責任者は、変更したあとに品質マネジメントシステムがISO9001の規格要求事項から逸脱しないように監視します。

 

⑷顧客重視の促進

①役割
品質管理責任者は、組織全体が顧客重視を促進することを確実にする役割

②具体的な活動
顧客満足度向上のために、下記のような項目について、従業員への説明を行う必要があります。
・顧客から受注している製品は、最終的にどのようなところに使われているか
・その商品が、最終的に世の中にどのように貢献しているか
・顧客からの受注状況及び今後の見込みどれくらいあるのか
・顧客からの受注により、従業員へ給与を与えることができている
・良い製品を顧客に届け続けることで顧客満足につながる

 

⑸トップマネジメントへの報告

①役割
品質マネジメントシステム管理の責任と権限をトップマネジメントに代わり品質管理責任者へ任されているため、品質マネジメントシステムの実施状況や改善の必要性についてトップマネジメントに報告する役割を担っています。

②具体的な活動
ISO9001の規格要求の中では、年に1回必ずトップマネジメントに活動を報告するタイミングがあり、品質管理責任者はトップマネジメントに、品質マネジメントシステム活動の良かった点だけではなく、悪かった点も伝えます。
トップマネジメントに悪かった点も認識してもらったうえで経営改善にむけての判断材料としてもらうためです。

 

5.品質管理責任者の教育=セミナー参加は間違い

品質管理責任者として、品質を向上させるために教育を行わないといけない、必ずセミナーを受けないといけないと考えるかもしれません。
しかし、基本的には、自社の製品・サービスの提供を通して顧客満足度をどのように向上させていくのかが一番の目的ですので、高い費用を払ってセミナーに参加しないといけないわけではありません。
もちろん有益なセミナーもたくさんありますので、参加すること自体は間違いではありません。ただ、必須ではありません。

 

まとめ

品質管理責任者がやることはたくさんありますが、資格等は必要ありません。
具体的にどんなことをしないといけないのか、運用にお困りの方は、お気軽にお問合せください。

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