ISO22000とは、食品安全マネジメントシステムのことで、ISO9001の型にHACCPの考え方を内包した食品安全の国際規格です。

HACCPとは、食品の安全性を担保するため、食品製造の各工程においてどこで異物混入や微生物汚染などの危害が発生するかを予測・分析して未然に防ぐ「方法」のことです。

FSSC22000とは、ISO22000に更に前提条件プログラムについても手法を追加したものです。

2018年6月に参議院で可決された「改正食品衛生法案」によって、2021年6月までに導入が義務付けられたHACCP。

「まずは何から始めればいいのか？」
「併せてよく見かけるISO22000やFSSC22000との違いは？」

とお困りの食品製造・加工・販売業者様も多くいらっしゃいます。
本記事ではISO22000・HACCP・FSSC22000の違いと、何を取得すべきかをご案内いたします。

ISO22000・HACCP・FSSC22000とは

① ISO22000について

ISO22000（食品安全マネジメントシステム）とは、ISO9001（品質マネジメントシステム）の考え方と、食品安全のリスク分析の手法をHACCPから取り入れたISO規格のひとつです。

簡単に言うと、生産から食卓まで、食品に関するすべての過程において、食品危害を防ぐための仕組みを作りましょうというものです。

HACCPのように食品業界だけに適用される規格ではなく、食品のライフサイクル全ての業界を視野に入れた規格となっています。

② HACCPについて

HACCPとは、アメリカで開発された食品衛生上の危害発生を予防するシステムで、製品を製造する重要な項目を洗い出し、重点的に管理するものです。

簡単に言うと、食品安全のガイドラインです。

食品の安全性を担保するため、食品製造の各工程において、どこで異物混入や微生物汚染などの危害が発生するかを予測・分析して未然に防ぐ「方法」のことです。

③ FSSC22000について

FSSC22000とは、ISO22000（食品安全マネジメントシステム）に前提条件プログラムに関する手法や追加要求事項を追加した食品安全のためのシステム規格です。

組織が食品安全に関する目的や計画の達成に向けた活動が確実に為されていることが取得の条件となります。

④ 比較表

HACCP
ISO22000
FSSC22000

明確なルールの有無
△自治体・認定機関・審査機関によってルールが異なる
〇
〇

相対的なルールの多さ（＝大変さ）
少
中
多

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具体的にやるべきこと

HACCP
ISO22000
FSSC22000

ルール
7原則12手順
ISO22000要求事項
ISO22000要求事項＋前提条件プログラム

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ハザード（危害要因）の管理方法の違い

HACCP
ISO22000
FSSC22000

管理
各会社決めた基本的・日常的な衛生管理を行う
ISO22000要求事項に沿って管理するモニタリングが必要

重点
重要管理点（CCP）のみに着目して管理する
管理手段すべての最適化・継続的改善

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認証範囲の違い

HACCP
ISO22000
FSSC22000

業種
食品製造業
食品製造だけではなく仕入れ・調達・加工・梱包・消費まですべて

見られる工程
製造工程の衛生管理

対象
原則としてアイテム毎の認証
会社全体（もしくは部門別や工場別）で認証

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結局どれを取得すればいいの？

基本的には、ISO22000を取得していれば、何も問題ありません。
ただし、クライアントからの個別要求や、行政からの要求の場合は細かな診断が必要です。

認証パートナーでは無料相談を承っております。
「うちの場合は何を取得すればいいの？」とお困りの際は、事業内容や形態に併せて最適な規格をご提案することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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