2021年3月16日
ISO14001取得のスケジュールは、大きく分けて6つのステップがあり、全体で6か月~1年かかります。
本記事では、ISO14001の取得をコンサル会社などに依頼した場合の期間、自社でやる場合にかかる期間も含めてISO14001取得のスケジュールを解説していきます。
ステップ1.ISO14001取得までの計画
ISO14001の取得に向けてスケジュールを立てるためには、5つの決め事が必要です
①いつまでに取得するか
まずはゴールが定まっていなければスケジュールを立てられません。
「できるだけ早く取得したい」ではなく、最低でも◯月までにはなどのリミットを決定しましょう。
大半の企業は取得理由が顧客要求です。
いつまでに取得できれば取引面で有利か、プラスになるかを考えて期日を決めておきましょう。
②管理責任者の選定
ISO14001のマネジメントシステムを回していくためには指揮官となる人が必要です。
会社全体で取り組めるように中心となる人物を選定します。
一般的にISO担当者、ISO管理責任者などと呼ばれています。
③自社でやるか外部に依頼するか
ISO14001の取得には情報収集やISO規格知識の理解が必要になってくること、
審査を受けるとなれば審査機関の情報なども必要になってきます。
時間に余裕がある場合や、規格知識がある担当者がいたとしてもなかなか容易にはいかないところです。 (かといって自社で取得できないわけではないので、自社でやった場合のスケジュールなどを後述します。)
あまり手間をかけずに取得したい場合や短期で取得する場合には外部の専門家に依頼することをオススメします。
自社で取得を目指すのか、外部に依頼するかで取得時期、取得にかかる時間は異なってくるでしょう。
④予算
ISO14001の取得は無料でできるわけではありませんので予算を組んでおく必要があります。
ISO14001取得にかかる予算の中には、審査費用・マネジメントシステム構築費用(コンサルティング費用含む)・設備費や諸経費があります。
審査費用は審査機関へ、コンサルティング費用はコンサル会社へそれぞれ見積もりを依頼しましょう。
ISO取得・運用コンサルティングの費用についてはこちらの記事で詳しく説明しております。
⑤審査機関の選定
ISO14001の取得で受けなければならない審査は、審査機関によって審査方法が異なります。
審査機関の業界規定はあるものの対応や審査方法が全て同じということはありません。 費用やISOのマークが異なるためです。
あらかじめ情報収集し、ISO14001の運用が終わるまでには審査機関を選び、前もって申し込みまでしておきましょう。
この5つが決まれば、あとは環境マネジメントシステムの構築(部門ごとに調査や確認をして文書を作成するなど)・社内への展開・実際の運用・審査などの時期を決定して計画していきます。
ここまでが決まっていれば取得までのスケジュールもスムーズに組めると思います。
上記の5つの事項を大体1ヶ月以内に決定しておきましょう。
ステップ2.ISO14001の構築
ここから自社でやるか外部へ依頼するかでスケジュールが分かれます。
ISO14001のマネジメントシステムの構築には外部へ依頼する場合は1ヶ月、自社でやる場合は3ヶ月みておいてください。
ISOの規格知識があり、ISOの業務だけをやる担当者がいればもう少し早いかもしれませんが、実際には本業があって合間でISO業務をしている人がほとんどです。
また、外部へ依頼する場合でも、どこまで外注先がやってくれるかによって、取得までにかかる期間は変わります。
専門家がアドバイスをして自分たちで作成する場合はやはり3ヶ月みておきましょう。
マネジメントシステムの構築は、ISO14001の要求事項に沿って自分たちで規定を策定するものです。要求事項の理解がないと容易ではありません。
ステップ3.ISO14001の運用(記録作成)
マネジメントシステムの構築が完了してしまえば、管理責任者を中心にルール通り運用をまわしていきます。
PDCAサイクルが回るように、環境側面の特定、目標管理、教育や緊急事態訓練の実施、順守評価、内部監査、マネジメントレビューなどを実施していきます。
一通り運用が完了するまでに、外部へ依頼する場合は3ヶ月程度、自社でやる場合は6ヶ月みておきましょう。
審査で内部監査とマネジメントレビューは特によく確認されますので確実な実施が必要です。
ステップ4.一次審査
一番初めに受けるISO審査は2回あります。
1回目の一次審査は、マネジメントシステムの構築についての審査、すなわち文書審査があります。
構築したマネジメントシステムがISO14001の規格に適合しているかどうかをみられます。
ステップ5.二次審査
一次審査の約1ヶ月後に行われる二次審査では、問題なく運用ができているかどうか、また運用自体に問題がないかなどを審査されます。
最初は不適合が出ることを想定して、審査員から言われた内容を確認し、速やかに対応する必要があります。
ステップ6.認証
ここまでが完了すれば残るは審査機関からの認証完了連絡です。
審査機関から登録に関する契約や登録料の請求などがあります。忘れずに対応してください。
認証完了までは、審査が完了してから1ヶ月〜2ヶ月ほどみてください。
最後に、その計画は本当に妥当ですか?
できるだけ早く取得したい場合や頓挫した場合には計画を見直すようにしましょう。
必要以上の構築や運用をしているところも実際にあります。
外部に依頼すれば早くて半年、自社で取得する場合は1年ちょっとかかることが目安です。
より詳しいことは、一度専門家に相談してみてください。
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