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フィッシング詐欺とは何か?警戒すべき理由と7つの手口を解説

2025年8月27日

フィッシング詐欺とは何か?警戒すべき理由と7つの手口を解説

「フィッシング詐欺とは、どのような詐欺なんだろう」

フィッシング詐欺とは「本物を装って個人情報を盗み取る詐欺」のことをいいます。

この記事では、まずフィッシング詐欺の基本的な仕組みと、フィッシング詐欺が危険な理由、さらに具体的な詐欺の手口についてご紹介します。

読み終えるころには、どんな特徴のメールが危険なのかを見抜けるようになります。

フィッシング詐欺から大切な情報を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。

1.フィッシング詐欺とは

最初に押さえるべきポイントは、フィッシング詐欺の定義と仕組みについてです。

まずは、フィッシング詐欺の基本からご紹介していきます。

(1)フィッシング詐欺とは「本物を装って個人情報を盗み取る詐欺」

フィッシング詐欺とは、銀行や通販サイトなどの公式サイトからの連絡を装い、ユーザーの氏名や暗証番号、カード番号をだまし取る犯罪です。

見た目が本物そっくりなため、被害に遭う人が後を絶ちません。

まず、犯人は実在する企業を名乗るメールや携帯電話のショートメッセージを送り、偽サイトで個人情報を入力させます。

アドレスは一文字違いなどわずかな差しかなく、「今すぐ手続きが必要」と急かす文面で警戒心を下げてくる点が特徴です。

入力された情報は犯人の手に渡り、不正送金やなりすまし購入に使われる危険があります。

知らない送信者から届いたリンクを開かず、正式サイトの住所を自分で打ち込む習慣が最大の防御策になります。

(2)フィッシング詐欺の由来は

フィッシング詐欺という名称は、魚を釣る「fishing」が語源で、ユーザーを餌で誘い個人情報を「釣り上げる」様子を表しています。さらに「f」を「ph」とする理由は、昔の電話回線を悪用した「phreaking」という俗語の影響だと言われています。

被害者を魚になぞらえ、本人確認画面や緊急連絡を装ったメールを疑似餌として投げ込み、口座番号や暗証番号を奪い取る構図が釣りと似ていることが命名の決め手となりました。

この呼び名は、危険を警告する象徴的な用語として急速に浸透しました。

つまり、フィッシング詐欺という言葉は、釣りの仕組みをもとに生まれ、過去のハッキング文化の影響も受けた造語なのです。

(3)通常の詐欺とは、どこが違うのか

フィッシング詐欺は、通常の詐欺と比べて「相手と直接かかわらずに情報を盗む」という点が大きく異なります。

通常の詐欺は、たとえば高齢者に電話をかけて金銭を要求するオレオレ詐欺や、商品を売りつけてだます悪質商法など、人と人とのやり取りを通じて行われることがほとんどです。

一方でフィッシング詐欺は、インターネットを利用して本物のように見える偽の画面やメールを使い、本人に入力させた情報を盗みます。

つまり、フィッシング詐欺は見えない相手から、いつの間にかだまされているため、従来の詐欺よりも発見しにくく、被害が深刻になりやすい危険な手口なのです。

2.フィッシング詐欺を警戒すべき6つの理由

フィッシング詐欺を警戒すべき理由は、大きく分けて以下の6つがあります。

  • 金銭的な被害に遭う
  • 個人情報の漏えいのリスクが高まる
  • アカウントが乗っ取られる
  • 二次被害の可能性が広がる
  • 社会的信用を失う
  • 復旧が困難な場合がある

それぞれの理由について、実際に起こりうる被害例を交えながら、解説していきます。

(1)金銭的な被害に遭う

フィッシング詐欺で最も深刻なのは、金銭的な被害を受ける可能性があることです。

もし銀行口座やクレジットカードの情報を盗まれると、不正に引き出されたり、勝手に買い物をされたりする危険があります。

フィッシング詐欺において、犯人は盗んだ情報を使って、口座からお金を引き出したり、クレジットカードで高額な商品を購入したりします。

場合によっては、利用限度額いっぱいまで使われ、請求に気づいたときには取り返しがつかなくなることも少なくありません。

被害金額が数万円から数百万円に及ぶ例もあり、その被害はとても深刻です。

フィッシング詐欺は個人情報をだまし取るだけでなく、直接お金を奪われることもあるため、大きな損害につながりやすいのです。

(2)個人情報の漏えいのリスクが高まる

個人情報の漏えいは、フィッシング詐欺において、警戒すべき理由の一つになります。

フィッシング詐欺により流出した情報はコピーが容易なため、一度広がると完全に回収することはほぼ不可能です。

その結果、見知らぬ請求書が届いたり、信用情報に傷が付いたりするなど、長期的な負担を負う例も少なくありません。

被害は本人だけでなく家族や取引先にまで及ぶこともあり、社会的な信頼を損なう恐れも高まります。

つまり、フィッシング詐欺によって情報が流出してしまうと、金銭的な被害だけでなく長期間にわたる個人情報の悪用リスクが続くのです。

(3)アカウントが乗っ取られる

フィッシング詐欺によってアカウント情報が盗まれると、自分の名前で不正な操作をされてしまう危険があります。

メール、SNS、通販サイトなど、さまざまなサービスで本人になりすまし、被害が発生する場合があるため、とくに注意が必要です。

たとえば、SNSが乗っ取られた場合は、本人になりすまして知人に不審な連絡を送ったり、詐欺サイトのリンクを拡散したりすることがあります。ネット通販のアカウントが奪われると、高額な商品を勝手に購入されるケースもあります。

アカウントの乗っ取りは、自分だけでなく周囲の人にも迷惑をかけ、さらに被害を広げてしまうリスクもあるのです。

(4)二次被害の可能性が広がる

フィッシング詐欺は、一度だまされると、それだけにとどまらず二次被害にまで発展する危険があります。

最初の被害で奪われた情報が他の詐欺に使われたり、周囲の人を巻き込むケースもあるため、より深刻な事態を引き起こしてしまうのです。

たとえば、フィッシング詐欺でIDやパスワードが盗まれると、その情報を使って他のサービスにも不正にログインされるだけでなく、盗まれた情報が闇市場で売られ、他の犯罪に利用されることもあります。

ひとつの被害がきっかけとなり、信用の失墜や人間関係のトラブルなど、思わぬ影響を受けるのがフィッシング詐欺の怖いところでもあります。

(5)社会的信用を失う

フィッシング詐欺は、金銭的な損失だけでなく社会的な信用を失ってしまう恐れもあります。

一度でも信用を失ってしまうと、回復には長い時間と労力がかかることも少なくありません。

たとえば、仕事で使っているメールアカウントやSNSが乗っ取られ、不正な内容が送信されてしまった場合、取引先やお客様からの信頼を大きく損ないます。

また、金融機関の口座が悪用された場合、個人の信用情報に傷が付くこともあります。

実はこうした情報は、住宅ローンやクレジットカードの審査に影響することがあり、日常生活に支障をきたす可能性もあります。

さらに、周囲の人にまで迷惑をかけてしまうと、人間関係が悪化することもあるでしょう。

このようにフィッシング詐欺は、見えにくいところで社会的な信用を奪っていくのです。

(6)復旧が困難な場合がある

一度、フィッシング詐欺の被害に遭ってしまうと、口座の停止やSNSの再設定など復旧手続きが長期化し、完全に元に戻せない場合さえあります。

仮にカード番号を変更しても、別の取引で再び悪用される恐れが残り、金融機関への調査依頼や警察への相談を繰り返すことが必要です。

さらに、乗っ取られたSNSが不正な投稿を拡散した結果、運営側からアカウントの停止を受け、連絡先や過去の投稿を失う事例も報告されています。

参考:企業法務リーガルメディア「SNSアカウントの乗っ取り・なりすまし被害

また、信用情報に事故記録が残った際は、訂正の申し立てに数か月を要することがあり、その間はローン審査が通らないなど生活面で支障が出ることも少なくありません。

情報が奪われた後の復旧は、想像以上に時間と費用がかかり、状況によっては完全な回復ができないこともあるのです。

3.フィッシング詐欺の巧妙な手口7選

フィッシング詐欺手口は大きく分けて、以下の7つに分類されます。

  • メールを使った偽サイト誘導の手口
  • SMSを使って個人情報を盗み取る詐欺
  • SNSのメッセージを悪用したなりすまし詐欺
  • 偽のログイン画面で情報を入力させる方法
  • 広告や検索結果を装ったフィッシングサイト
  • クラウドサービスを狙った業務メール詐欺(BEC)
  • 偽アプリによるスマートフォンの情報窃取

これらを知っておくことで、詐欺のパターンにいち早く気づき、被害を未然に防ぐことができるはずです。

注意すべきポイントを確認しながら読み進めてください。

(1)メールを使った偽サイト誘導の手口

メールを使った偽サイトへの誘導は、フィッシングで最も多く見られる手口です。

犯人は実在する銀行や通販サイトを偽って、本物そっくりの件名、送信者名、ロゴを使い、ユーザーの警戒感を下げようとします。

本文には「不審な取引がありました」「期限が切れます」といった緊急性を装い、「今すぐ確認してください」という文言でリンクを押させようと誘導するのが特徴です。

さらにリンク先は、安全に見えるURLに偽装されており、サイトのデザインも公式と全く同じように作られていた場合、見分けることが難しくなります。

ユーザーがURLをよく確認せず、安易にID、パスワード入力すると、情報が盗まれ、口座からの金銭の不正送金やSNSの乗っ取りなどにつながるのです。

(2)SMSを使って個人情報を盗み取る詐欺

SMS(ショートメッセージサービス)を利用した詐欺は、スマートフォンの利用者を狙って個人情報を盗み取る手口です。

最近では、宅配業者や銀行を装った文面で信頼させ、偽サイトへ誘導し、名前や暗証番号を入力させるケースが急増しています。

この手口では、「お荷物のお届けに関するご確認」や「不正なログインが確認されました」など、急いで対応しなければならないと思わせる内容のSMSが届きます。

そのメッセージ内に記載されたリンクを開くと、本物そっくりな偽サイトが表示され、ログイン情報や個人データの入力を求められる仕組みです。

スマートフォンではURLが一部しか表示されないことが多く、不審なリンクだと気づきにくいため、被害に遭いやすいのが特徴です。

入力された情報はすぐに犯人に送信され、そのまま被害につながる恐れがあります。

(3)SNSのメッセージを悪用したなりすまし詐欺

SNSのメッセージを使ったなりすまし詐欺は、知人や家族を装って信頼を得たうえで、個人情報や金銭をだまし取る手口です。

実在する身近な人の名前で届くため、疑いにくく、被害が広がりやすいのが特徴です。

この手口では、まず犯人が誰かのSNSアカウントを乗っ取り、その本人になりすましてメッセージを送ります。

「急ぎでお金を振り込んでほしい」「このサイトを見て」など、いかにも本人が言いそうな自然な文面でメッセージを送ってきます。

受け取った側は、送信者が知っている相手であるため安心しやすく、不正なリンクを開いたり、重要な情報を伝えてしまうのです。

(4)偽のログイン画面で情報を入力させる方法

フィッシング詐欺の代表的な手口の一つに、偽のログイン画面を使って個人情報を盗み取る方法があります。

見た目は本物そっくりのため、気づかずに入力してしまうと、IDやパスワードがそのまま犯人の手に渡ってしまうのです。

犯人は、実在する銀行や通販サイト、SNSなどのログイン画面をまねて偽サイトを作成します。

その画面は色合いやロゴ、文字の配置まで本物とほとんど変わらないため、ユーザーが見分けるのは困難です。

この偽の画面には、「不正なログインを確認しました」「本人確認が必要です」などと不安をあおる文面でリンクをクリックさせます。

表示されたログイン画面にいつも通りの情報を入力してしまうと、それがそのまま盗まれ、不正ログインやなりすまし被害が起きる原因となります。

(5)広告や検索結果を装ったフィッシングサイト

近年では、広告や検索結果を装ったフィッシングサイトが増えています。

見た目は公式サイトとほとんど同じで、GoogleやYahooなどの検索エンジンの上位に表示されることもあるため、だまされやすく注意が必要です。

犯人は、検索連動型広告やSEO対策を悪用して、自分たちが作った偽サイトを検索結果の上位に表示させます。

ユーザーが「〇〇 銀行 ログイン」や「通販サイト名」などで検索した際に、最初に表示されたリンクにアクセスしてしまうことがあります。

その偽サイトは、本物のページとデザインやURLがとてもよく似ており、ログイン情報やクレジットカード番号を入力すると、そのまま犯人に送信される仕組みです。

とくに、広告枠に表示されるリンクは一見して区別がつきにくく、スマートフォンではURLが省略されるため、さらに見分けが困難になります。

(6)クラウドサービスを狙った業務メール詐欺(BEC)

クラウドサービスを狙った業務メール詐欺(BEC=Business Email Compromise)は、企業の担当者になりすまし、取引先や社員から金銭や機密情報をだまし取る手口です。

被害額が大きく、業務への影響も深刻です。

この手口では、犯人が企業の実在する役員や経理担当者を装い、偽のメールを送信します。

たとえば「至急、請求書の支払い先が変更になりました」「新しいクラウドサービスにログインしてください」といった内容で、相手を急がせるような指示を出します。

メールに記載されたリンクを開くと、本物に見えるログイン画面が表示され、IDやパスワードを入力させる仕組みです。

情報が抜き取られると、社内のクラウドサービスに不正アクセスされ、契約書や顧客情報などの機密データが流出する危険があります。

とくにテレワークの普及により、社員が社外から業務用クラウドにアクセスする機会が増えているため、BECのリスクも高まっています。

(7)偽アプリによるスマートフォンの情報窃取

偽アプリによる情報の窃取は、スマートフォンの利用者を狙った危険な手口です。

この手口では、犯人が公式アプリに似せた偽アプリを作り、インターネット上に公開します。

その多くは、金融機関や宅配業者、通販サイトなどを装っており、実際のロゴや色使いまで真似しているため、見分けがつきにくいことが特徴です。

インストール後は一見、正常に動作しているように見えても、裏では連絡先、写真、位置情報、入力したIDやパスワードなどを外部へ送信していることがあります。

さらに、一度端末に入り込むと、別の不正アプリを勝手にダウンロードさせたり、操作不能にするなど、被害が広がる危険もあります。

4.まとめ

今回は、フィッシング詐欺の定義から、警戒すべき理由、さらに代表的な詐欺の手口について解説しました。

フィッシング詐欺は、金銭被害や個人情報の流出、アカウント乗っ取りなど深刻な被害を招きやすく、ときには社会的な信用を失ったり、復旧の長期化にもつながります。

本記事を参考に、家族や同僚とも情報を共有して、フィッシング詐欺から大切な資産と信用を守ってください。

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