2025年4月9日

目次
- 1.ISMS(ISO27001)のサポートを受ける目的とは?
- 2.ISMS(ISO27001)取得・運用サポートを受けるメリット
- (1)自社の作業負担を軽減できる
- (2)効率的なマネジメントシステムの構築が可能になる
- (3)スムーズに審査を通過できる
- 3.ISMS(ISO27001)サポート会社の選び方!失敗しないための7つのポイント
- (1) サービス内容の範囲
- (2) サービス価格は妥当か
- (3) 対応のスピード感は自社に合っているか
- (4) 対応可能な企業規模や業種は?
- (5) コンサルタントの専門性と質
- (6)サービス提供の体制とアフターサポート
- (7) 実績と信頼性
- 4.ISMS(ISO27001)サポート会社の比較検討ポイント
- (1)複数社から見積もりを取り、サービス内容・費用を比較する
- (2)担当コンサルタントと直接話をし、相性を確認する
- (3)導入事例や評判を確認する
- (4)無料相談や体験サービスを活用する
- 5.サポート会社に依存しすぎないためのポイント
- まとめ
「ISMS(ISO27001)のサポート会社ってどう選べばいいの?失敗しないためのポイントが知りたい」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
ISMS認証取得を目指す企業にとって、サポート会社の選定は非常に重要なステップです。
しかし、サポート会社の選び方を誤ると、認証取得がスムーズに進まなかったり、余計なコストがかかってしまうリスクがあります。
この記事では、ISMSのサポート会社を選ぶ際に押さえておきたい7つのポイントを詳しく解説します。
信頼できるサポート会社を見極めるための基準や、選定時に注意すべき点についてもご紹介します。
最後までお読みいただくことで、ISMS認証取得を成功に導くための最適なパートナーを見つけるための知識が身につきます。
ぜひこの記事を参考に、安心してISMS認証取得を進めてください。
1.ISMS(ISO27001)のサポートを受ける目的とは?

ISMS(ISO27001)のサポートとは、「ISO27001―情報セキュリティマネジメントシステム」の構築や運用に関する業務を支援することを指します。
具体的には、ルールや様式の作成、審査時に必要な記録の作成、新規取得や維持審査、更新付与審査への対応、不適合や推奨・観察事項の改善支援など、多岐にわたる業務をサポートします。
企業がISMSのサポートを受ける目的は、主に以下の3点に集約されます。
1つ目は、専門的な知識と経験の活用です。
ISMSの規格や認証プロセスは非常に専門的で複雑です。
サポート会社はこれらに精通しており、認証取得を効率的かつ効果的に進めるための知識やノウハウを提供します。
2つ目は、ISMS構築の効率化です。
ISMSを構築するには、多大な時間と労力が必要です。
サポート会社は、効率的なプロセスを設計し、短期間での認証取得を実現するための支援を行います。
3つ目は、リスク評価と管理の支援です。
サポート会社は、情報セキュリティリスクの評価や管理において専門的なアプローチを提供し、企業が適切なリスク対策を講じられるよう支援をします。
これらの支援を受けることで、企業はISMSの認証をスムーズに取得し、情報セキュリティ体制を強化することが可能となります。
2.ISMS(ISO27001)取得・運用サポートを受けるメリット
(1)自社の作業負担を軽減できる
ISMSの取得や運用には、規格の理解、文書作成、リスクアセスメントの実施、内部監査の実施、記録の整備など、多岐にわたる作業が必要です。これらを自社のみで対応する場合、担当者の負担が大きくなり、本来の業務に支障をきたす可能性があります。
しかし、サポート会社の専門的な支援を受けることで、これらの作業を効率的に進めることができ、担当者の負担を大幅に軽減することが可能です。その結果、担当者はよりコア業務に集中でき、業務効率の向上が期待できます。
(2)効率的なマネジメントシステムの構築が可能になる
ISMSの構築には、規格の要件を満たしつつ、自社の業務に適した仕組みを設計することが求められます。サポート会社の支援を受けることで、専門家の知識や経験を活用し、無駄のない効率的なマネジメントシステムを構築することが可能です。これにより、運用のしやすさや実効性が向上し、長期的な運用の負担も軽減されます。
(3)スムーズに審査を通過できる
ISMSの認証審査では、規格に基づいた運用状況や記録の整備が厳しくチェックされます。サポート会社は、審査のポイントを熟知しており、審査対策の支援を行います。
そのため、審査に向けた準備を万全に整えることができ、不適合のリスクを最小限に抑えることが可能です。
その結果、スムーズに審査を通過し、認証取得を実現することができます。
これらのメリットを活用することで、企業はISMSを効率的に取得・運用し、情報セキュリティ体制を強化することが可能となります。
3.ISMS(ISO27001)サポート会社の選び方!失敗しないための7つのポイント
サポート会社の支援を受ける場合、どのような会社を選べば良いのでしょうか。
ここでは、選定時に確認すべき7つのポイントについて解説します。
(1) サービス内容の範囲
文書作成、審査機関の選定、審査時の対応など、フルサポートを提供しているサポート会社に依頼することをお勧めします。
ISMSを新規取得する際には、文書作成に加え、審査機関の選定や審査対応など、最低でも8つのタスクを行う必要があります。特に初めて取得する場合、何をどのように進めれば良いのか分からない企業がほとんどです。
そのため、何か問題が発生した際に全面的なバックアップが可能な体制を持つサポート会社に依頼する方が安心です。
(2) サービス価格は妥当か
フルサポートを考慮した場合、年間50万円程度が妥当な金額と考えられます。
アウトソーシングを利用した場合、ISMSの平均取得期間は約半年です。
一方、社員が取得業務を担当する場合、毎日3時間の残業を想定すると、半年間で約360時間の作業時間が必要となります。これに時間外手当や役職手当を加味すると、50万円程度が妥当な金額といえるでしょう。
(3) 対応のスピード感は自社に合っているか
平均取得期間は半年程度ですが、これはあくまで目安です。
取得までの期間は、審査機関とのスケジュール調整をどれだけ迅速に行えるかが重要なポイントとなります。
サポート会社を選ぶ際には、迅速なスケジュール調整が可能であるか、また電話やメールでの相談に制限がないかを確認しましょう。
中には、「半年よりも早く取得したい」「前任者が退職してしまい運用が分からない」「フルサポートまでは必要ないが、様式作成を依頼したい」など、さまざまな状況の方がいらっしゃると思います。
自社の状況に応じた柔軟な対応が可能なサポート会社を選びましょう。
(4) 対応可能な企業規模や業種は?
中小企業にも対応しているサポート会社を選ぶことをお勧めします。
大手企業向けのサポート会社では、ルールや文書管理が煩雑化し、運用時の記録作成が面倒になることがあります。
また、物理的環境の改善を要求されるなど、必要以上に経費がかかる可能性もあります。
そのため、中小企業向けの支援を得意とするサポート会社を選ぶと良いでしょう
(5) コンサルタントの専門性と質
正社員としてコンサルタントを雇用しているサポート会社を選ぶことをお勧めします。
一部のサポート会社では、派遣契約のコンサルタントが対応する場合がありますが、その場合、サービスの均一性が保たれない可能性があります。また、緊急時の対応が個人任せになることもあるため、正社員が在籍し、会社全体で対応できる体制が整っているサポート会社を選ぶと良いでしょう。
(6)サービス提供の体制とアフターサポート
ISMSの新規取得や運用支援に特化したサポート会社を選ぶことが重要です。
別の事業を本業とし、ISMSの支援を副業的に扱っているサポート会社では、最新の審査機関情報や事例の収集が不十分な場合があります。
新規取得や運用サポートに特化し、審査傾向や情報共有が行われているサポート会社に依頼することをお勧めします。
(7) 実績と信頼性
複数人での対応やチーム体制を持つサポート会社を選ぶと良いでしょう。
一部のサポート会社では、登録社員を派遣する形で対応している場合がありますが、その場合、個人が複数の案件を抱えることになり、緊急時に対応が遅れる可能性があります。
支援活動を複数人で行い、グループ単位で対応しているサポート会社を選ぶことで、より安心して依頼することができます。
4.ISMS(ISO27001)サポート会社の比較検討ポイント
(1)複数社から見積もりを取り、サービス内容・費用を比較する
ISMSのサポート会社を選ぶ際には、複数のサポート会社から見積もりを取り寄せ、サービス内容と費用を比較しましょう。
サポート会社によって、提供するサービス内容や料金体系は異なります。
- どのようなサービスが含まれているのか(文書作成支援、審査対応、運用サポートなど)
- 費用はいくらかかるのか
- 契約期間はどのくらいなのか
などを細かく確認し、自社のニーズと予算に合ったサポート会社を選びましょう。
(2)担当コンサルタントと直接話をし、相性を確認する
ISMSの取得・運用は長期的なプロジェクトになることが多いため、サポート会社の担当コンサルタントとの相性も重要な要素です。
- コミュニケーションはスムーズに取れるか
- 信頼できる人物か
- 自社の課題や要望を理解してくれるか
などを確認するために、実際に担当コンサルタントと直接話をし、相性を確認することをおすすめします。
また、専門知識が豊富であることはもちろん、丁寧で分かりやすい説明をしてくれるかどうかも判断基準となります。
(3)導入事例や評判を確認する
サポート会社の過去の導入事例や評判、実績を確認することも重要です。
- どのような企業のサポート実績があるのか
- 顧客満足度は高いか
- 評判は良いか
などを調べることで、その会社の信頼性や実績を把握することができます。
公式サイトやパンフレットに掲載されている導入事例をチェックし、自社と同じ業種や規模の企業での成功事例があるかを確認しましょう。
また、口コミや評判をインターネットで調べることで、実際の利用者の声を参考にすることができます。
信頼性の高い会社を選ぶための判断材料となります。
(4)無料相談や体験サービスを活用する
多くのサポート会社では、無料相談や体験サービスを提供しています。
これらのサービスを活用することで、
- 実際にコンサルタントと話すことができる
- サービス内容を具体的に知ることができる
- 自社の課題や疑問を相談することができる
といったメリットがあります。
積極的に活用し、疑問を解消してから契約を検討しましょう。
これらのポイントを押さえて比較検討を行うことで、自社に最適なISMSサポート会社を選ぶことができ、スムーズな認証取得・運用が可能となります。
5.サポート会社に依存しすぎないためのポイント
ISMSの取得や運用において、サポート会社の支援を受けることは非常に有効です。
しかし、サポート会社に過度に依存してしまうと、自社内での知識やスキルが蓄積されず、長期的な運用に支障をきたす可能性があります。そのため、自社内での体制構築や担当者の知識向上を意識することが重要です。
まず、自社内での体制構築を進めることが必要です。
ISMSの運用は、日々の業務に密接に関わるため、社内の関係者がそれぞれの役割を理解し、適切に対応できる体制を整えることが求められます。
例えば、情報セキュリティ委員会の設置や、各部門での責任者の選定など、社内で主体的に運用を進める仕組みを構築することが大切です。
また、担当者の知識向上にも力を入れるべきです。
ISMSの規格や運用方法についての基本的な知識を持つことで、サポート会社からのアドバイスを的確に理解し、自社に適した運用を判断できるようになります。
具体的には、ISMSに関する研修やセミナーへの参加、規格に関する書籍や資料の学習などを通じて、担当者のスキルアップを図ることが効果的です。
さらに、サポート会社に依頼する際も、自社内での知識共有を意識しましょう。
サポート会社からの提案やアドバイスを受けた際には、担当者だけでなく、関係者全体で情報を共有し、理解を深めることが重要です。これにより、サポート会社が関与しない場面でも、自社で適切に対応できる体制を整えることができます。
サポート会社の力を借りつつも、自社内での体制構築と担当者の知識向上を進めることで、長期的に安定したISMSの運用が可能となります。
これにより、情報セキュリティ体制の強化だけでなく、企業全体の信頼性向上にも繋がるでしょう。
まとめ
本記事では「ISMS(ISO27001)サポート会社の選び方」をテーマに解説しました。要点を以下にまとめます。
まず、ISMS(ISO27001)のサポートを受ける目的について解説しました。
ISMSのサポートは、情報セキュリティマネジメントシステムの構築や運用に関する業務を支援するもので、
- 専門的な知識と経験の活用
- 効率的な構築プロセスの実現
- リスク評価と管理の支援
を通じて、企業がスムーズに認証を取得し、情報セキュリティ体制を強化することを目的としています。
次に、ISMS(ISO27001)取得・運用サポートを受けるメリットについて解説しました。
サポートを受けることで、自社の作業負担を軽減し、効率的なマネジメントシステムの構築が可能になります。
また、審査対策の支援を受けることで、スムーズに認証審査を通過することができ、結果として業務効率の向上や情報セキュリティ体制の強化に繋がります。
さらに、ISMS(ISO27001)サポート会社を選ぶ際の7つのポイントについても詳しく解説しました。
- サービス内容の範囲
- サービスの価格
- 対応スピード
- 企業規模への適応性
- コンサルタントの専門性と質
- サポート体制とアフターサポート
- 実績と信頼
など、選定時に確認すべき重要な要素を挙げ、自社に最適なサポート会社を選ぶための具体的な基準を提示しました。
また、サポート会社に依存しすぎないためのポイントについても触れました。
自社内での体制構築や担当者の知識向上を進めることで、サポート会社に頼りすぎることなく、長期的に安定したISMSの運用を実現することが可能です。これにより、情報セキュリティ体制の強化だけでなく、企業全体の信頼性向上にも繋がります。
本記事を参考に、ISMS(ISO27001)の認証取得や運用において、自社に最適なサポート会社を選び、効率的かつ効果的に情報セキュリティ体制を構築していただければ幸いです。
情報セキュリティ対策を強化し、企業価値の向上を目指しましょう。
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