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ISMS内部監査の完全ガイド!手順・スキル・効果を徹底解説

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2025年4月9日

ISMS内部監査の完全ガイド!手順・スキル・効果を徹底解説

情報セキュリティ対策の重要性が高まる中、ISMSを取得している企業では、内部監査の実施が義務付けられています。

しかし、義務だからといって形式的に行うだけでは、十分な効果を得ることはできません。

ISMS内部監査の目的や具体的な進め方を十分に理解しないまま進めてしまうと、監査が形骸化してしまったり、重要な改善点を見逃してしまうリスクがあります。

一方で、ISMSの内部監査を効果的に行うことで、情報セキュリティリスクの早期発見と対策、さらにはISMSの継続的な改善といった多くのメリットを得ることができます。

この記事では、ISMS内部監査の基本知識から、具体的な実施手順、実施例までを体系的に解説します。

最後までお読みいただくことで、ISMS内部監査を効果的に実施するための知識が身につき、自社に最適な監査計画を立てられるようになります。内部監査を通じてセキュリティ対策を強化し、組織の信頼性を高める第一歩を踏み出しましょう。

1.ISMSの内部監査はこれでOK!完全対応チェックリスト

まず、こちらの「ISMSの内部監査完全対応チェックリスト」を無料ダウンロードください。

ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の内部監査を成功させるためには、内部監査チェックリストを活用することが最も効果的です。

ISMS内部監査は、組織の情報セキュリティ体制が適切に運用されているかを確認する重要なプロセスですが、監査範囲が広く、確認すべき項目が多いため、抜け漏れが発生しやすいという課題があります。特に、ISO27001の要求事項に基づく監査では、規格の細かい要件をすべて網羅する必要があり、準備不足では不備が生じるリスクが高まります。

内部監査チェックリストを活用することで、監査の全プロセスを網羅し、重要なポイントを見逃さずに効率的かつ確実に監査を進めることができます。このリストは、監査の準備段階から実施、報告までをサポートし、組織の情報セキュリティ体制を強化するための強力なツールです。

内部監査チェックリストを活用することで、ISMS内部監査をより効果的に進めることができます。このツールを活用すれば、監査の抜け漏れを防ぎ、効率的かつ確実に監査を実施することが可能です。

結果として、組織の情報セキュリティ体制を強化し、ISMSの運用をさらに向上させることができるでしょう。

2.ISMSの内部監査とは

ISMSの内部監査とは、組織が情報セキュリティに関する規定や運用が適切に行われているかを確認し、改善点を特定するためのプロセスです。内部監査は、ISMSの有効性を維持し、継続的な改善を実現するための基盤となります。

ISMSは、情報セキュリティのリスクを管理し、組織の信頼性を高めるための仕組みです。しかし、どれだけ優れた仕組みを導入しても、運用が適切でなければ効果を発揮しません。

内部監査は、運用状況を定期的にチェックし、規定通りに実施されているか、または改善が必要な箇所がないかを確認する役割を果たします。

これにより、ISMSの継続的な改善が可能となり、組織全体のセキュリティレベルを向上させることができます。

例えば、内部監査では以下のような点を確認します。

  • 情報セキュリティポリシーが現場で遵守されているか
  • リスクアセスメントが適切に実施され、リスク対応が行われているか
  • セキュリティインシデントの記録や対応が適切に管理されているか
  • 従業員が情報セキュリティに関する教育を受けているか

これらの項目をチェックすることで、運用上のギャップや改善点を明確にし、次のアクションにつなげることができます。

ISMSの内部監査は、単なる形式的な作業ではなく、組織の情報セキュリティを強化し、リスクを最小限に抑えるための重要なプロセスです。

適切な内部監査を実施することで、ISMSの有効性を高め、組織全体の信頼性を向上させることができます。

3.ISMSの内部監査を進める手順

ISMSの内部監査を効果的に進めるためには、計画から実施、報告、フォローアップまでの手順をしっかりと押さえることが重要です。この手順を正しく進めることで、組織の情報セキュリティ体制を継続的に改善し、ISMSの有効性を高めることができます。

内部監査は、ISMSが適切に運用されているかを確認し、改善点を特定するための重要なプロセスです。適切な手順を踏まないと、監査の目的が達成されず、組織の情報セキュリティにおけるリスクが見過ごされる可能性があります。そのため、計画的かつ体系的に進めることが求められます。

以下は、ISMSの内部監査を進める際の基本的な手順です。

(1)監査計画の策定

監査の目的、範囲、スケジュールを明確にします。

監査対象の部門やプロセスを特定し、リスクの高い領域を優先的に監査します。

具体的に監査計画をまとめるには、細かいことを進めていく必要があります。

監査計画の策定方法

  1. 監査の目的を明確化する:監査の目的を具体的に定義します。たとえば、「情報セキュリティリスクの特定と改善点の抽出」や「ISO27001の要求事項への適合性確認」など、監査を通じて達成したい目標を設定します。
  2. 監査の範囲を設定する:監査対象となる部門、プロセス、システム、または業務範囲を明確にします。特に、リスクが高い領域や重要な業務プロセスを優先的に含めるようにします。
  3. 監査スケジュールを作成する:監査の実施日程を決定し、監査対象部門や関係者に事前に共有します。スケジュールには、監査準備、実施、報告、フォローアップの各段階を含めるようにします。
  4. 監査チームを編成する:監査を実施する担当者を選定します。監査員は、監査対象部門と利害関係がないことが望ましく、必要なスキルや知識を持つ人材を選びます。
  5. リスク評価を考慮する:監査対象の部門やプロセスにおけるリスクを評価し、リスクの高い領域を優先的に監査する計画を立てます。これにより、限られたリソースを効果的に活用できます。
  6. 関係者との事前調整を行う:監査対象部門の責任者や関係者と事前に打ち合わせを行い、監査の目的やスケジュール、範囲について共有します。これにより、監査の円滑な実施が可能になります。
  7. 監査計画書を作成する:上記の内容をまとめた監査計画書を作成します。この計画書は、監査チームや関係者に共有し、全員が同じ認識を持つための基盤となります。

(2)内部監査チェックリストの準備

ISMSの規格(ISO27001など)や組織のポリシーに基づき、監査項目をリストアップします。

チェックリストを活用することで、監査の抜け漏れを防ぎます。ぜひ無料でダウンロードください。

(3)監査の実施

監査員が現場でインタビューや文書確認を行い、実際の運用状況を評価します。

記録を残し、証拠を収集することが重要です。

(4)監査報告書の作成

監査結果を整理し、発見された不適合や改善点を報告書にまとめます。

報告書は、経営層や関係者に共有し、改善アクションの基礎とします。

(5)フォローアップ

報告書で指摘された不適合や改善点について、是正措置が適切に実施されているかを確認します。

必要に応じて、再監査を行います。

ISMSの内部監査を進める際は、計画からフォローアップまでの手順をしっかりと実行することが成功の鍵です。

これにより、組織の情報セキュリティ体制を強化し、ISMSの継続的な改善を実現できます。

4.スムーズにISMSの内部監査を進めには4つのスキル取得がおすすめ

ISMSの内部監査をスムーズに進めるためには、監査の基本的なスキルだけでなく、コミュニケーションや問題解決、さらにはITに関するスキルも重要です。これら4つのスキルをバランスよく習得することで、効率的かつ効果的な内部監査を実現できます。

(1)監査スキル(計画、実行、報告)

内部監査の基本は、計画、実行、報告という3つのステップを正確に進めることです。

これらのスキルが不足していると、監査の目的が達成できず、改善点を見逃してしまう可能性があります。

計画:監査の目的や範囲、優先順位が明確に設定できる状態
監査計画を立てる際には、監査の目的や範囲を明確にし、リスクの高い領域を優先的に監査するための具体的なスケジュールや対象を設定できることが重要です。

実行:監査対象の状況を正確に把握し、客観的な証拠を収集できる状態
監査の実行段階では、計画に基づいて効率的かつ正確に監査を進め、客観的な証拠を収集し、監査結果を信頼性の高いものにするスキルが求められます。

報告:監査結果を分かりやすく整理し、関係者に適切に伝えられる状態
監査報告書を作成する際には、監査結果を分かりやすく整理し、経営層や関係者に正確かつ簡潔に伝えることで、改善活動を促進することが重要です。

例えば、監査計画が不十分だと、重要なリスクや課題を見落とすことがあります。また、実行段階でのチェックが曖昧だと、監査結果の信頼性が低下します。さらに、報告書が適切に作成されていないと、経営層や関係者に正確な情報が伝わらず、改善活動が進まないこともあります。

監査スキルを磨くことで、計画から報告までのプロセスを確実に進め、組織の改善に貢献できる内部監査を実現しましょう。

(2)コミュニケーションスキル

内部監査は、監査員と被監査部門の間での円滑なコミュニケーションが欠かせません。適切な質問やフィードバックができないと、監査の目的が達成されないだけでなく、被監査部門との信頼関係が損なわれる可能性もあります。

例えば、監査中に曖昧な質問をしてしまうと、被監査部門が正確な情報を提供できず、監査結果が不完全になることがあります。また、指摘事項を伝える際に配慮が欠けていると、被監査部門が防御的になり、改善活動が進まないこともあります。

コミュニケーションスキルを高めることで、被監査部門との信頼関係を築き、監査の質を向上させることができます。

しかし、コミュニケーションスキルは一朝一夕で身につくものではありません。日頃から意識して相手と丁寧にコミュニケーションを取る習慣をつけることで、信頼関係を築き、より良い監査を実現していきましょう。

(3)問題解決スキル

内部監査では、発見した課題やリスクに対して適切な解決策を提案することが求められます。問題解決スキルが不足していると、指摘事項が具体性に欠け、改善活動が進まない原因となります。

例えば、監査中に「手順が不明確」という問題を発見した場合、単に指摘するだけでなく、「具体的な手順書の作成」や「担当者への教育」などの解決策を提案することが重要です。

問題解決スキルを身につけることで、監査結果を具体的な改善活動につなげ、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できます。

(4)ITスキル

ISMSの内部監査では、情報セキュリティに関する技術的な知識や、ITツールを活用するスキルが求められます。

ITスキルが不足していると、システムやデータの監査が不十分になり、リスクを見逃す可能性があります。

例えば、ログ管理システムの監査を行う際に、ツールの使い方が分からないと、重要なセキュリティインシデントを見逃してしまうことがあります。また、監査報告書の作成においても、ITツールを活用することで効率的に作業を進めることができます。

ITスキルを習得することで、技術的な観点からも監査を実施できるようになり、ISMSの内部監査の精度を高めることができます。かと言って、ITスキルは即座に身につくものではありません。日頃から最新のITツールや技術にアンテナを張り、知識を深めていきましょう。

ISMSの内部監査をスムーズに進めるためには、「監査スキル」「コミュニケーションスキル」「問題解決スキル」「ITスキル」の4つをバランスよく習得することが重要です。これらのスキルを磨くことで、監査の質を向上させ、組織全体の情報セキュリティマネジメントを強化することができます。

5.ISMSの内部監査の効果

ISMSの内部監査を実施することで、組織全体の情報セキュリティ体制を強化し、リスクを未然に防ぐことができます。また、業務プロセスの改善や従業員の意識向上といった副次的な効果も得られ、組織の成長に大きく寄与します。

内部監査は、ISMSが適切に運用されているかを確認するプロセスです。これにより、規格の要求事項や組織の方針に対する適合性を評価し、改善点を明確にすることができます。さらに、内部監査を通じて、情報セキュリティに関するリスクや脆弱性を早期に発見し、対策を講じることが可能になります。

例えば、内部監査を実施することで、以下のような効果が得られます

・リスクの早期発見と対策

内部監査を通じて、情報セキュリティに関する潜在的なリスクや脆弱性を特定し、迅速に対策を講じることができます。これにより、重大なセキュリティ事故を未然に防ぐことが可能です。

・業務プロセスの改善

内部監査を行う中で、業務プロセスの非効率や無駄が明らかになることがあります。これを改善することで、業務全体の効率化や品質向上が期待できます。

・従業員の意識向上

内部監査を定期的に実施することで、従業員が情報セキュリティの重要性を再認識し、日常業務における意識が向上します。これにより、組織全体のセキュリティ文化が醸成されます。

・外部審査への準備

内部監査を適切に実施することで、外部審査に向けた準備が整い、スムーズに審査を通過することができます。

これにより、認証取得や更新のプロセスが円滑に進みます。

ISMSの内部監査は、単なる形式的な作業ではなく、組織の情報セキュリティ体制を強化し、業務全体の改善を促進するための重要なプロセスです。定期的かつ効果的に実施することで、リスクを最小限に抑え、組織の成長を支える基盤を築くことができます。

6.ISMSの内部監査の実施例

ISMSの内部監査を効果的に実施するためには、具体的な実施例を参考にすることが重要です。実施例を知ることで、監査の進め方や注意点を具体的にイメージでき、実務に活かすことができます。

内部監査は、ISMSの運用状況を評価し、改善点を見つけるためのプロセスです。しかし、初めて内部監査を担当する場合や、監査の進め方に不安がある場合、具体的な実施例がないとスムーズに進めることが難しいことがあります。実施例を参考にすることで、監査の流れやポイントを把握しやすくなり、より効果的な監査が可能になります。

以下に、ISMSの内部監査の実施例をいくつかご紹介します。

(1)監査計画の立案例

  • 監査対象:情報セキュリティポリシーの遵守状況
  • 監査範囲:全社のアクセス権管理プロセス
  • 監査スケジュール:1週間前に関係者へ通知、当日は2時間のヒアリングと現場確認を実施
  • 監査チーム:内部監査員2名(例:情報セキュリティ担当者と総務部員)

(2)監査実施の流れ

  • 事前準備:監査チェックリストを作成し、対象部門に事前配布
  • ヒアリング:対象部門の責任者に対し、アクセス権管理の運用状況を確認
  • 現場確認:実際のシステムログやアクセス権設定を確認し、ポリシーとの整合性を検証
  • 指摘事項の記録:不備が見つかった場合は、具体的な事例と改善案を記録

(3)監査報告書の作成例

  • 報告内容:監査の目的、実施内容、指摘事項、改善提案
  • 指摘事項の例:一部の従業員が不要なシステム権限を保持していることを確認
  • 改善提案:定期的なアクセス権レビューの実施を推奨

ISMSの内部監査を成功させるためには、具体的な実施例を参考にしながら、計画から実施、報告までを一貫して進めることが重要です。今回ご紹介した実施例を参考に、貴社の内部監査をより効果的に進めていただければ幸いです。

7.まとめ

本記事では「ISMSの内部監査」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

ISMSの内部監査の基礎知識として、以下を解説しました。

  • ISMSの内部監査は、組織の情報セキュリティ体制が適切に運用されているかを確認する重要なプロセスである。
  • 内部監査を成功させるためには、事前準備が鍵となり、ISMSの内部監査チェックリストを活用することで効率的かつ漏れのない監査が可能になる。
  • 内部監査は、規格の要求事項や組織の方針に対する適合性を評価し、改善点を明確にする役割を果たす。

ISMSの内部監査を進める手順として、以下を解説しました。

  • 監査計画の策定、監査チェックリストの準備、監査の実施、監査報告書の作成、フォローアップという5つのステップを体系的に進めることが重要である。
  • チェックリストを活用することで、監査の抜け漏れを防ぎ、効率的に進めることができる。

ISMSの内部監査をスムーズに進めるための4つのスキルとして、以下を解説しました。

  • 監査スキル(計画、実行、報告)
  • コミュニケーションスキル
  • 問題解決スキル
  • ITスキル

これらのスキルをバランスよく習得することで、監査の質を向上させ、組織全体の情報セキュリティマネジメントを強化することができます。

また、ISMSの内部監査を実施することで得られる効果として、以下を挙げました。

  • リスクの早期発見と対策
  • 業務プロセスの改善
  • 従業員の意識向上
  • 外部審査への準備

さらに、具体的な実施例を通じて、監査の進め方や注意点を具体的にイメージできる内容もご紹介しました。

ISMSの内部監査は、単なる形式的な作業ではなく、組織の情報セキュリティ体制を強化し、業務全体の改善を促進するための重要なプロセスです。

本記事が、貴社の内部監査の実施や改善に役立つ情報となれば幸いです。

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