2025年3月28日
気候変動リスクを減らす!ISO9001を活用した対策法を解説
2024年2月23日、ISO9001を含む多くのマネジメントシステム規格に「気候変動への配慮」が追加される追補改正が行われました。
この改正により、すでにISO9001認証を取得している企業はマネジメントシステムの見直しが求められます。具体的には、気候変動リスクの特定と評価を行い、その対策を立案し、システムに組み込む必要があります。
2025年3月7日
自社の品質管理を客観的に評価するのは簡単ではありません。
特に、小規模な組織やチームでは、トップの経験や判断に依存したマネジメントが行われがちです。しかし、顧客満足度の向上や、新たな取引先との信頼構築を考えると、客観的な指標にもとづいた品質管理の仕組みが不可欠です。
そこで注目したいのがQMS(品質マネジメントシステム)です。QMSは、品質管理の基準を明確にし、企業が一定の品質を維持・向上させるための枠組みを提供するシステムです。適切に運用することで、品質の安定と継続的な改善が可能になります。
本記事では、QMSの基本的な仕組みや導入のメリットを詳しく解説するとともに、ISO9001との関係や認証取得の必要性についても分かりやすくご紹介します。
QMSとは「Quality Management System(品質マネジメントシステム)」の略です。簡単に言うと、「お客様に満足してもらえる製品やサービスを提供するための仕組み」のことです。
例えば、レストランで料理を注文したとき、料理が冷めていたり、注文と違うものが出てきたら困りますよね? そんなトラブルを防ぎ、常にお客様に満足してもらえるようにするためのルールや手順を整えるのがQMSの役割です。
QMSは、製造業だけでなく、サービス業や小売業など、どんな業種でも活用できる仕組みです。
QMSは単なるルールブックではありません。組織全体で品質を高めるための「仕組み」を作り、それを運用し、改善していくことが目的です。これにより、顧客満足度を向上させ、信頼を得ることができます。
なぜ、QMSが必要なのでしょうか?
その理由は大きく分けて以下の3つです。
顧客が求める品質を安定して提供することは、企業の信頼を築くために欠かせません。
QMSを導入することで、顧客のニーズや期待に応える仕組みを整え、満足度を向上させることができます。
実際、大手企業との取引や入札の参加にはQMSの取り組みがされていることが条件となるケースが多くあります。
QMSは、業務の流れを明確にし、無駄を省くことにも役立ちます。
たとえば、作業手順を標準化することで、ミスやトラブルを減らし、効率的に業務を進めることが可能になります。
市場での競争が激化する中、品質の高い製品やサービスを提供することは、他社との差別化につながります。QMSを導入することで、品質を安定させ、競争力を高めることができます。
QMSを導入する際には、「ISO9001」という国際規格が重要な役割を果たします。
ISO9001は、品質マネジメントシステムの国際規格であり、どの業種でも適用可能な汎用的な基準です。ISO9001に基づいてQMSを構築することで、企業の品質管理体制を国際基準に沿ったものにできます。
実際にISO9001の認証を取得すると、顧客や取引先に対して「品質管理がしっかりしている会社」としての信頼を得ることができ、取引の拡大や競争力の向上につながります。
このように、ISO9001はQMSの「お手本」となるものであり、適切に活用することで企業の品質管理レベルを向上させることができます。
ISO9001については、こちらのページでも詳しく解説しています。
QMSの基本的な仕組みは、以下の4つのステップで構成されています。
目標を設定し、それを達成するための計画を立てます。たとえば、「顧客満足度を向上させるために、製品の不良率を10%削減する」といった具体的な目標を設定します。
計画に基づいて実際に行動を起こします。たとえば、不良率を削減するために、製造工程の見直しや従業員の教育を行います。
実行した結果を評価し、目標が達成できているかを確認します。不良率がどの程度減少したか、顧客からのクレームが減ったかなどをデータで確認します。
確認の結果をもとに、さらに改善を行います。たとえば、目標が達成できていない場合は、計画を見直して再度取り組みます。
この「計画→実行→確認→改善」のPDCAサイクルを繰り返すことで、品質を継続的に向上させることができます。
QMSは、製造業だけでなく、サービス業や小売業、医療機関、教育機関など、あらゆる業種・業界で導入されています。特に以下のような会社にとって、QMSは大きなメリットをもたらします。
ISO9001の認証を取得することで、取引先からの信頼を得やすくなるため、BtoB(企業間取引)を行う会社にとっても重要です。
「QMSを導入するのは難しそう…」という不安の声をよく聞きます。 確かに、最初は何から始めればいいのか分からないでしょう。
しかし、専門家のサポートを受ければ、スムーズに進めることができます。実は、すでに会社の中にある仕組みをそのまま活かしてQMSを作ることもできます。
QMSを導入する際の基本的なステップは以下の通りです。
まず、自社の現状を把握します。どのような品質管理が行われているのか、どの部分に課題があるのかを明確にします。
次に、QMSを導入する目的や目標を設定します。
たとえば、「顧客満足度を向上させる」「不良率を削減する」といった具体的な目標を立てます。
目標を達成するための仕組みを構築します。
たとえば、作業手順書を作成したり、品質管理のルールを定めたりします。
構築したQMSを実際に運用し、従業員に教育を行います。
全員が同じルールに従って業務を進めることが重要です。
運用の結果を評価し、必要に応じて改善を行います。
このプロセスを繰り返すことで、QMSをより効果的なものにしていきます。
QMSを導入する際には、以下のような疑問や不安を持つ方も多いです。
QMSはどんな規模の会社でも導入可能です。
小規模な会社でも、簡易的な仕組みから始めることができます。
実際10名以下でISOを取得している企業もたくさんあります。
確かに初期費用はかかりますが、長期的には業務の効率化やトラブルの削減によってコスト削減につながります。
従業員への教育やサポートをしっかり行うことで、スムーズに導入することが可能です。
QMS(品質マネジメントシステム)は、企業や組織が品質を管理し、向上させるための仕組みです。
顧客満足度の向上や業務の効率化、競争力の向上など、多くのメリットをもたらします。ISO9001という国際規格に基づいてQMSを構築することで、信頼性を高めることができます。
QMSの導入は、どんな会社でも可能です。初めての導入には不安もあるかもしれませんが、専門家のサポートを受けることでスムーズに進めることができます。
自社だけではQMSの導入に不安がある方は、当社で無料相談を行っていますので一度お気軽にご相談ください。
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