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ISMS(ISO27001)認証お役立ちコラム

ISMS(ISO27001)のリスク特定を実際にやってみる

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2022年1月14日

ISMS(ISO27001)のリスク特定を実際にやってみる

ISMS(ISO27001)のリスク特定とは、どんなリスクがあるか見つけることです。
ISMS(ISO27001)リスク特定をする際は、情報の洗い出しから始めましょう。
リモートワークが増えた昨今、自宅のWi-Fiなどの通信環境から情報が漏洩する可能性もあります。しっかりと対策していきましょう。

1.ISMS(ISO27001)とは

情報セキュリティを管理する仕組みのことです。
情報セキュリティマネジメントシステム=Information Security Management System 頭文字を使った略称がISMS(ISO27001)です。 簡単に言うと、企業にとって大事な情報を管理し、守るためのルールを決めよう!ということです。

2.リスク特定とは

リスク特定とは、どんなところにリスクがあるのかを特定する活動を指します。
リスクの特定はあくまでもリスク管理を行うための1つにすぎません。

(1)リスク管理とは

以下3つの段階で考えていく必要があります。
第一段階「リスク特定」
第二段階「リスク分析」
第三段階「リスク評価」

リスク特定は第一段階にあり、第二段階、第三段階をする上で大事なのが情報セキュリティの構成する3つの要素(CIA)です。

(2)CIAとは

情報セキュリティの構成する3つの要素(CIA)とは以下からなります。
①機密性(Confidentiality)
②完全性(Integrity)
③可用性(Availability)

機密性、完全性、可用性は以下の認識で考えていきましょう。

①機密性=『外部に漏れない状態』
限られた人だけが情報を見れる、触れるように制限がかかっている状態
⇒IDやパスワードによる管理、ユーザーごとのアクセス権限の区別が代表的です。

②完全性=『正確かつ最新の状態』
改ざんなどから保護されていて、情報が最新な状態
⇒バックアップ体制の整備等が該当します。

③可用性=『利用可能な状態』
必要な時に必要な人が見れる、触れるよう状態
⇒リモートワークで、家から社内環境にアクセスするケースが増えてきました。
自宅から社内ネットワークに接続する際の体制整備なども求められるようになっています。

★ワンポイント
機密性ばかりを重視して、誰も見れない、触れない場所に情報を管理すると、使いたいときにすぐに使えないことになります。
また、アクセス権限を区別して管理をし、すぐに使える状態でも、改ざんされた情報では意味がない。 バランスを意識して、どこまでのリスクを許容できるかの観点で考えていきましょう。

ISMS超シンプルなリスクアセスメント手法

ISMS超シンプルなリスクアセスメント手法

3.リスク特定やってみた

今回は、自宅環境でのリスク特定についてご紹介します。
リモートワークも増えたので、まずは自宅にある情報の洗い出しをしてみましょう

ハード
家族の共同PC(保管場所:リビング)
Wi-Fiルータ(保管場所:リビング)
私用USB(保管場所:リビング)

ソフト
ウイルス対策ソフト(保管場所:家族の共同PC内)
エクセル(保管場所:家族の共同PC内)
ワード(保管場所:家族の共同PC内)
ZOOM(保管場所:家族の共同PC内)
勤怠管理ソフト(保管場所:家族の共同PC内)
インスタグラム(保管場所:家族の共同PC内)
ツイッター(保管場所:家族の共同PC内)

データ
お客様情報(保管場所:家族の共同PC内)

その他
印鑑(保管場所:寝室)

では次の項目で、「どの程度」のリスクなのか考えていきましょう。

4.CIAからリスクの算出


リスク

CIAについては、先ほど「2.リスク特定とは 」で説明しました。
先ほど洗い出した中から下記を1つピックアップして、CIAからリスクの算出をしてみましょう。
今回は、「お客様情報」でみていきます。

①機密性=『外部に漏れない状態のこと』
・リビングで仕事をしているため、家族等の第三者がデータを覗き見する可能性が高い
ママ友に話してしまうかも!
・娘がSNSにはまっており、家の中で写真を撮って投稿することが多い
⇒機密性×

②完全性=『正確かつ最新の状態』
・家族の共同PCなので、子供が誤ってデータをいじる可能性が高い
・デスクトップでの作業のため、バックアップを取らない
⇒完全性×

③可用性=『利用可能な状態』
・すぐにデータを触れる状態
⇒可用性◎

今の状態だと、リスクが高く、危険な状態とわかります。

5.リスクが高いものの対策

この環境では、情報が漏えいするリスクも高いため、対策を行う必要があります。
例えば、以下の対策を行うことが可能です。

①PC等のハード面について
・PCを家族用と仕事用で分ける
・仕事用PCは仕事部屋で管理し、僕しか触れないようにID・パスワードをかける

②PCを利用するルールについて
・仕事用PCを使用しない際は、鍵付きのキャビネットで保管する
・トイレの際には、ログオフする
・フォルダのルールを決め、情報を最新版管理する

③ソフト面の対策について
・ウイルス対策ソフトを自動更新で設定する
・毎日バックアップをする
一例ですが、様々な対策がありますので、リスクが許容できない場合は、対策していきましょう!

まとめ

ISMS(ISO27001)とは、情報セキュリティを管理する仕組みのことを指します。
リスク特定をする際は、情報の洗い出しから始めましょう。

情報セキュリティの構成する3つの要素(CIA)とは
①機密性(Confidentiality)、②完全性(Integrity)、③可用性(Availability)

リスクの算出する際は、CIAの観点で考えていきます。
CIAはバランスが大事です。リスクが高いとわかれば、対策を取りましょう!

「頭では理解できても、実際の業務に置き換えるとまだわからない…」というケースも多いと思います。
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