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SDGsとカーボンニュートラルの関係性は?違いも解説!

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2024年3月18日

SDGsとカーボンニュートラルの関係性は?違いも解説!

SDGsとカーボンニュートラルの関係性は、どちらも持続可能な社会を目指していることが共通で、環境問題への対策という観点で関連しています。SDGsとカーボンニュートラルの違いは、SDGsは17の目標を通じて社会的、環境的、経済的な課題を解決しようとしているのに対し、カーボンニュートラルは地球温暖化対策の一環として、人間活動によるCO2排出量と吸収量を均衡させることを目指すという点です。

1.SDGsとカーボンニュートラルとは?

(1)SDGsとは

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、持続可能な開発目標のことを指します。

これは、2015年に国連総会で採択された「2030アジェンダ」に含まれている17の目標と169のターゲットから成り立っています。
これらの目標は、貧困と飢餓の撲滅、健康と教育の向上、ジェンダー平等、クリーンな水と衛生、エネルギー、経済成長、産業とインフラ、不平等の削減、都市とコミュニティ、生産と消費、気候変動、海洋と陸上の生態系、平和と正義、そしてパートナーシップの強化といった幅広い課題をカバーしています。

(2)カーボンニュートラルとは

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。

2020年に政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロを目指すことを宣言しました。
つまり、人間の活動によるCO2の排出量と、森林などによるCO2の吸収量や、省エネルギーや再生可能エネルギーの導入による排出削減量が等しくなる状態を目指します。

2.SDGsとカーボンニュートラルの広がりの背景

SDGsとカーボンニュートラルが広がった背景としては、地球温暖化や環境破壊の進行、資源の枯渇など、地球規模での課題が深刻化していることが挙げられます。

これらの課題に対処するためには、全世界が一体となって取り組む必要があり、そのための具体的な目標としてSDGsが設定され、その一環としてカーボンニュートラルの概念も広まってきたと言えます。

3.SDGsとカーボンニュートラルの関係性は?


SDGsとカーボンニュートラルの関係性は?

SDGsとカーボンニュートラルは、環境問題への対策という観点で深く関連しています。

特に、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」は、カーボンニュートラルの実現に直結しています。
また、SDGsの他の目標も、エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの利用拡大など、カーボンニュートラルに向けた取り組みを推進することで達成を目指しています。

4.SDGsとカーボンニュートラルの違いはあるの?

SDGsとカーボンニュートラルの違いは、対象範囲と具体的な目標にあります。

SDGsは広範な社会課題を取り扱い、具体的な17の目標を設定しています。

一方、カーボンニュートラルは、特に気候変動という一つの課題に焦点を当て、二酸化炭素の排出と吸収のバランスを目指すという具体的な目標を持っています。

5.企業が取り組みを行うメリット

(1)SDGsに取り組むメリット

①企業イメージの向上

SDGsに取り組むことで、企業の社会的責任(CSR)を果たしているというポジティブなイメージを与えることができ、消費者や投資家からの評価を高めることができます。

②新たなビジネスチャンス

SDGsの目標達成に向けた製品やサービスを開発することで、新たな市場やビジネスチャンスを創出することが可能です。

③ビジネスリスクの回避

環境問題や社会問題への対応を通じて、将来的なビジネスリスクを早期に把握し、対策を講じることができます。これにより、企業の持続可能な成長を支えることができます。

④採用力の強化

SDGsやサステナビリティに関する知識を持つ学生が増えているため、企業がSDGsに取り組むことは、これらの学生からの採用力を強化するのに役立ちます。
SDGsに取り組む企業は社会貢献や持続可能なビジネスモデルに重きを置いていると見られ、高い志向性を持つ人材を引き寄せやすくなります。

また、社員が自分の働く企業が社会貢献に取り組んでいると感じると、誇りを持って働くことができ、結果として離職率の低下につながることもあります。

⑤顧客満足度の向上

SDGsに関して顧客から要求やアンケートがくる場合があり、SDGsに取り組むことで顧客のニーズに応えることができます。そのため継続的な取引や新規顧客の獲得にも繋がる場合があります。

(2)カーボンニュートラルに取り組むメリット

①環境負荷の軽減

カーボンニュートラルを目指すことで、企業活動による環境への負荷を軽減することができます。
これは、地球温暖化の防止に寄与するだけでなく、企業の長期的な持続可能性にもつながります。

②コスト削減

エネルギー効率の向上やリサイクルの推進など、カーボンニュートラルに向けた取り組みは、中長期的にはコスト削減につながることが多いです。

③投資家からの評価

環境に配慮した経営を行っている企業は、ESG投資(環境・社会・ガバナンスを考慮した投資)の対象となりやすく、投資家からの評価が高まる傾向にあります。

実際に顧客からの調査対象となっている事例や、カーボンニュートラルにまつわる認証なども出てきているため、世間的にも取組む必要性は高まっています。

6.SDGsとカーボンニュートラルの取り組み事例

SDGs
カーボンニュートラル
積極的な業種
建設業界、製造業界、IT業界、食品・飲料業界、金融業界など製造業(特に自動車産業)、エネルギー業界
理由
・SDGs登録、認定団体への登録が入札の加点や他事業者とのビジネスマッチングの機会になる場合があるため
・投資家、顧客からの要求があるため
・世界的に環境規制の強化がされ、CO2排出量の削減が求められているため
・消費者の環境意識の高まりのため
取り組みの例
・環境に配慮された重機の利用
・廃棄物のリサイクル
・労働環境の改善
・再生可能エネルギーの利用拡大
・電気自動車(EV)やハイブリッド車の開発・普及
目標設定の例
・環境に配慮した事業活動の推進
・労働者の安全と健康、社会貢献
・炭素排出量の把握及び削減計画の設定

上記の通り、カーボンニュートラルとSDGsは、異なる概念であり、それぞれ異なる目標や取り組みを必要とします。
どちらが取り入れやすいかは業界や企業の状況によりますが、SDGsはより幅広い社会的課題に焦点を当てており、企業や産業全体が取り組みやすい可能性があります。

7.SDGsとカーボンニュートラルに取組むための手順

企業がSDGsに取り組むためのガイドラインとして「SDGsコンパス」があり、そこで取り組む際の手順も記載がありますが、カーボンニュートラルに取り組む際にも適用可能です。

以下が主な手順です。

①理解と認識

目指す目標とその意義を深く理解し、それが自社のビジネスや戦略とどのように連携するのかを把握します。

②優先的な課題の選定

自社の業務や業界の視点から、関連性の高い目標を選び出し、注力すべき優先的な課題を選びます。

③目標設定

②で選定した優先的な課題に対して、達成可能な目標を設定し、短期、中期、長期の目標を明確にします。

④経営への統合

SDGsやカーボンニュートラルに関わる取り組みを経営戦略やビジネスモデルに取り入れ、持続的に実行します。

⑤報告とコミュニケーション

SDGsやカーボンニュートラルに向けた取り組みの進行状況や成果を定期的に評価し、報告します。そして、ステークホルダーとのコミュニケーションを通じて改善を進めます。

8.SDGsとカーボンニュートラルの課題

SDGsとカーボンニュートラルには課題もあります。

SDGsの場合、目標が多岐にわたるため、どの目標を優先すべきか、また、各目標の達成が他の目標と競合しないかなどの調整が必要です。

カーボンニュートラルの場合、CO2排出量を削減するための技術やシステムの開発、それらの普及と導入、そしてそのための資金調達などが課題となります。

まとめ

以上のように、SDGsとカーボンニュートラルは、それぞれ異なる視点から地球環境の保全と持続可能な社会の実現を目指していますが、その目的は共通しています。

企業にとっては、これらの取り組みを通じて社会貢献を果たすとともに、新たなビジネスチャンスを探求する重要な機会となっています。

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