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【初心者向け】ISMSクラウドセキュリティ認証とは?関連する用語と合わせて解説

2025年5月28日

【初心者向け】ISMSクラウドセキュリティ認証とは?関連する用語と合わせて解説

「ISMSクラウドセキュリティ認証って何?関連する用語も多くて難しそう…」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

クラウドサービスの利用が拡大する中で、情報セキュリティの重要性がますます高まっています。その中でも、ISMSクラウドセキュリティ認証は、クラウド環境におけるセキュリティ対策を証明するための重要な認証として注目されています。

しかし、ISMSクラウドセキュリティ認証の仕組みや関連する用語について、十分な理解がないまま進めると、認証取得のプロセスで混乱してしまう可能性があります。

この記事では、ISMSクラウドセキュリティ認証の基本的な概要から、関連する用語の解説、取得の流れや注意点まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

最後までお読みいただくことで、ISMSクラウドセキュリティ認証についての理解が深まり、認証取得に向けた具体的なステップを明確にすることができます。

クラウド環境のセキュリティを強化し、信頼性の高いサービスを提供するための第一歩を踏み出しましょう。

1.ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO27017)とは?



(1)ISO27017の概要と目的

ISO27017は、クラウドサービスに特化した情報セキュリティ管理の国際規格です。

クラウドサービスの利用が拡大する中で、クラウド特有のセキュリティリスクに対応する必要性が高まっています。ISO27017は、クラウドサービス提供者と利用者の双方がセキュリティを適切に管理するための指針を提供します。

例えば、クラウド環境でのデータの取り扱いやアクセス制御に関する具体的なガイドラインが含まれており、これに従うことでセキュリティリスクを軽減できます。

ISO27017は、クラウド環境におけるセキュリティ管理を強化し、信頼性の高いサービスを提供するための重要な基準です。

(2)ISO27001との違いと関係性

ISO27017は、ISO27001(ISMS)の拡張規格であり、クラウド特有のセキュリティ要件を補完します。

ISO27001は情報セキュリティ管理全般を対象としていますが、クラウド環境に特化したリスクや課題には十分に対応していません。ISO27017は、これを補う形でクラウドサービスに特化した追加の管理策を提供します。

例えば、ISO27001では一般的なアクセス制御が求められますが、ISO27017ではクラウド環境でのデータ分離や仮想化技術に関する具体的な管理策が追加されています。

ISO27017は、ISO27001を基盤としつつ、クラウド環境におけるセキュリティ管理を強化するための規格です。

2.ISMSクラウドセキュリティ認証を取得するメリット

(1)顧客からの信頼性向上

ISO27017を取得することで、顧客からの信頼性を向上させることができます。

クラウドサービスを利用する顧客は、データの安全性を重視しています。ISO27017の取得は、クラウド環境でのセキュリティ管理が国際基準に準拠していることを示す証明となります。

例えば、ISO27017を取得しているクラウドサービス提供者は、顧客に対して「このサービスは安全で信頼できる」という安心感を与えることができます。

ISO27017の取得は、顧客との信頼関係を構築し、競争優位性を高める重要な手段です。

(2)セキュリティリスクの低減

ISO27017を取得することで、クラウド環境におけるセキュリティリスクを低減できます。

ISO27017は、クラウド特有のリスクに対応するための具体的な管理策を提供します。これにより、データ漏洩や不正アクセスといったリスクを未然に防ぐことが可能です。

例えば、クラウド環境でのデータ暗号化やアクセス制御の強化を実施することで、外部からの攻撃リスクを大幅に低減できます。

ISO27017の取得は、クラウド環境のセキュリティを強化し、リスクを最小限に抑えるための有効な手段となります。

(3)ビジネス競争力の強化

ISO27017の取得は、ビジネス競争力を強化する重要な要素です。

多くの企業が取引先に対してセキュリティ基準の遵守を求める中、ISO27017を取得していることは、競争力のあるクラウドサービス提供者としての証明になります。

例えば、ISO27017を取得している企業は、セキュリティ要件を満たしていない企業よりも入札や契約の際に有利な立場を得ることができます。

ISO27017の取得は、取引先からの信頼を得るだけでなく、新たなビジネスチャンスを広げる鍵となります。

3.ISMSクラウドセキュリティ認証の取得プロセス

(1)ISO27001(ISMS)取得の準備

ISO27017を取得するには、まずISO27001(ISMS)の取得が必要です。

ISO27017はISO27001を基盤としているため、情報セキュリティ管理の基本的な仕組みを整えることが前提となります。

(2)適用範囲の明確化

次に、適用範囲を明確にしましょう。

クラウドサービスのどの部分が認証の対象となるのかを明確にすることで、効率的な準備が可能になります。

例えば、データセンターの運用部分や特定のクラウドサービスが対象となる場合、それに応じた管理策を整備する必要があります。

適用範囲を明確にすることで、認証取得のプロセスをスムーズに進めることができます。

(3)リスクアセスメントと対策

次に、リスクアセスメントを実施し、適切な対策を講じましょう。

クラウド環境には特有のリスクが存在するため、それを特定し、適切な管理策を導入する必要があります。

例えば、データの不正アクセスリスクに対しては、アクセス制御の強化やログ監視の導入が有効です。

(4)審査に向けた準備

次に、審査に向けた準備をはじめましょう。

審査では、管理策が適切に実施されているかが確認されます。

事前に内部監査を行い、問題点を洗い出しておく必要があります。

例えば、内部監査で指摘された不備を修正し、審査当日に万全の体制を整えることで、スムーズに認証を取得できます。

審査に向けた準備を計画的に進めることで、認証取得の成功率を高めることができます。

4.ISMSクラウドセキュリティ認証の取得にかかる期間と費用

(1)認証取得に必要な期間の目安

ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO27017)の取得には、通常6ヶ月~1年程度の期間が必要です。 

認証取得には、準備段階から審査完了までのプロセスが複数あり、特にリスクアセスメントや内部体制の整備に時間を要します。 

例えば、既にISO27001を取得している企業であれば、ISO27017の追加認証は比較的短期間で完了することが可能ですが、初めてISMSを導入する場合は、内部教育や運用体制の構築に時間がかかることがあります。 

そのため、認証取得を目指す場合は、早めにスケジュールを立て、計画的に進める必要があります。

(2)費用の内訳とコスト削減のポイント

認証取得にかかる費用は、審査費用、コンサルティング費用、内部費用の3つに分けられます。 

審査費用は認証機関に支払うもので、企業規模や審査範囲によって異なります。コンサルティング費用は、外部支援を依頼する場合に発生し、内部費用には従業員の教育やシステム導入費用が含まれます。 

例えば、審査費用は50万円〜100万円程度、コンサルティング費用は30万円〜150万円程度が相場です。コスト削減のポイントとしては、複数の認証機関から見積もりを取ることや、助成金制度を活用することが挙げられます。 

適切な計画と外部支援の選択により、費用対効果の高い認証取得を目指しましょう。

5.ISMSクラウドセキュリティ認証を取得する際の課題と対策

(1)よくある課題とその解決策

ISMSクラウドセキュリティ認証の取得においては、リソース不足や社内の理解不足が主な課題となります。

認証取得には、専門知識を持つ人材の確保や、従業員全体の意識改革が必要です。しかし、これらが不足していると、プロセスが停滞する可能性があります。 

例えば、リスクアセスメントの実施において、担当者が適切な手法を理解していない場合、審査基準を満たすための対策が不十分になることがあります。このような場合、外部コンサルタントを活用することで、課題を迅速に解決できます。 

認証取得をスムーズに進めるためには、課題を事前に把握し、適切なリソースを確保すると良いでしょう。

(2)内部リソースの活用と外部支援の選択肢

内部リソースを活用するか、外部支援を依頼するかは、企業の状況に応じて選択する必要があります。 

内部リソースを活用する場合、コストを抑えられる一方で、専門知識や経験が不足していると、認証取得に時間がかかるリスクがあります。一方、外部支援を活用すれば、効率的にプロセスを進められますが、費用が発生します。 

例えば、内部に情報セキュリティの専門家がいる場合は、自社対応で進めることが可能です。しかし、専門家がいない場合は、コンサルタントを活用し、効率的に認証取得を目指すことが推奨されます。 

自社のリソース状況を正確に把握し、必要に応じて外部支援を活用することで、認証取得を成功に導きましょう。

6.その他の関連認証:ISMAPとその重要性

(1)ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)の概要

ISMAPは、政府情報システムにおけるクラウドサービスのセキュリティ評価制度です。 

政府機関がクラウドサービスを利用する際に、セキュリティ基準を満たしているかを評価・認定する仕組みであり、政府調達における信頼性を確保するために導入されています。 

例えば、ISMAPに登録されているクラウドサービスは、政府機関が安心して利用できるサービスとして認識され、調達の際に優先的に選ばれることがあります。 

ISMAPは、政府機関向けのビジネスを展開する企業にとって、取得が重要な認証制度です。

(2)ISO27017との違いと補完関係

ISMAPとISO27017は、目的や適用範囲が異なるものの、相互に補完関係にあります。 

ISO27017はクラウドサービスに特化したセキュリティ管理の国際規格であり、ISMAPは日本政府が定めたセキュリティ評価制度です。ISO27017の取得は、ISMAPの要件を満たすための基盤となります。 

例えば、ISO27017を取得している企業は、ISMAPの審査においてもセキュリティ管理体制が整っていると評価されやすくなります。 

ISO27017とISMAPを組み合わせて取得することで、国内外のセキュリティ基準を満たし、より高い信頼性を確保することが可能です。

7.まとめ

本記事では「ISMSクラウドセキュリティ認証とは?」をテーマに解説しました。

要点をまとめておきましょう。

ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO27017)について、以下を解説しました。

  • ISO27017はクラウドサービスに特化した情報セキュリティ管理の国際規格であり、クラウド特有のリスクに対応するための指針を提供する。
  • ISO27001(ISMS)を基盤とし、クラウド環境におけるセキュリティ管理を強化するための拡張規格である。

認証を取得するメリットについて、以下を解説しました。

  • ISO27017の取得は、顧客からの信頼性向上やセキュリティリスクの低減に寄与する。
  • 取引先からの評価が高まり、ビジネス競争力を強化する重要な要素となる。

認証取得のプロセスについて、以下を解説しました。

  • ISO27001の取得を前提とし、適用範囲の明確化、リスクアセスメント、審査準備を段階的に進める必要がある。
  • 内部監査や事前準備を徹底することで、スムーズな認証取得が可能となる。

認証取得にかかる期間と費用について、以下を解説しました。

  • 認証取得には通常6ヶ月~1年程度の期間が必要であり、審査費用やコンサルティング費用などが発生する。
  • コスト削減のポイントとして、複数の認証機関からの見積もり取得や助成金制度の活用が挙げられる。

取得時の課題と対策について、以下を解説しました。

  • リソース不足や社内の理解不足が課題となるが、外部コンサルタントの活用や内部リソースの適切な配分で解決可能。
  • 自社の状況に応じて、内部対応と外部支援を組み合わせることが重要である。

関連認証であるISMAPについて、以下を解説しました。

  • ISMAPは政府情報システム向けのセキュリティ評価制度であり、ISO27017の取得がISMAP要件を満たす基盤となる。
  • ISO27017とISMAPを組み合わせることで、国内外のセキュリティ基準を満たし、信頼性をさらに高めることができる。

本記事を参考に、ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO27017)の全体像を把握し、認証取得に向けた準備を進めていただければ幸いです。

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