2021年3月18日
ISO14001をもっと簡単に運用するには、これからご紹介する7つのポイントを押さえると良いでしょう。ISO14001を簡単に運用するためには、頑張りすぎないことも大切です。
1.なぜISO14001運用が難しいと感じるのか?
ISO14001の運用をしていると、難しいと感じることが多々あると思います。
会社の活動と全く違う活動が出てくることや本業が忙しく、ISOに触れる時間が上手く取れないこと。
審査の際は、審査員によって言うことが違うし、そもそも規格要求事項の日本語が難しい。
ISOの関する業務の経験者が少ないこと。
要するに、会社の本業とは別の分野の知識が必要だったり、本業とは別に時間を確保しないと運用が上手くできないことで、難しい、大変と感じるのではないでしょうか。
2.手間がかからない簡単なISO14001運用
ここからはISO14001の簡単な運用方法をご紹介したいと思います。
1)簡単な6.1.2環境側面
環境側面に関しては、「やりすぎないこと」です。
特に環境影響評価などは難しい計算式などを入れて評価をすると、
自分たちが環境課題だと感じている以外のものが著しい環境側面となり、
実態と乖離してしまうこともままあります。
はじめのうちは頭の中にある環境課題から、なぜそうだと思うのか?を考えて、
評価基準や評価項目を決めると良いでしょう。
そうすることで実態にあった環境影響評価となるかと思います。
例えば、評価項目として影響も大きく、一番に検討するであろうものは「お客様に言われたから」です。
2)簡単な6.1.3順守義務
順守義務においては、すべての法令を常に最新の状態にしようとしないことです。
内容の把握だけが必要なものと、順守するべき内容が入っているもので最新状況の把握の重要さは変わるかと思います。
ただし、法令を守ること自体の重要さは変わらないです。
また、どうしても最新情報をつかんでおきたいならば、
法令を専門にしている書籍や法改正情報を送ったり知らせたりしてくれるサービスを
使うと、自分で調べなくてよいので楽になります。
3)簡単な6.2環境目標及びそれを達成するための計画策定
著しい環境側面から目標を考えてしまうので、環境用の目標みたいなものが決定され、これ目指すの?という状況になることがあります。
そうならないためには、会社が今よりも環境に対して良いものを増やしたり、悪いものを減らすにはどんなことをしたらよいのかを考えると良いです。
そうすることで、実務と合った目標策定ができます。
例えば、業務におけるイレギュラーな事項は大抵の場合、
環境への影響を考たら起きてはいけないことがほとんどです。
なぜなら、余計な資源・エネルギーを使う、余計な排出物が出るからです。
製造業では不良品、運送業では事故などです。
そう考えると環境目標が不良率や不良件数、事故件数でも悪くありません。
4)簡単な8.2緊急事態への準備及び対応
緊急事態への準備及び対応では、火災という緊急事態に対しての準備とテストとして、避難訓練をされることが多いです。
実際にビル管理の範囲などで、参加をしないといけない場合はそのままで結構です。
自社内でそれを選んでいるのだとすれば、必ずしも避難訓練でなくても良いです。
大事なことはなんの緊急事態にどんな準備をしておくか、またその準備が、
いざというときに機能しそうかのテストをすることが大事です。
緊急事態への準備及び対応として、連絡網の確認や事故時の連絡経路の確認でも良いです。
案外緊急連絡網が退職者とかが出ても更新されておらず、機能しないことも多いです。
大事なことだけに注力できるようにしましょう。
5)簡単な9.2内部監査
内部監査は年に1回で実施して、ヨーイドンでやることが多く、経験を積む機会が少ないので上手にならないことが多いです。
1回に時間をかけてやるために、業務をどう止めて実施するか、
繁忙期を避けてやるにはどうするか、というような実施をしてしまい、
業務がメインなのか、内部監査がメインなのかわからない状態になります。
簡単にするには一つの方法として、1回を短く、何回もやると良いかと思います。
一か月に1回1部署だけ、というやり方であれば、1回1時間ぐらいで済ませることも可能です。
会議1回増えるぐらいのイメージだとできそうだと思いませんか?
6)簡単な9.3マネジメントレビュー
組織内のトップと行うレビュー・評価ということで、どうしても対面でやるイメージが強いです。
そのためにトップの人のスケジュール確保が難しいという話もよく聞きます。
新型コロナなどで加速しましたが、マネジメントレビューは遠隔での実施も可能です。
ビデオ通話や電話などでも可能です。
もっというと100%のリアルタイムじゃなくても良いのです。
インプット事項をメールで送っておき、アウトプットを24時間以内にはもらえるようにしておけばそんなに難しくないはずです。
日常業務内でのホウレンソウ、指示事項などと同じようにやってかまいません。
7)10.2不適合及び是正処置
不適合が2度と起きないための是正処置は大事なことであり、そのための原因追及もしっかりするべきです。
ただし、原因追及もそのための対策も、あくまで仮説です。
しっかりやることでその仮説の精度は上がりますが、ものすごく時間をかけてやるぐらいであれば、1回では不適合なんてなくならない、
なんども是正処置を講じてみて最終的につぶせるようにしよう、とすればよいです。
1回の是正処置で必ず不適合がなくなるのであれば、この世に不良品なんてものは存在しなくなるはずです。
1回の是正で100点を目指さないようにしましょう。
そのかわりに1つだけ大事なのは、是正処置をした結果、どうなったかを追いかけること、これだけは怠らないようにしましょう。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ISO14001の運用は、難しい面もあるかと思います。
簡単にできる部分は工夫して、運用していきましょう。
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