ISO14001認証お役立ちコラム
2019年6月23日
「ISO運用で困っていたお客様の改善事例①」というテーマで、商社と、それから製造業でISO14001の運用のお手伝いをさせていただいているお客さまのケースを書かせていただきます。
東京・千代田区で商社を営むM社様と、静岡県・清水区で製造業を営むI社様の事例より。
東京・千代田区|商社|M社様の事例
M社様は、ISO14001認証を新規取得されてから10年ほど経過していますが、認証取得時にコンサルタントに手伝ってもらい、その後は自社にて運用してこられました。
しかし、ISO担当者の方の度重なる退職により、ISOの仕組みが形骸化していると感じていらっしゃったそうです。
私達がお手伝いさせていただいたのは、ISO14001規格が改訂され、それに対応するための移行審査の8か月ほど前から。
事前に管理文書やこれまでの運用記録を拝見させていただいた上で訪問に臨んだのですが、例えば環境側面を洗い出す際に何重もの手順を踏まなければならず、ISO上のルールが企業規模に合わないのではないかと感じました。
そこで、初回訪問時に、「ISO上のルールが重くないですか?」とお尋ねしました。すると、お客様からもそのように感じているとの返答が。
ただ、ISO認証取得当初に導入された仕組みであり、これが本来のISO取得企業のやらなければいけないことだと認識していらっしゃったとのことでした。
他にも要因はあるのでしょうが、担当者の方が退職されたり、ISOの取組みが形骸化していると感じられたりしたのには、この思い仕組みも一因としてはあったのではないでしょうか。
M社様に関しては、規格要求事項を照らし合わせて見ていただきながら、また、同業他社の事例等をご提供しながら、「やり過ぎている」部分について、どのレベルで管理するのが適切な管理レベルか考えてみてもらいました。
その結果、日常的に実践しておられる事柄のみに絞った活動をすることができるようになりました。
M社様に関しては、規格改定に伴う移行審査も通過され、現状はご担当者様も実務と兼任でISO業務を回していらっしゃいますが、以前ほどの負荷が感じられなくなった、各部門への展開がスムーズになったとのお声をいただいております。
静岡県・清水区|製造業|I社様の事例
I社様は、ISO14001認証を新規取得されてから3年ほどのお客様で、認証取得時に同じ工業団地の経営層仲間から紹介されたコンサルタントに手伝ってもらい、その後は自社にて運用してこられました。
しかし、いわゆる環境目的・目標の設定に関して、実態と乖離した活動が展開されていると感じていらっしゃったそうです。
こちらも、私達がお手伝いさせていただいたのは、ISO14001規格が改訂され、それに対応するための移行審査の10か月ほど前から。
I社様ではこれまで、環境目的・目標として、「紙・ごみ・電気」の削減による環境貢献を掲げていらっしゃり、廃棄物の重量計測をしたり、デマンド装置導入による電力使用量の削減活動を実施したりしておられました。
しかし、聞くところによると受注量に応じて廃棄物の発生量も、電力使用量も変動するため、目標設定して削減に向けてコントロールしていくのは現実的に難しいということでした。
一時期は原単位管理もされたそうですが、太陽光発電システム導入による自家発電・売電の取組みが始まると、生産活動に伴う純粋な電力使用量を割り出すことが困難になり、原単位管理もやめてしまったそうです。
I社様に関しては、組織のトップが通常どのような点で経営をなさっているかの観点から、有害な環境側面について、低減活動をする視点以外に、有益な環境側面について、増大活動をしていないか考えてみてもらいました。
その結果、組織のトップが普段、口を酸っぱくして仰っている事柄に絞った活動をすることができるようになりました。
I社様に関しても、規格改定に伴う移行審査も通過され、現状はご担当者様から、以前のように提言活動のために頭を悩ませるご負担がなくなったとのお声をいただいております。
最後に
いかがでしたでしょうか。
こちらのブログをご覧いただいている皆様の中にも、ISO審査のためにたくさんの時間をかけて、書類を準備されている方はいらっしゃいませんか?
やはり日常業務の傍ら、ISO認証の維持活動に取り組まれると、担当者の時間や工数が発生してしまうことは間違いありません。
例えば、認証パートナーのように、ISO認証の維持活動をアウトソーシングサービスとして請けている会社もありますので、経営資源を適正に配分するための一つの選択肢としてアウトソースを検討してみてはいかがでしょうか。
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